ネズミ駆除に木酢液は効果がある?木酢液の選び方と駆除方法を解説

ネズミを見かけてしまい「どうにか安全に追い出したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。強力な薬剤を使うのは不安だけれど、ネズミを放置するのも心配です。そんなときに試したいのが、自然由来の木酢液を使ったネズミ対策です。今回は、木酢液の効果や正しい使い方、さらに再発を防ぐための他の方法まで、初心者でも実践しやすい手順をわかりやすくまとめました。


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ネズミ駆除に木酢液は使える?

ネズミを安全に追い出す方法として「木酢液」の使用はある程度有効です。

木酢液とは、炭をつくる過程で発生する煙を冷却して液体化したもので、いわば“焚き火の煙を凝縮した液”のようなものです。焦げ臭さや煙臭さが特徴で、嗅覚の鋭いネズミにとって強い刺激となります。そのため、木酢液は「近づかせないようにする忌避剤」として一定の効果が期待できます。

ただし、木酢液はあくまで“追い出す”ための補助的な手段であり“殺す”効果はありません。匂いに慣れてしまうこともあるため、侵入経路を塞ぐなどの対策と併用するのが望ましいでしょう。

比較的安全に使用できる一方で、強い匂いが残りやすいため、使用時は換気を行うことも大切です。

ネズミ駆除に使う木酢液の選び方

木酢液といっても品質はさまざまです。ここでは、ネズミ対策に適した木酢液を選ぶためのポイントを3つ紹介します。

pH3前後であること

ネズミ対策に使う木酢液は、pH3前後の製品を選ぶことが重要です。木酢液は本来強い酸性を示しますが、pH3付近であれば、刺激臭を保ちながらも扱いやすいバランスになります。pHが高すぎると薄められすぎて効果が弱まり、逆に低すぎると酢酸のような強い刺激を含む恐れがあります。

成分表にpH値が明記されているかを確認し、適切な酸度を持つ製品を選ぶことで、忌避効果と安全性の両立が期待できます。

色味

良質な木酢液は「紅茶のような透明感のある茶色」をしています。沈殿物や浮遊物がなく、透き通った液体であることが品質の目安です。逆に、濁っていたり沈殿物が見えたりする場合は、製造工程でのろ過や熟成が不十分な可能性があり、効果や安全性が落ちます。

色が濃く、黒っぽい木酢液は不純物が多いケースもあるため注意が必要です。見た目の澄んだ色味は、品質の高さを示すひとつのサインといえるでしょう。

粘り気

木酢液に「粘り気」がある場合は、不純物が多く精製が十分でない粗悪品の可能性があります。良質な木酢液はさらっとした液体で、匂い成分が均一に揮発することで忌避効果を発揮します。

粘り気のある液体は、匂いの拡散効果が下がります。安全かつ確実にネズミを遠ざけたいなら、透明で粘りのない木酢液を選ぶのが安心です。

木酢液を使ったネズミの駆除方法

木酢液を使ったネズミ対策にはスプレー散布とボトル設置の方法があります。ここでは、具体的な使用方法をそれぞれ順に説明します。

スプレーでの散布

希釈した木酢液をスプレー容器に移し替え、ネズミの通り道や潜んでいそうな場所に吹きかける方法です。

基本の作り方は、水1リットルに対して木酢液を小さじ1(約5ml)の割合で混ぜ合わせること。濃度が高すぎると刺激臭が強くなりすぎるため、薄めて使うのがポイントです。

スプレーする際は、壁のすき間や家具の裏、台所の隅などネズミがよく通る箇所を狙うと効果的です。特に「ラットサイン」と呼ばれる足跡や汚れ跡が見られる場所を中心に散布すると、より高い忌避効果が期待できます。

ただし、フローリングやコンクリートに直接かけると、酸性の影響で塗装が剥がれたりシミができたりするおそれがあります。あらかじめ目立たない場所で試してから使用すると安心です。

穴あきボトルを使って設置

上部に穴を開けたボトルに木酢液を入れて設置する方法もおすすめです。

こちらも同じく、水1リットルに対して木酢液小さじ1の割合で希釈し、ペットボトルなどに入れます。上部や側面に数か所の穴を開け、ネズミが出入りしそうな場所に置いておくだけで、木酢液の匂いが広がり忌避効果を発揮します。

この方法は屋内外どちらでも使える点が利点です。屋外では倉庫やゴミ置き場の周辺、屋内では押入れや天井裏の近くなどに設置すると良いでしょう。スプレーのように頻繁に作業を行う必要がなく、置いておくだけで長時間効果が続く点も便利です。

匂いが強めのため、設置する場所は人の通行が少ない箇所を選び、換気に注意しながら使用するのがおすすめです。

木酢液以外のネズミ駆除の方法

木酢液は安全で扱いやすい方法ですが、単独では効果が限定的な場合もあります。ここでは、木酢液と併用することでより確実にネズミを追い出す、その他の代表的な駆除方法を紹介します。

侵入経路を塞ぐ

ネズミ被害を根本から防ぐには、まず「侵入経路を塞ぐ」ことが最も重要です。ネズミはわずか2cmほどのすき間でも通り抜けることができるため、床下や壁のひび割れ、エアコンや配管のすき間などをひとつずつ確認する必要があります。

侵入口になりそうな部分には、金網や防鼠パテを使用すると効果的です。金属製の素材はネズミの歯でも噛み破りにくく、長期間の対策に向いています。また、屋外からの侵入を防ぐために、排水口や換気口にはステンレス製のメッシュを取り付けておくと安心です。こうした物理的な封鎖は、再発防止の基本となります。

超音波装置

超音波装置は、ネズミが嫌う高周波の音を出すことで、住みつきを防ぐ装置です。人間の耳には聞こえない超音波を発するため、生活空間に設置しても不快感を与えずに使える点がメリットです。

ネズミは警戒心が強く、音や振動を敏感に察知するため、超音波によって落ち着かない環境をつくることで巣から離れさせる効果が期待できます。ただし、超音波の届く範囲は障害物に弱いため、家具の裏や壁の陰には効果が届きにくい場合もあります。効果を持続させるためには、複数台を部屋ごとに設置するなどの工夫が必要です。

粘着シートや捕獲器

ネズミを直接捕まえる方法として、粘着シートや捕獲器を使う方法があります。粘着シートはネズミの通り道に設置するだけでよく、比較的簡単に捕獲できるのが特徴です。

夜間に活動するネズミの習性を利用し、壁沿いや家具の隙間など「ラットサイン」が見られる箇所に置くと効果的です。

一方、捕獲器は繰り返し使えるタイプも多く、捕まえた後に逃がすことも可能です。ただし、捕獲後の処理や衛生面には注意が必要です。捕獲後の清掃や除菌を怠ると、病原菌が残ってしまうおそれもあるため、手袋やマスクを着用して安全に対応しましょう。

専門の業者に依頼する

自力での対策が難しい場合や、被害が長期化している場合は、専門の害獣駆除業者に依頼するのが確実です。プロの業者は、ネズミの種類や侵入経路を正確に把握し、最も効果的な方法で駆除を行います。

また、駆除だけでなく「再発防止策」や「清掃・消毒」まで一貫して対応してくれる点も大きなメリットです。特にネズミの糞尿には細菌やウイルスが含まれていることもあるため、専門的な処理を行うことで衛生面の不安も軽減できます。被害が広範囲に及ぶ場合は、早めに専門家へ相談するのがおすすめです。

ネズミの被害に遭った場合はがいじゅうZEROへご相談ください

がいじゅうZERO」では、相談から現地調査、見積もり、駆除作業まで自社スタッフが一貫対応しています。外部委託を行わないため、迅速かつ丁寧な駆除作業が可能です。

ネズミの種類や被害状況に合わせた最適なプランを提案し、駆除後も再発防止のための施工を実施します。さらに、巣があった場所の清掃や消毒まで一貫して行うため、衛生面でも安心です。

初回の相談・見積もりは無料のため、ネズミ被害に悩んでいる場合は、「がいじゅうZERO」へご相談ください。

まとめ

木酢液は、安全にネズミを追い出すための自然派アイテムとして有効ですが、完全な駆除には他の対策との併用が欠かせません。侵入経路を塞ぐ、超音波装置を使う、粘着シートで捕獲するなどの方法を組み合わせることで、被害の再発を防ぎやすくなります。被害が広がる前に、専門業者に相談することも大切です。確実で衛生的な駆除を行うなら、信頼できるプロの力を借りるのが安心です。

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