ハクビシンの赤ちゃんがいたらどうする?発生する被害と対策を解説

屋根裏から聞こえる昼間の足音や甲高い鳴き声は、ハクビシンの赤ちゃんがいるサインかもしれません。「まだ子どもだから大丈夫」と思っていませんか?ハクビシンは生後3か月で急激に成長し、高い繁殖力で被害を拡大させます。 今回は、ハクビシンの赤ちゃんの特徴を紹介し、騒音・悪臭・健康被害を防ぐための知識と対策法を解説します。


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ハクビシンの赤ちゃんの特徴

まず、ハクビシンの赤ちゃんや子どもの特徴を知っておきましょう。

外見

ハクビシンの赤ちゃんは、成体と同様に濃いグレーの毛色をしており、最も特徴的なのは鼻から額にかけて走る白いラインです。この白い線は、赤ちゃんの時期からはっきりと確認でき、ハクビシンを他の動物と見分ける重要な目印となります。

ハクビシンの成長スピードは驚くほど早く、生後3か月間は特に急激な成長期にあたります。この期間中に体長は2倍以上に伸び、体重は5~6倍にまで増加します。

期間 体長 体重
生後10日ごろ 約30センチ 約200グラム
生後3か月ごろ 約70センチ 約1.2キロ
生後10か月以降 約1メートル 約4キロ

この急速な成長により、「まだ子どもだから」と油断していると、あっという間に成体サイズになってしまいます。

好きな食べ物

ハクビシンの子どもは生後2か月までは母乳で成長しますが、その後は成体と同様の食べ物を摂取するようになります。

ハクビシンが特に好むのは、ブドウ、バナナ、スイカ、メロン、ミカンなどの「甘くてやわらかい果物」です。家庭の果樹園や庭に植えられた果樹があると、それらを狙って侵入してくる可能性が高くなります。

果物以外にも、ザリガニ、カエル、昆虫(コオロギ・ガ)なども食べる雑食性の動物です。このため、水辺が近くにある環境や、昆虫が多い場所では、より活発に活動する傾向があります。

ハクビシンの繁殖力

ハクビシンの繁殖力の高さは、住宅への侵入被害が深刻化する大きな理由のひとつです。生後10か月ほどで繁殖が可能になるため、繁殖サイクルが非常に早いことが特徴です。

ハクビシンは年に1~2回の出産を行い、妊娠期間は約2か月と短期間です。1回の出産で生まれる子どもの数は1~4頭で、この高い繁殖力により個体数が急激に増加する可能性があります。

特に注意すべき点は、ハクビシンには特定の繁殖時期がなく、1年を通していつでも子どもを産むことができることです。ただし、比較的暖かい春先に繁殖行為を行うことが多いため、この時期は特に警戒が必要です。

一度住宅に棲みついた場合、その場所で継続的に繁殖を行います。親のハクビシンは子どもが大きくなるまで同じ場所でしっかりと守って育てるため、屋根裏や天井裏に大量のハクビシンが生息する状況になりかねません。

ハクビシンの赤ちゃんがいるかも?判断の方法

家にハクビシンの子どもがいるかどうかを判断するには、以下の3つのサインに注目してください。

昼間に音がする

ハクビシンは基本的に夜行性の動物ですが、子育て中の個体は授乳や餌の捕獲のために昼間も活動します。通常であれば静かなはずの、日中の屋根裏や軒下から騒音が聞こえる場合、子育てをしている可能性が高いと考えられます。

特に頻繁な移動音や複数の個体による音が昼間に聞こえる場合は、親子でいる可能性が高いでしょう。

子どもの鳴き声がする

ハクビシンの赤ちゃんは「ピィーィィ」「チイチイ」といった細く甲高い声で鳴きます。この鳴き声は成体の鳴き声とは明らかに異なるため、子どもの存在を確認できます。

特に、夜間だけでなく昼間にもこのような鳴き声が聞こえる場合は、子育て中である可能性が非常に高いです。

家の周辺でハクビシンを見かけた

家の周辺で頻繁にハクビシンを目撃する場合は、近くに巣があり、子どもがいる可能性が高いでしょう。特に、同じ個体を何度も見かける場合や、複数の個体を同時に見かける場合は、家族で行動している可能性があります。

餌を求めて頻繁に同じ場所に現れるのは、近くに子どもを残している親の行動パターンと一致します。

赤ちゃんや子どもでも起こるハクビシンの被害

「まだ子どもだから被害は少ないだろう」と考えるのは危険です。次のような被害が起こり得ます。

騒音被害

ハクビシンは夜行性のため、夜中から明け方にかけて活発に活動します。屋根裏で大きな音を立てて走り回ることで、住民の睡眠を妨害します。

この騒音被害は単なる不快感だけでなく、慢性的な睡眠不足やストレスの原因となり、健康面にも深刻な影響を与える可能性があります。特に子育て中のハクビシンは昼夜を問わず活動するため、被害はより深刻になります。

糞尿被害

ハクビシンには「ためフン」という習性があり、決まった1か所に糞尿をする特徴があります。これにより、その場所に大量の糞尿が蓄積され、強烈な悪臭を発します。

悪臭だけでなく、コバエが大量に発生したり、雑菌が繁殖したりするため、衛生環境が著しく悪化します。また、糞尿により家が汚れ、屋根裏の断熱材が損傷を受けることもあります。

健康被害

子どもや赤ちゃんのハクビシンも、成体と同様に病原体を持っている場合があります。ハクビシンの体には雑菌、ノミ、ダニ、寄生虫などが付着しており、これらが人間に感染症を引き起こすリスクがあります。

直接触れることはもちろん、糞尿や毛などを通じても雑菌が付着し、感染症にかかる可能性があるため、発見した場合は決して近づかないことが重要です。

ハクビシンがもたらす病気については、以下の記事で詳しく解説しています。
ハクビシンから人に感染する病気の種類|見かけたときの対処法

ハクビシンを追い出すための方法

ハクビシンは鳥獣保護法の対象動物のため、個人で駆除したり捕獲したりすることはできません。そのため、「追い出すための対策」を講じることが基本的なアプローチとなります。

忌避剤や超音波発生装置を使用する

ハクビシンが嫌うニオイを利用した対策が効果的です。木酢液や、カプサイシンを含む唐辛子ベースの忌避剤を侵入経路や巣の近くに設置することで、ハクビシンを遠ざけることができます。

超音波発生装置も一定の効果が見込めます。人間には聞こえない高周波の音でハクビシンを威嚇し、近づけないようにする効果があります。

ただし、燻煙剤の使用には注意が必要です。ある程度の効果は期待できますが、子育て中のハクビシンの場合、母親が子どもを壁の隙間などに隠してしまうことがあります。その結果、子どもが命を落として腐敗し、悪臭や健康被害を引き起こす可能性があります。

家と周辺の対策をする

ハクビシンは食料を求めて家に侵入することが多いため、家の内外を清潔に保つことが基本的な対策となります。

食べ物の残りかすやゴミはすぐに片付け、ハクビシンが侵入しやすい屋根裏や床下などは定期的に清掃しましょう。また、入り込む可能性のある隙間や穴は、金網やパンチングメタルなどで適切に塞ぐことが重要です。

庭に果樹がある場合は、熟した果実を早めに収穫し、落下した果実もすぐに片付けるようにしましょう。

専門業者に依頼する

子育て中のハクビシンの駆除には専門的な知識と技術が必要で、素人がやみくもに取り組むべきではありません。適切な時期や方法を見極めずに対策を行うと、かえって被害が拡大する可能性があります。

専門業者であれば、ハクビシンの生態を熟知しており、迅速かつ確実に駆除できます。また、再侵入防止のための恒久的な対策も同時に実施してくれるため、根本的な解決につながります。

ハクビシンの駆除や対策は、業者への依頼が最も確実で効率的です。

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ハクビシンの被害にお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

ハクビシンの赤ちゃんは生後3か月で急激に成長し、年に1~2回の高い繁殖力で個体数を増やします。昼間の騒音や子どもの鳴き声が聞こえたら子育て中のサインです。放置すると騒音・糞尿・健康被害が深刻化するため、駆除対策が必要です。専門業者に相談することで、確実に駆除できます。