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ハクビシンに効く忌避剤に使われる物

ハクビシンは強い刺激臭や警戒心を呼び起こす匂いに敏感で、これらを利用することで近づきにくい環境を作れます。
・ニンニク
ニンニクに含まれる「アリシン」は強い刺激臭を持ちます。みじん切りにして置くだけでも高い忌避効果が期待できます。
・唐辛子
唐辛子の成分「カプサイシン」も強烈な刺激を与えるため、粉末やスプレー状にして散布すると効果的です。
・木酢液
木酢液は山火事の煙のような臭いを持ち、ハクビシンに警戒心を与えます。吊るしたり、周囲に散布したりして使用します。
・灯油
灯油の強い臭いも短期間の忌避には有効ですが、揮発しやすいため定期的な補充が必要です。
・オオカミの尿
天敵であるオオカミの尿は、市販の忌避剤としても利用されています。野生動物特有の警戒本能を刺激する効果があります。
ホームセンターで購入できる忌避剤の種類

日常的な害獣・害虫対策として、ホームセンターで手軽に購入できる忌避剤はとても便利です。
ここでは、代表的な4種類の忌避剤について、その特徴や選び方をわかりやすく解説します。
シートタイプ
シートタイプは、手軽さとコストバランスに優れた忌避剤です。一般的には約10cm×10cmほどの小さめサイズで販売されており、必要に応じてハサミでカットし、好きな大きさに調整できます。
長期間効果が持続するため、頻繁な交換の手間が少ないのもメリットです。また、一枚あたりの価格が安く、コストを抑えながら広範囲をカバーできる点も魅力的です。屋根裏や庭先など、特定の場所に設置したいときに使いやすいタイプです。
粒剤タイプ
粒剤タイプは、1粒が約1cmと小さく、撒くだけで簡単に使用できる手軽な忌避剤です。袋から直接撒いて使えるため、準備の手間がほとんどありません。
屋外の広い範囲に散布でき、庭全体や家周りの対策に向いています。ただし、一袋あたりの価格がやや高めなので、広範囲での使用が続く場合はコスト面を考慮する必要があります。それでも手軽さと効果の広さを重視する方には便利なタイプです。
スプレータイプ
スプレータイプは、最も手軽に使える忌避剤のひとつです。缶から直接吹きかけるだけで、屋内・屋外問わずさまざまな場所に使用できます。
広範囲にも素早く散布でき、気になる箇所にピンポイントで使えるのも特徴です。1本あたりの価格が安いため、まずは試してみたい方や短期間の対策をしたい方に向いています。手間なくすぐ使える万能タイプです。
ゲルタイプ
ゲルタイプは、しっかりと長期間効果を持続させたい場合に適した忌避剤です。チューブから絞り出して塗る必要があり、やや設置に手間はかかりますが、その分耐水性や耐風性に優れています。
雨風にさらされやすい場所でも効果を維持しやすく、屋外で継続的な対策をしたい場合に便利です。ただし、1本あたりの価格は高めなので、必要な範囲とコストのバランスを考えて選ぶことがポイントです。
家庭で作れるハクビシンの忌避剤の作り方

市販品を使わなくても、家庭にある材料を組み合わせるだけでハクビシン対策ができる方法があります。ここでは、代表的な手作り忌避剤の作り方から設置方法まで、実践しやすい手順を詳しく紹介します。
木酢液・ニンニク・唐辛子を混ぜてつくる
木酢液とニンニク、唐辛子を組み合わせた手作り忌避剤は、刺激の強い匂いでハクビシンが近寄りにくくなるのが特徴です。材料が揃えやすく、家庭でも簡単に作れる点が大きなメリットです。
まず、唐辛子は半分に切り、ニンニクは香りが出るようにしっかり潰します。木酢液:ニンニク:唐辛子=10:1:1の割合で用意し、2Lペットボトルにすべての材料を入れてください。このまま1~3か月ほど漬け込めば、強い刺激臭を放つ忌避剤として使用できます。
忌避剤を地面に埋める
作った忌避剤は、ペットボトルごと地面に埋める方法で長期間効果を発揮させられます。これは、設置した場所から継続的に匂いを放出させ、ハクビシンの通り道を封じる役割があります。
3~5m間隔で深さ18cmほどの穴を掘り、原液を水で1:1に薄めたものを500mLペットボトルに半分ほど入れ、フタを開けたまま穴に埋めて設置します。こうすることで匂いが自然に広がりやすくなります。
忌避剤をスプレーボトルに入れて散布する
より手軽に使いたい場合は、忌避剤をスプレーとして散布する方法がおすすめです。侵入経路や被害箇所に直接吹きかけられるため、ピンポイントで対策したいときに便利です。
使用時は、手作りの忌避剤を水で2〜3倍に薄めてスプレーボトルへ移し替えます。においの拡散効果があり、ハクビシンが寄りつきにくい環境を作れます。
犬の毛を活用する
犬の匂いを嫌うハクビシンの習性を利用し、犬の毛を吊るす方法も家庭で簡単に実践できます。自然の匂いを活かした対策のため、忌避剤を使いたくない場所にも向いています。
ブラッシングやトリミングで集めた犬の毛を約10gずつネットに包み、地上1mほどの高さに吊るします。風に揺れるたびに犬の匂いが広がり、ハクビシンに警戒心を与えられます。
灯油を使う
強い匂いを利用した方法として、灯油を染み込ませた布を置くという手段もあります。特に、ハクビシンが頻繁に現れる場所に効果があります。
古布に灯油をたっぷり染み込ませ、それを発生場所や被害箇所に設置するだけで強烈な匂いが広がり、近寄りにくい環境をつくることができます。ただし、可燃性が高いため、火気には十分注意してください。
忌避剤でハクビシンを追い出す際のポイント
ハクビシン対策として忌避剤を使うときは、ただ置くだけでは十分な効果を得られません。手作り・市販いずれの忌避剤でも、ハクビシンの行動習性を踏まえた設置が重要です。
ここでは、効果を最大化するためのポイントについて解説します。
ハクビシンの通り道に設置する
ハクビシンを確実に遠ざけたいなら、まずは彼らの動線の把握が欠かせません。被害があった場所や目撃した周辺を中心に、足跡や糞、壁や屋根裏に続くすき間などを丁寧に確認し、通り道となっているポイントを見極めます。
通り道が特定できれば、そのライン上に忌避剤を配置することで、ハクビシンが嫌う臭いをダイレクトに感じさせることができます。特に出入り口のすき間付近に設置することで、侵入そのものを未然に防ぐ効果が高まります。
侵入されたくない場所に設置する
畑や庭、家屋周辺など、ハクビシンに入られたくない場所は忌避剤で囲むように設置すると効果的です。においの“壁”をつくることで、敷地内に入り込む前に引き返させることができます。
特に農作物に被害が出ている場合は、被害箇所だけでなく、敷地全体を意識して配置することがポイントです。複数箇所にバランス良く置くことで、より広い範囲で忌避効果を発揮できます。
ハクビシンの鼻の高さに設置する
忌避剤を置く位置も効果に大きく影響します。ハクビシンは地面近くを移動するため、においを捉えやすいのは地面から15cm以内の高さです。この高さに合わせて忌避剤を設置することで、少量でもしっかり効果を感じさせることができます。
逆に高い位置に置いてしまうと、においが拡散して届きにくくなり、効果が半減してしまうため注意が必要です。
同じ忌避剤を使い続けない
ハクビシンは学習能力が高く、同じにおいに慣れてしまうことがあります。そのため、同じ忌避剤を長期間使い続けると、徐々に効果が薄れる可能性があります。
効果を維持するためには、においや形状の異なる忌避剤に定期的に交換し、ハクビシンに「いつもと違う」と感じさせることが大切です。変化を与えることで警戒心を保たせ、継続的に侵入を防ぐことができます。
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まとめ
ハクビシン対策の鍵は、忌避剤の特徴を理解し、通り道や侵入経路に適切に設置することです。慣れを防ぐための定期的な交換も欠かせません。被害が大きい場合は専門業者へ相談し、安全な環境づくりを進めていきましょう。

