ネズミ1匹いた場合は要注意!放置するリスクや対応方法を紹介

家の中でネズミを1匹見かけてしまうと、不安になるのは自然なことです。「1匹だけだろうか?ほかにもいるのでは?」と心配になる方も多いでしょう。実際、ネズミは繁殖力が強く、1匹見つけただけでも複数匹いる可能性があります。今回は、ネズミ1匹を見かけた場合のリスクや、効果的な対処法について詳しく解説します。


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ネズミが1匹いた場合、何匹もいる可能性が高い?

ネズミを1匹見かけたら「1匹だけだから大丈夫」と思うのは危険です。特に、見つけたのが子ネズミの場合、周囲には親ネズミを含む複数のネズミが潜んでいる可能性があります。

親ネズミは近くで巣を作り、すでに繁殖が進んでいるおそれもあります。ネズミの繁殖期は春から秋にかけてで、1年に5~6回出産を繰り返します。1回の出産で生まれるネズミは6~7匹ほどで、出産から次の繁殖までの間隔はわずか20日前後と短期間です。

さらに、ネズミの繁殖力は非常に強く、子ネズミは生後3か月ほどで繁殖可能になります。そのため、放置しておくと1匹のネズミからあっという間に数十匹に増えることも珍しくありません。

ネズミは短期間で増え続けるため、1匹でも見かけた場合はすぐに対策を講じることが必要です。早急な行動を取ることで、ネズミによる被害を未然に防ぐことができるでしょう。

ネズミの繁殖期については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ネズミの繁殖期はいつ?対策は先回りで行おう!

ネズミ1匹を放置することによるリスク

ネズミは非常に繁殖力が強く、1匹を見つけた際に放置してしまうと、思わぬ被害に繋がる可能性があります。ネズミは短期間で数を増やし、その結果、家屋や物への被害が拡大するだけでなく、健康面にも悪影響を及ぼすリスクが高まります。1匹のネズミでも、見逃してしまうと数週間で状況が悪化することがあるため、早めの対応が不可欠です。

家屋や物への被害

ネズミは、常に歯が伸び続けるため、それを削るために家の中のさまざまな物をかじる習性があります。そのため、家の構造物や家具、さらには電気コードや配管までもかじって、破壊するおそれがあるのです。

壁や床の中に巣を作り、断熱材や木材を破壊することもあります。また、電気コードをかじられると、ショートや火災の原因となるため非常に危険です。

さらに、ネズミは食べ物を探し求めてキッチン周辺の食材をかじることも多く、食品の衛生を脅かします。家庭内の食材が汚染されれば、当然廃棄することになり、経済的な損失にもつながるでしょう。

ネズミは、非常に器用な動物で、小さな隙間からでも侵入して被害を拡大させるため、早急に対策を講じることが重要です。

健康被害

ネズミは、細菌やウイルスを運ぶ媒介者として知られており、病原菌を家中に広げる可能性があります。特に、糞尿問題は深刻で、サルモネラ菌などの食中毒菌が広がり、食材やキッチン周辺が汚染されるおそれもあるのです。

また、ネズミが通ったあとに残る尿や糞がアレルギーの原因となり、子どもや高齢者など、免疫力が低い方にとって深刻な影響を及ぼすこともあります。

さらに、ネズミが媒介するレプトスピラ症やハンタウイルス肺症候群などの深刻な感染症にも注意が必要です。

これらの病気は、ネズミと直接接触がなくても感染する危険性があります。ネズミの乾燥した糞や尿が空気中に舞い、それを吸い込んでしまうと感染、発症を引き起こします。家族の健康を守るためにも、早めのネズミ駆除が欠かせません。

ネズミが1匹いた際にすべき対応方法

ネズミを1匹見かけた際、早急な対応が重要です。駆除方法のひとつとして、殺鼠剤(毒餌)を使用する手段がありますが、殺鼠剤を食べて死んだ死骸を家の中で処理することになり、不衛生な状態を招くおそれがあります。

場所によっては死骸を発見できず、臭気問題が発生することもあるため、殺鼠剤の使用はあまりおすすめできません。ここからは、ネズミの駆除に効果的でおすすめできる対策を紹介します。

方法1|粘着シートや捕獲カゴを使う

ネズミの駆除方法として、粘着シートや捕獲カゴは手軽かつ効果的な手段です。粘着シートは、ネズミが通りそうな場所に設置し、粘着剤によってネズミを捕えるための道具です。粘着力は強力で、引っかかったネズミは逃げられません。

設置する際は、ネズミの通り道になりやすい壁際や隅に置くのがポイントです。ただし、粘着シートで捕獲したネズミは生きていることが多いため、処理の手間が発生します。捕まえたあとの処理に抵抗がある場合は、ほかの方法を検討するのも良いでしょう。

一方、捕獲カゴは、ネズミを生け捕りにするための道具です。餌をカゴの中に設置し、ネズミが入った瞬間に入り口が閉じる仕組みとなっています。ネズミを生きたまま捕まえられるので、捕獲後に別の場所へ放すことも可能で、毒餌や殺傷を避けたい場合に有効な選択肢になるでしょう。

捕獲カゴは粘着シート同様、ネズミの通り道と予想される場所への設置が効果的です。両方とも、ネズミの動きや習性を理解して、適切な場所に設置するのが重要になります。

方法2|忌避剤を使う

ネズミの駆除には、忌避剤を使う方法も効果的です。忌避剤は、ネズミが嫌がる成分を散布し、近づかなくなるように仕向けるアイテムで、スプレータイプと燻煙剤タイプ、設置タイプの3種類があり、それぞれ使用する場面や効果が異なります。

スプレータイプ

スプレータイプの忌避剤は、ネズミが通りそうな場所や侵入経路に直接散布して使用します。スプレー剤には、ネズミが嫌う強い匂いや刺激成分が含まれており、ネズミが近づくのを防ぐ効果があります。

使い方は簡単で、窓の隙間、配管周辺、ドアの下など、ネズミが出入りしそうな場所にスプレーするだけです。即効性があり、必要な場所にピンポイントで散布できます。しかし、効果の持続性が高くないため、定期的な再散布を行わなければなりません。

スプレータイプは、局所的な対策として非常に有効ですが、広範囲の駆除が必要な場合や、頻繁に再散布する手間を減らしたい場合には、ほかの対策との併用がおすすめです。

燻煙剤タイプ

燻煙剤タイプの忌避剤は、煙を発生させてネズミを追い払う手法です。主に屋根裏や壁の中など、手が届きにくい場所に隠れているネズミに対して効果を発揮します。一度の使用で煙が家の隅々まで行き渡り、ネズミが嫌がる成分を広範囲に散布できるので、局所的な対策よりも広い範囲の駆除に向いています。

煙が行き渡ると隠れているネズミも追い出すことができますが、使用中は煙を吸わないように注意し、人やペットは一時的に避難しなければなりません。

また、家具や食材に煙がかからないようにする必要があるため、事前準備に手間がかかるデメリットもあります。

一度に広範囲のネズミ対策ができる燻煙剤ですが、再侵入を防ぐ効果がないため、ネズミを追い払ったあとに侵入経路をしっかりと塞ぐことが重要です。

設置タイプ

設置タイプの忌避剤は、ネズミが出入りしそうな場所に設置するだけで、長期間にわたってネズミの侵入を防ぐことができるアイテムです。設置タイプは、効果の持続性が特徴で、一度設置すれば定期的にチェックするだけで済むため、手間を減らせます。

主にゲル状や固形のものが多く、ネズミが嫌う匂いや成分を徐々に放出する仕組みです。ただし、即効性は低いため、すでに家の中にネズミがいる場合には、ほかの駆除方法と併用することが推奨されます。

方法3|超音波や電磁波で追い払う

超音波や電磁波を使ったネズミ駆除は、薬剤を使用しないため、子どもやペットがいる家庭でも安全に使用できるのが特徴です。ネズミは超音波や電磁波を感じ取るとストレスを感じやすく、居心地が悪くなってその場から立ち去る傾向があります。

超音波装置を設置する際には、効果を最大限に発揮するために、できるだけ壁や家具などの障害物がなく、超音波の妨げがない場所に置くことが重要です。電磁波も同様に、家の構造や配置を考慮して適切に設置しましょう。

ただし、超音波や電磁波によるネズミの駆除には即効性がないため、長期的な対策として使用するのが適しています。また、ネズミが音波や電磁波に慣れてしまうケースも報告されているため、他の駆除方法と併用するのがおすすめです。

ネズミを棲み着かせないようにするための方法

ネズミが一度家に入り込むと、繁殖力の強さからあっという間に数が増え、被害が拡大してしまいます。これを防ぐためには、ネズミが家に棲み着かないようにするための予防策が重要です。

侵入経路を塞ぐ

ネズミの侵入を防ぐためには、わずかな隙間でも見逃さずに塞ぐことが重要です。ネズミは、1cm程度の隙間からでも侵入可能なため、外壁や窓、ドア、配管周り、通気口などを徹底的に点検しましょう。隙間を見つけたら、コーキング剤やスチールウール、金網を使って封鎖することが有効です。特に、配管や通気口には注意し、定期的な点検も忘れずに行いましょう。

ネズミの巣になる材料を置かない

ネズミは新聞紙や段ボール、布などを巣作りに利用します。これらが家の中に散らかっていると、ネズミが住み着きやすくなるため、不要なものはこまめに片付けましょう。

特に、段ボールや紙袋などは密閉して保管するか、プラスチック製のコンテナに収納すると効果的です。巣に使える材料を減らすことで、ネズミが棲み着くリスクを下げられます。

餌となるものを置かない

ネズミが家に棲み着く大きな理由のひとつは、食べ物が手に入りやすい環境です。食材やゴミが家の中に放置されていると、ネズミが餌を求めて侵入してきます。

キッチンやダイニングテーブルに食べ物を出しっぱなしにせず、食材は密閉容器に入れて保管することが重要です。また、ゴミは蓋付きのゴミ箱に入れ、生ゴミは頻繁に処理するようにしましょう。

ネズミ駆除するのが難しい場合は専門業者へ依頼するのがおすすめ !

ネズミを自力で駆除するのは非常に困難です。侵入経路を特定して塞いだとしても、完全に封鎖できていない場合、再び戻ってくるケースがよくあります。また、ネズミの行動パターンや習性を理解していないと、再発や駆除漏れにつながり、二度手間となるかもしれません。

がいじゅうZERO」では、ネズミの生態を熟知したプロが効率的な駆除方法を提供します。侵入経路の特定や完全な封鎖、再発防止策の実施も含めて、徹底した対応が可能です。

自社スタッフが直接対応し、修繕や消毒、清掃まで徹底したサービスを提供しており、無料で相談、見積、現地調査を対応しています。最長10年以上の保証も付けており、安心して依頼できる点が強みです。さらに、365日24時間、電話やLINE、メールで対応可能なため、いつでもお気軽にご相談ください。

まとめ

ネズミを1匹見かけただけでも、早急な対策が必要です。放置すれば繁殖し、家屋や健康に深刻な被害をもたらします。侵入経路を塞ぎ、巣や餌となるものを取り除くことが予防の基本です。駆除が難しい場合は、専門業者への依頼を検討し、確実に問題を解決しましょう。