ネズミは勝手にいなくなる?放置するリスクや追い払う方法を解説

自宅にネズミが棲み着いていることに気づいているものの、自力での駆除に抵抗がある方は多いでしょう。「できれば勝手にいなくなってほしい」と考える方もいると思いますが、ネズミが勝手にいなくなることはあるのでしょうか。 今回はネズミが自然にいなくなることはあるのか、また棲み着いたネズミを放置するリスクや駆除方法などを紹介します。


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ネズミが勝手にいなくなることはある?

自宅に棲み着いたネズミは、条件がそろえば勝手にいなくなることもあります。しかし、条件を満たすのは難しく、あまり期待はできません。

「そのうち寿命を迎えていなくなるのでは」と考える方もいるかもしれませんが、ネズミはあっという間に数が増える、非常に繁殖力が高い動物です。もちろん寿命で死ぬ個体もいますが、それを上回るペースで増えていきます。

棲み着いたすべてのネズミが死んでいなくなる可能性は低いので、早急に駆除したほうが良いでしょう。

ネズミが勝手にいなくなる理由

ネズミは条件がそろえば自然にいなくなることがありますが、その条件とは何なのでしょうか。ここでは、ネズミが勝手にいなくなる理由を紹介します。

餌がなくなったから

ネズミが勝手にいなくなる理由のひとつが、餌がなくなることです。体が小さく活動的なネズミはエネルギー消費が激しいため、日々たくさんの餌を食べなくてはなりません。

数日餌が食べられないと死んでしまうこともあるため、餌を探すために民家に侵入するのです。そして、餌がなくなったら、新たな餌場を求めて別の場所に移動します。

ただし、雑食のネズミは食品だけでなく、石けんや植木などさまざまな物を食べるため、屋内に餌がない状態になることは少ないでしょう。

天敵が現れたから

天敵が現れることも、ネズミが勝手にいなくなる理由のひとつです。ネズミが民家に侵入するのは、餌を探すためだけではありません。体が小さいネズミは多くの動物に狙われるので、安全を求めて民家に侵入することもあります。

そのため、ネコやキツネ、イタチ、ヘビ、タカなど、ネズミの天敵となる動物が現れると、「ここは安全ではない」と判断していなくなることがあるのです。

ただし、ネズミは学習能力が高く、天敵といえども攻撃してこないことがわかれば気にしなくなります。ネコなどを室内で飼ったとしても、ネズミを狩らなければ、ネズミが棲み着くこともあるでしょう。

気温が下がり暖かい場所に移動したから

ネズミは寒さに弱く、気温が10度を下回ると活動できなくなります。室内が寒いと暖かい場所を探して移動するため、気温が下がる時期にネズミを見かけなくなることもあるでしょう。

しかし、最近の住宅は気密性が高いうえに、人間が暖房などを利用するので、屋外よりも圧倒的に暖かいことが多いものです。寒さで出ていくよりも、寒さを凌ぐために室内に侵入してくるケースのほうが多いでしょう。

ネズミが勝手にいなくなるまで待つのは危険!

ネズミは条件がそろえば駆除をせずともいなくなることもありますが、先の解説からわかるとおり、なかなかその条件は満たせません。放置した結果ネズミが増えることはあっても、いなくなることは少ないでしょう。

また、ネズミが勝手にいなくなるまで待つことには、さまざまなリスクもあります。どのようなリスクがあるのか、詳しくみていきましょう。

衛生面の被害

ネズミは動く病原菌と呼ばれるほど、体や糞尿にさまざまな病原菌を保有しており、咬まれたりネズミの体や糞尿に触れたりすると、病原菌に感染する恐れがあります。

ネズミを放置すればサルモネラ菌やハンタウイルスによる感染症、E型肺炎など、食中毒を引き起こしたり死亡したりするリスクがある病気にかかることもあるため注意が必要です。

また、ネズミの体にはノミやダニが付着していることも多く、刺されて皮膚炎を起こしたり、ノミやダニを媒介とする病気にかかったりするリスクもあります。

経済的被害

ネズミによってもたらされる経済的被害も見逃せません。ネズミは歯が伸び続ける動物で、伸びすぎ防止のために硬い物をかじる性質があります。

そのため、ネズミに侵入されると柱や配線ケーブル、家具などがかじられてしまうことがあるのです。天井裏から室内に移動するために壁に穴をあけたり、かじられたケーブルから漏電して火災が発生したりすることもあります。

育てている農作物や植物がかじられたり、ネズミを追って別の動物が侵入してきたりと被害が拡大することもあるでしょう。

ネズミにかじられた箇所を修理したり、農作物を廃棄したりすることになれば、多額の費用がかかる可能性があります。

精神的被害

ネズミが棲み着くと、カサカサと足音がしたり気配を感じたりします。頻繁にネズミの足音や気配がすると、かなりのストレスになるでしょう。

また、糞尿や死骸からの悪臭で気分が悪くなったり、「病気なるかも」と不安になったりと、精神的な被害を受けることもあります。

ネズミがいなくなる環境を作るには?

ネズミが棲み着くと健康面や精神面、経済面に悪影響を及ぼすことがあるため、早めに対処する必要があります。

しかし、待っていても勝手にいなくなることはなかなかないので、ネズミがいなくなる環境を作ることが重要です。ここではネズミがいなくなる対処法を紹介します。

食材をしっかり保管する

ネズミは餌を求めて民家に侵入するため、ネズミの餌となる食材はしっかり管理しましょう。袋や容器できっちりと密閉し、外に出しっぱなしにするのは避けてください。生ゴミも蓋付きのゴミ箱に捨てましょう。

新聞紙などの紙類や衣類、石けんなど、ネズミが巣作りに使ったりかじったりする物も、こまめに片づけたりケースに入れたりするのがおすすめです。

忌避剤を使用する

ネズミが嫌がる成分を含んだ、忌避剤を使用するのも良いでしょう。ネズミの侵入口にスプレーをまいたり、広範囲に成分が届く燻煙タイプの忌避剤を使用したりすれば、ネズミがいなくなる可能性があります。

ただし、忌避剤は持続期間が短く、数日で効果がなくなることもあります。ネズミがいる場所まで薬剤が届かないなどの理由で、まったく効果が出ないことも多いので、ほかの方法と併用したほうが良いでしょう。

ネズミが嫌うニオイを使う

ミント系の香りや唐辛子、ハッカ油といったネズミが嫌いなニオイで追い出す方法もあります。天然の物が多いので、忌避剤よりも使いやすいでしょう。

ただし、人やペットにも刺激がある物なので、特に小さい子どもやペットがいる場合は使用の際に注意が必要です。また、ニオイがすぐに薄れてしまうため、こまめにスプレーしたり入れ替えたりしなくてはなりません。

ネズミの侵入経路を塞ぐ

忌避剤などでネズミを追い出しても、侵入経路を塞がないと再侵入されることがあります。配管の隙間や通風口など、ネズミの侵入経路となりそうな隙間はすべて塞ぎましょう。

ただし、体が小さなネズミは、わずかな隙間からでも侵入してきます。自力ですべての隙間を塞ぐのは難しいでしょう。

ネズミがいなくなるようプロに駆除依頼をしよう

ここまで紹介したとおり、ネズミが勝手にいなくなることはあまりありません。しかし、ネズミを放置することにはさまざまなリスクがあるため、早めに駆除することが重要です。

といっても、忌避剤などの効果が出づらくネズミの侵入経路をすべて塞ぐのも大変で、自力で完璧に駆除するのはむずかしいため、プロに相談するのがおすすめです。

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まとめ

ネズミが勝手にいなくなることは少なく、放置すればするほど被害が拡大する可能性が高まります。健康面や精神面に悪影響を及ぼすこともあるので、ネズミが棲み着いたら早めに駆除しましょう。

ただし、自力での駆除は難しく再発もしやすいので、駆除業者に任せるのがおすすめです。