毛のないタヌキにはご注意を!目撃した際の対応を紹介

タヌキは通常なら全身を毛で覆われているため、毛のないタヌキを見かけたら驚くでしょう。目撃場所が自宅の周辺なら、気味が悪くて、どうにかしたいと考える方も多いかもしれません。 今回は、毛のないタヌキがいる理由や目撃した場合の対処法について解説します。


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毛のないタヌキとは?

毛のないタヌキは疥癬症(かいせんしょう)という病気に感染している可能性があります。疥癬症に感染している動物は長くは生きられず、数週間も経過すれば死亡してしまいます。

また、疥癬症に感染している動物が持っている病原体は疥癬症だけとは限りません。疥癬症に感染していると免疫力が低下するため、他の病気にも感染している可能性もあります。

疥癬症はタヌキだけの病気ではなく、他の動物や人間にも感染するため、毛のないタヌキを見かけた場合は十分に注意が必要です。犬や猫などのペットを飼っている方は、タヌキとの接触を避けましょう。

ドッグフードやキャットフードを屋外に出しっぱなしにしている場合にも注意が必要です。毛のないタヌキがニオイを嗅ぎつけて近くに来てしまうおそれがあります。

ペットにエサを与える際は、できるだけ室内にしましょう。やむを得ず屋外で給餌する際にも、すぐに片付けてください。

疥癬症(かいせんしょう)とは

疥癬症(かいせんしょう)とは、ヒゼンダニというダニによって引き起こされる皮膚病です。ヒゼンダニは動物の皮膚に棲み着く性質があり、棲み着かれた動物は疥癬症に感染してしまいます。

疥癬症に感染すると全身の毛が抜け落ちてしまい衰弱するため、見ただけで健康な状態ではないことがわかります。毛が抜け落ちている部分は象のような皮膚に見えます。

また、疥癬症に感染している動物と接触した動物にも、ヒゼンダニが棲み着き感染するおそれがあります。人間をはじめ、犬・猫・ウサギ・キツネ・イタチなど、さまざまな動物に感染するため厄介です。

人間が疥癬症に感染すると、かゆみや発疹が出るものの、数日から数週間程度で治ることが多い傾向にあります。しかし、ペットを飼っている場合、感染がペットに広がる可能性が高いため、注意しましょう。

疥癬症のタヌキを目撃したら

毛がなく疥癬症への感染が疑われるタヌキを目撃した場合、どう対処すれば良いのかみていきましょう。

素手で触らずそっと見守る

タヌキは野生動物の中でも警戒心が強く、臆病な性格をしています。無理に近づこうとすると、非常に怖がります。多くの場合は逃げますが、唸ったり噛みついたりすることもあるため、注意しましょう。

疥癬症に感染したタヌキはもちろん、健康なタヌキでも安易に近づいたり触ったりするのは危険です。野生動物にエサを与えると、人里に依存し害を及ぼす原因となるため避けましょう。また、タヌキがペットフードを食べると、健康を害する可能性があります。

弱っているタヌキは、毛があっても注意が必要です。疥癬症以外の病気に感染していたり、寄生虫を持っていたりすることがあります。

地域の保健所や役所の生活関連部署に連絡する

毛のないタヌキを発見した際、近づかずにやり過ごしても、再び現れるのではないかと不安に感じる方も多いでしょう。その場から去っても、近辺をうろつき続ける可能性があります。

不安な場合は、地域の保健所や役所などに相談するのもひとつの方法です。役所では、生活関連部署が対応することが一般的です。公式ホームページに電話番号が掲載されているため、確認の上、連絡してみましょう。

弱っているタヌキが近所にいることを伝えれば、適切な対応やアドバイスを受けられるでしょう。連絡する際は、弱っているだけでなく、毛がないという情報も忘れずに伝えてください。

見逃す

毛がないタヌキに対して、特に積極的な行動を起こさず、見逃すのもひとつの手です。疥癬症の原因となるヒゼンダニは自然界に存在するもので、人間の活動が原因で疥癬症に感染するわけではありません。

タヌキが疥癬症になるのは、自然現象のひとつであり、そのまま見逃すことが生態環境の保全につながるとも捉えられます。弱って死亡するとも限らず、自然に治癒したり、家族のタヌキに助けられたりする可能性もあるでしょう。

死体を発見した場合は自治体へ連絡する

疥癬症に感染したタヌキの死体を発見したら、決して触れないでください。すぐに自治体の担当部署に連絡しましょう。自治体は連絡を受けると、死体の回収や清掃を手配します。

タヌキを駆除(捕獲)するには?

毛のないタヌキを自宅の近辺で発見したら、駆除したいと考える方もいるでしょう。しかし、一般の方がタヌキの駆除をするのは手続きが複雑で非常に面倒です。では、面倒な理由と捕獲の方法についてみていきましょう。

タヌキは鳥獣保護法の対象

鳥獣保護法では、特定の動物に関して保護する旨の規定が設けられています。具体的には、行政の許可なしに駆除や捕獲することが禁止されています。そして、タヌキも鳥獣保護法の対象です。

鳥獣保護法で保護されている動物を許可なく駆除・捕獲すると、「1年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」が科せられる可能性があるため、注意が必要です。

タヌキを捕獲する方法

タヌキを捕獲する場合に、必要な手続きや捕獲の方法は下記の通りです。

役所で駆除許可を得る

タヌキを駆除・捕獲するのであれば、自治体から許可を得る必要があります。捕獲作業を行う前の段階で「鳥獣の捕獲等許可申請書」を自治体に提出し、許可が下りるのを待ちましょう。

また、申請の具体的な手順は自治体によって異なります。事前に自治体の公式ホームページや電話などで確認しておきましょう。

罠を設置する

捕獲の方法は「動物捕獲器」を使用するやり方が一般的です。許可が下りてから購入して設置しましょう。エサも罠の中に仕掛けておく必要があります。

タヌキの場合は、主にトウモロコシやサツマイモなどが使用されます。マヨネーズをかけたハムやソーセージなどでも良いでしょう。

捕獲したタヌキを処分する

罠に引っかかったタヌキを処分する方法は、溺死・炭酸ガス・麻酔などによる殺処分が一般的です。一般の方が自分で行うのは難しいため、代行業者に依頼しましょう。

自治体に問い合わせて代行業者を紹介してもらうのがおすすめです。

侵入経路を封鎖する

毛のないタヌキを捕獲・処分しても、それで終わりではありません。別のタヌキが現れる可能性もあります。自宅への侵入を防ぐためにも、侵入経路となる場所はしっかり塞いでおきましょう。

処分後も自宅近くでタヌキのフンを見かけた場合は、付近にタヌキがいる可能性があるため、注意が必要です。

タヌキのフンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
タヌキのフンの特徴は?主な被害やフンを見つけた場合の処理方法を紹介

タヌキを駆除するなら専門業者がおすすめ

一般の方がタヌキの駆除を行うのは容易ではありません。手間がかかるうえ、危険をともなうこともあります。そのため、安全かつ確実に毛のないタヌキを駆除するには、専門業者に依頼するのがおすすめです。

がいじゅうZEROなら相談・調査・見積もりから駆除作業まで自社にてワンストップ対応なのが特徴です。外注せずすべての工程を自社内で完結させているため、低料金を実現しています。

調査と駆除作業を同じスタッフが対応しているため、情報伝達の漏れもありません。駆除作業を行った後には、清掃や消毒も行っており、再発防止策も徹底しています。

毛のないタヌキを見かけて不安に感じている方は、ぜひがいじゅうZEROへご相談ください。

タヌキの駆除を業者に依頼する場合の一般的な料金相場について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【害獣の種類別】害獣駆除の費用の相場!料金をできるだけ抑える方法も紹介

まとめ

毛がないタヌキは疥癬症に感染しています。被害がなければ、何もせずそのまま放っておいても問題ありませんが、気になる場合は自治体に連絡しましょう。

また、疥癬症は人間やペットにも移るおそれがあります。免疫力が低下しているため、ほかの病気も持っている可能性もあり危険です。毛のないタヌキには安易に近づいたり触れたりするのは避けるようにしましょう。