ネズミの赤ちゃんを見つけたら駆除が必要|4つのリスクを解説

ネズミの赤ちゃんを家の中で見つけたら、すぐに対処する必要があります。なぜなら、ネズミは寄生虫や病原菌をその身に宿しており、直接触れなくても感染するリスクがあるためです。また、ネズミは建材や電源ケーブルなどをかじる習性があり、住宅の劣化や火災を引き起こす可能性があります。 今回は、ネズミの赤ちゃんを放置するリスクや駆除の方法について解説します。


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ネズミの赤ちゃんを見つけたら|まずは種類と特徴を確認

日本国内で家屋に侵入するネズミは、「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。それぞれサイズや行動パターンに違いがあります。

ドブネズミ

ドブネズミは日本に生息するネズミの中でも最もサイズが大きい点が特徴です。赤ちゃんの段階でも、体格がふっくらとしています。成長すると、体長は18~26cm、体重は約450gに達します。1回の出産で生まれる赤ちゃんの数は8~9匹程度で、大人になるまでの期間は約2〜3か月です。

ドブネズミは水中での移動が得意で、湿った場所を好むことから、下水道や水辺近くに巣を作ることがあります。また、警戒心が弱く比較的駆除しやすいのも特徴のひとつです。とはいえ、攻撃的な性格であり、人やペットに噛みついてくる危険があることから、自力での駆除は注意が必要です。

クマネズミ

クマネズミはドブネズミよりも体が小さく、大きな耳と長い尻尾、丸っこい形が特徴的です。成長すると、体長は14~20cm、体重は100~200gになります。1回の出産で生まれる赤ちゃんの数は5~7匹程度、大人になるまでの期間は2.5~3.5か月ほどです。

ドブネズミとは異なり、乾燥に強く、運動能力が高いことから、屋根裏や壁の中、建物の高い場所に巣を作る傾向があります。クマネズミは食べ残しや生ゴミを餌にするため、家の中で見かけることが多くあります。しかし、警戒心が強くて学習能力が高いことから、駆除するのは容易ではありません。

ハツカネズミ

ハツカネズミは日本に生息するネズミの中で最も小柄で、大きな耳が特徴的です。赤ちゃんの体重は約1gで、成長しても10~20g、体長は5~10cmほどです。1回の出産で生まれる赤ちゃんの数は4~7匹程度、大人になるまでに1.5~2か月ほどの期間を要します。

ハツカネズミは主に秋から冬にかけて家屋に侵入し、縁の下や壁の間に巣を作ります。ハツカネズミは動きが素早く、見つけるのは困難です。クマネズミと同様に、自力での駆除は難しいといえるでしょう。

ネズミの赤ちゃんを見つけたら迅速な対処が必要!4つのリスク

ネズミの赤ちゃんが愛らしいからといって、ペットとして飼うのはおすすめしません。ネズミは害獣に指定されており、家に棲み着くとさまざまな被害をもたらします。ここでは、ネズミが棲み着くことによるリスクについて解説します。

1.繁殖のリスク

ネズミはわずか20日前後の妊娠期間で子どもを産み、1度の出産で6~9匹程度、1年で約6回出産します。また、生まれた赤ちゃんネズミは3か月ほどで成熟して、さらに繁殖を繰り返します。

つまり、ネズミの赤ちゃんを1匹でも見つけたら、近くに巣がある可能性が高く、ほかの赤ちゃんネズミや親ネズミも潜んでいるといえるでしょう。ネズミが大量発生しやすい家の特徴として、下記が挙げられます。

・メンテナンスしていない
・整理整頓、掃除ができていない
・断熱材を使用している
・車庫や納屋に冷蔵庫を置いている
・家具などが残った手付かずの空き家

ネズミが棲み着きにくい環境にすることで、繁殖を抑えることが可能です。

2.健康のリスク

ネズミはさまざまな病原菌や寄生虫を宿しており、人間に健康被害をもたらす可能性があります。特に、ネズミの糞尿や唾液を通じて感染する病気には、レプトスピラ症やハンタウイルスなどがあり、これらは重篤な症状を引き起こすこともあります。

ネズミの赤ちゃんを見つけた場合、その周辺にはフンや尿が散乱している可能性があり、健康リスクが高まっていると考えたほうがよいでしょう。

また、ネズミはノミやダニを体に寄生させていることも多く、これらの寄生虫が家の中に拡散することで、皮膚病やアレルギーの原因となることもあります。

特に、乳幼児や免疫力の弱い高齢者がいる家庭では、ネズミの存在が重大な健康リスクとなるため、早急な対処が必要です。

3.経済的なリスク

ネズミの歯は一生伸び続けることから、歯を削るために硬い物をかじる習性があります。ゆえに、ネズミが家の中に侵入すると、柱や家具、電気配線などをかじられてしまう可能性があります。

ネズミが家具や建材をかじることで、その修理や交換が必要となり、経済的な負担となるでしょう。特に柱をかじると、家の耐久性にも支障をきたしかねません。

また、家電のコードや電気配線をかじられると、停電や火災のリスクもあります。ネズミが原因による火災は、保険が適用されない可能性もあるため注意が必要です。

4.食害のリスク

ネズミは餌となる食べ物を狙って家に侵入することが多く、台所や食品保管場所は被害に遭いやすい場所といえます。ネズミにかじられた食べ物は細菌や寄生虫によって汚染されている可能性があり、誤って食べてしまうと食中毒などのリスクが高まります。

また、野菜や果物を育てている家も注意が必要です。ネズミはニンジンやサツマイモ、稲、麦類など、幅広い作物を荒らします。

自力での駆除は困難|ネズミの赤ちゃんを見つけたら専門業者へ相談を

ネズミは器具や薬剤などを用いて自力で駆除することも可能です。しかし、ネズミは病原菌や寄生虫をもっているため、死骸を自分で処理するのは危険です。また、駆除後も適切に消毒・清掃をしなければなりません。

ほかにも、ネズミの中には「スーパーラット」と呼ばれる、薬剤が効かない個体も存在します。専門的な知識・技術がないと、自力ですべてのネズミを駆除するのは困難といえるでしょう。

確実かつ安全にネズミを駆除するのであれば、専門業者へ依頼するのが賢明です。害獣駆除の専門業者「がいじゅうZERO」は、ネズミを含めた数多くの害獣を駆除してきた実績があります。ネズミの生息場所を特定して、適切な方法で駆除することが可能です。

また、再発防止にも力を入れており、ネズミが再び自宅に棲みつかないよう処置やアドバイスをいたします。10年間の保証もついているため、安心してご依頼いただけます。相談・調査・見積は無料で実施しており、エリアによっては即日対応可能です。お気軽にご相談ください。

【環境的防除】ネズミを家に棲み着かせないための方法

ネズミを駆除して終わりではなく、環境を整備して棲み着きにくい家にすることが大事です。ここでは、ネズミを家に棲み着かせないための方法を紹介します。

ネズミの餌を絶つ

ネズミは食べ物を求めて家に侵入するため、食品の管理が重要です。食べ物は密閉容器に保管し、台所や食器棚、押入れなどは清潔に保ちましょう。また、ネズミはゴミ袋もかじって破るため、蓋付きのゴミ箱を使用するのがおすすめです。

ネズミを忌避剤で追い払う

忌避剤(きひざい)とは、ネズミが嫌う特定の匂いや成分を利用して、追い払うためのものです。つまり、捕獲や殺傷する必要がなくなります。忌避剤にはスプレータイプや設置タイプ、くん煙タイプなどがあり、いずれもホームセンターやインターネットで購入可能です。

ただし、忌避剤を長期間使用していると、ネズミが慣れてしまい効果が薄れる可能性があります。また、定期的に忌避剤を交換する必要があるため、コストがかかる点にも注意が必要です。

ネズミの侵入経路を塞ぐ

ネズミは、ほんのわずかな隙間でも簡単に通り抜けられます。ネズミが侵入しやすい場所としては、換気口や通気口、配管の隙間、床下の通気口、屋根や外壁にできた小さなひび割れ、などがあげられます。

こういった侵入しやすい場所を隈なくチェックし、隙間があれば、金属製の網やフィルター、パテなどを使用して塞ぎましょう。

まとめ

ネズミの赤ちゃんを見つけた場合は、できる限り迅速に対処をしてください。ネズミは繁殖力が高い動物です。健康や経済的なリスクをもたらすネズミを放置することは、家全体に被害が広がる原因になります。とはいえ、自力での駆除は危険がともないます。確実かつ安全に駆除するためにも、専門業者への依頼を検討してみてください。