クマネズミを駆除する方法|放置するリスクも解説

クマネズミは、家庭や建物内で良く見かけるネズミの一種です。天井裏での足音や、異常なかじり跡が見られた場合は早期の駆除が重要で、放置すると建物や健康への深刻なリスクを引き起こします。今回は、クマネズミの特徴や被害のリスクを解説し、効果的な駆除方法について紹介します。


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クマネズミの特徴

クマネズミが侵入している場合は、天井裏で足音が聞こえることが多く、特に寒い時期にその活動が活発になります。クマネズミの特徴について詳しく説明します。

見た目

クマネズミの体長は約18〜24cmほどで、体よりも長い尻尾を持っています。体毛の色は個体によって異なりますが、黒から茶色までバリエーションがあり、大きな耳が特徴的です。尻尾は毛がほとんどないため、触感は滑らかで、非常にしなやかです。

また、見た目の特徴として、顔つきが比較的丸みを帯びているのもクマネズミならではです。

棲み処

クマネズミは、乾燥した高い場所を好んで住みつく傾向があります。天井裏や壁の中、屋根裏など、アクセスしにくい場所に巣を作り、そこで活動します。特に高いところが好きで、建物内の上部に巣を作ることが多いです。

寒さには弱いため、外の寒さを避けるために建物内に移動してきます。特に10月から3月にかけての冬季には、外の温度が低くなることで建物内に発生することが多く、1月から2月にかけてがピークです。

また、クマネズミは泳ぎが苦手で、水に落ちてもすぐには上がれません。そのため、乾燥した高い場所に棲みつくことで、より安全に過ごすことができるのです。

生態

クマネズミは非常に運動能力が高いです。特に垂直方向の移動やジャンプが得意で、壁や柱を使って天井裏に登ったり、障害物を越えたりできるので、天井裏に巣を作ることが多いです。

また、クマネズミは夜行性で、主に夜間に活発に活動します。特に天井裏で足音が聞こえる場合、クマネズミがその周辺で活動している可能性が高いです。

クマネズミを放置するリスク

クマネズミを放置すると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。天井裏で足音が聞こえるというサインがあった場合、早期に対処することが重要です。クマネズミは非常に繁殖力が高く、健康や建物への被害も深刻です。放置すると、被害が広がる一方ですので、早期の駆除を検討してください。

繁殖力が高い

クマネズミは非常に繁殖力が高いことで知られています。1回の出産で6〜10匹の子ネズミを産み、年間に5〜6回の繁殖を繰り返すため、数が急速に増加し、短期間で大きな群れを形成します。もし天井裏や建物に侵入した場合、その数はあっという間に膨れ上がるため、早期の対策が必要です。

食材や商品を漁る

クマネズミは食材や商品を漁る習性があります。特に厨房や食品工場、倉庫などでは、食材や商品が被害を受けることがあります。クマネズミは種子や穀物を好み、精米や小麦粉、パン粉、肉類、昆虫などを漁るので、食品業界や飲食店にとっては大きな問題です。こうした被害が広がると、衛生面での問題も発生し、最悪の場合、製品の販売に影響を及ぼすおそれもあります。

何でもかじる

クマネズミは歯が伸び続けるため、それを削る目的でさまざまな物をかじります。石膏でできた壁や電線、木材、配管などもかじられることがあり、対策を取らない場合は火災や設備の故障、さらには建物の構造的な損傷を引き起こすリスクが高まります。また、壁に穴を開けられると新たなネズミの侵入口となり、問題がさらに深刻化することになりかねません。

健康被害のリスクがある

クマネズミは、サルモネラ症やレプトスピラ症などの病気を媒介することがあります。これらの病気は人間にも感染し、健康に深刻な影響を及ぼします。

サルモネラ症

サルモネラ症は、腹痛や下痢、発熱などの症状を引き起こす急性胃腸炎を発症させる食中毒の一種です。感染が広がると重症化するおそれもあるため、注意が必要です。

レプトスピラ症(ワイル病)

レプトスピラ症は、1~2週間の潜伏期間を経て、高熱、黄疸(おうだん)、筋肉痛、そして場合によっては視力障害を引き起こす病気です。感染経路としては、ネズミの尿などが関与します。

ツツガムシ病

ツツガムシ病は、1~2週間の潜伏期間を経て、高熱や全身の発疹を引き起こします。クマネズミに寄生しているツツガムシ(ダニ)に刺されると発症します。

鼠咬症(そこうしょう)

鼠咬症は、5~14日の潜伏期間を経て、悪寒、発熱、頭痛、嘔吐、筋肉痛、リンパ節の炎症、全身の発疹などが現れます。

これらの病気は、適切に管理しないと感染のリスクが高まりますので、感染症を防ぐための対策が重要です。

クマネズミを自分で駆除する方法

クマネズミを自分で駆除を試みる場合、いくつかの方法がありますが、適切な方法を選ぶことが重要です。下記では、クマネズミを駆除するための代表的な方法を紹介します。

燻煙(くんえん)剤で追い出す

燻煙剤は、ネズミが嫌う成分を煙状にして部屋に散布することで、クマネズミを追い出す方法です。この方法の利点は、目視で確認できないネズミにも対応できることです。

燻煙剤にはネズミが苦手な成分が含まれており、煙を吸うことによってネズミはその場所から逃げ出します。しかし、すべてのクマネズミに効果があるわけではないため、状況に応じて毒餌などの罠と同時に使用するのがおすすめです。

また、燻煙剤を使用した後、再度クマネズミが屋内に侵入しないように、建物の隙間をしっかり封鎖することは非常に重要です。ネズミは非常に小さな隙間を通り抜けることができるため、天井裏や壁の隙間などを確認し、しっかりと封鎖しましょう。封鎖作業を怠ると、再侵入のリスクが高まります。

毒餌や粘着シートなどのトラップを使う

クマネズミは、特定のルートを通って移動することが多いため、その通り道を把握して対策しましょう。ラットサイン(通る場所)が確認できていたり、被害に遭った食べ物の場所がわかる場合、そこにトラップを仕掛けます。

特に、屋根裏や雨樋、換気扇、窓などの高所から侵入していることが多く、細かい隙間や小さな穴なども通り抜けてしまうため、注意しましょう。

毒餌を使用する場合、設置場所には注意が必要です。ペットや子どもが触れない場所に設置し、ほかの動物にも影響を与えないように配慮しましょう。

また、粘着シートを使用する場合は、通り道などのシートにかかりやすい位置に設置しましょう。シートにかかったネズミは自力で脱出できないため、効果的に駆除できます。

さらに、駆除後は建物の隙間を封鎖することが重要です。家の周りを点検し、穴や隙間を塞ぐ作業を忘れずに行いましょう。

クマネズミをしっかり駆除するなら専門業者に依頼するのがおすすめ

クマネズミの駆除は、自分で行うのが非常に難しい場合があります。その理由のひとつは、クマネズミは非常に警戒心が強く、賢いためです。一般的なトラップや毒餌ではなかなか捕まえられないことが多く、無駄に時間がかかる可能性もあります。特に天井裏など、ネズミの活動範囲が広い場所では、その複雑さがさらに増します。

そのため、クマネズミの駆除を確実に行いたいのであれば、専門業者に依頼するのが最も効果的です。専門業者はネズミの習性を理解し、適切な駆除方法を選択できます。例えば、トラップや毒餌の設置だけでなく、巣の場所を特定して完全に対策を施すことが可能です。さらに、ネズミの侵入経路を断つための作業や、再発防止のためのアフターケアも提供されるため、長期的に安心して生活できます。

自分で駆除を試みて失敗すると、時間と費用が無駄になり、再びネズミが家に侵入することになりかねません。クマネズミの駆除は、専門の知識と経験を持った業者に任せることで、より効果的で迅速に解決できます。まずは専門業者に相談することをおすすめします。

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まとめ

クマネズミは、健康や建物へのリスクを引き起こす可能性が高い害獣です。放置すると、繁殖力の高さや衛生面の問題、さらには火災や設備の故障にもつながるおそれがあります。駆除方法には、燻煙剤やトラップを使った自力での対処が考えられますが、確実な効果を求めるなら専門業者の利用が最も効果的です。早期に適切な対策を講じ、安心できる生活空間を守りましょう。