【部屋別】家が臭い原因
家の中が臭う原因は部屋ごとに異なり、適切な方法で対処するためには、まず臭いの発生源を特定することが重要です。家全体を確認し、特にどの場所から臭いが発生しているかを把握しましょう。
玄関
玄関の臭いの原因には、下記の要素があげられます。
・靴
・靴箱
・玄関マット
・傘
玄関は風通しが悪く湿気がこもりやすいため、臭いが発生しやすい場所です。靴や靴箱、玄関マットは、皮脂や汗が原因で雑菌が繁殖し、臭いが強くなります。濡れたままの傘も、放置すると雑菌やカビが繁殖し、臭いのもとになります。
キッチン
キッチンでの臭いの原因は、次のようなものがあります。
・生ごみやスポンジに残った食べカスによる雑菌の繁殖
・排水管の詰まりによる下水臭
・酸化した油汚れ
生ごみや食べカスが残ると雑菌が増殖し、嫌な臭いが発生します。また、排水管が詰まると下水のような臭いが漂ってきます。
さらに、油汚れが酸化すると、鼻に突き刺さるような臭いを発することもあるのです。
リビング
リビングが臭う原因として、下記のものがあげられます。
・タバコの化学物質
・ペットの排泄物や体臭
・洗濯物の生乾き臭
・ソファやマットに染み込んだ汗や皮脂
・エアコン内部の汚れ
タバコを吸う家やペットがいる家庭では、リビングに臭いがこもりやすくなります。また、梅雨時期は湿気が多いため、洗濯物が乾きにくく、カビや雑菌が増殖しやすい環境となり、臭いの原因になります。
洗面所・浴室
洗面所や浴室などの水回りで発生する臭いには、下記の要因があります。
・排水管の詰まり
・歯磨き粉や石鹸カスの残りによる雑菌の繁殖
・床や壁、排水口周辺に残った石鹸カスや髪の毛に繁殖する雑菌
・カビの生えた換気扇
水回りは、湿気がこもりやすく、排水管が詰まっていると臭いの原因になります。また、石鹸カスや髪の毛に雑菌が繁殖し、嫌な臭いが発生することがあります。
さらに、カビが換気扇に生えることでカビ臭さが漂うことも、臭いの原因のひとつです。
トイレ
トイレの臭いの原因には、下記のものがあります。
・排泄物がしっかり取れていない
・カビが発生した換気扇
・排水口の詰まりによる下水臭
トイレで嫌な臭いがする場合、排泄物の残りや排水口の詰まりが原因であることが多いです。また、カビの生えた換気扇もカビ臭を引き起こす原因になります。
寝室
寝室の臭いの原因には、下記のものがあります。
・寝具に染み付いた汗や加齢臭
・寝具に付着した皮脂や汗による雑菌やカビの発生
・ペットの体臭やタバコ臭が布製品に残る
寝具には汗や加齢臭が染み込みやすく、雑菌やカビが繁殖することで臭いが発生します。また、布製品は臭いを吸収しやすく、ペットの体臭やタバコ臭が染み付いてしまうことがあります。
家が臭う場合の対処法
家の臭いの原因に合わせた適切な対策を講じることが大切です。すぐに取り組める方法もあるため、思い立ったらすぐに実践してみましょう。
換気をする
室内の空気を外に入れ替えることで、臭いの成分を排出できます。窓を対角線上に開けると空気の通り道ができ、効率的に換気できます。
窓がひとつしかない部屋の場合、下記の機器を使って風の流れをつくると良いです。
・扇風機
・換気扇
・サーキュレーター
風が弱い場合、風が入る側の窓を細く開け、出る側の窓を大きく開けることで効果的に空気を循環させられます。
消臭剤を使用する
消臭剤を使用すれば、窓がない部屋でも対策できます。消臭剤の種類と持続時間は下記の通りです。
・置き型:1.5~3か月
・吊り下げ型:2~4週間
・プラグ型:1~2か月
・スプレー型:使用回数や使用量に依存
臭いが気になる場所の近くに置くと、より効果的です。部屋全体が臭う場合は置き型タイプ、スペースが限られる場合は吊り下げ型やプラグ型が向いています。臭いの発生源が特定できている場合は、スプレー型を直接使用すると良いでしょう。
脱臭機を付ける
脱臭機はチリやほこりが原因の臭いを分解除去します。脱臭機は部屋の大きさに合わせて選ぶことが重要です。
・吸引タイプ:臭いの発生源が特定できる場合
・放出タイプ:部屋全体が臭う場合
生ゴミやゴミ箱周辺の臭いには「吸引タイプ」、ペットやタバコの臭いが気になる場合は「放出タイプ」が適しています。
生ゴミの処理方法を工夫する
生ゴミの処理を工夫することで、臭いの原因である雑菌やカビの繁殖を抑えられます。次のポイントを意識しましょう。
・水気をしっかり切る
・重曹やクエン酸、コーヒーかすをふりかける
・捨てる日まで冷凍保存する
・生ゴミ処理機を活用する
水気を切る際は水切りネットや新聞紙を使うと効果的です。生ゴミ処理機は生ゴミを乾燥・分解してたい肥にするため、園芸を楽しむ方にもおすすめです。
水周りを小まめに掃除する
水回りはカビや雑菌が発生しやすいため、こまめに掃除する必要があります。排水口は重曹とクエン酸(またはレモン汁)で掃除すると良いでしょう。
キッチンの油汚れを落とすには、下記の物が有効です。
・重曹
・クエン酸
・セスキ炭酸ソーダ+水
・小麦粉+水 or お酢
ガスコンロやIHだけでなく、レンジフードや壁も同様に掃除しておくことが大切です。
寝具やカーテンなどの布製品を洗う
布製品は臭いが染み込みやすいため、定期的に洗うことを心がけましょう。臭いが残る場合、次の対策を試してみてください。
・洗濯機の内部を掃除する
・洗剤と柔軟剤を適量使う
・洗浄力の高い洗剤を使用する
・40℃の温水で洗う
・沸騰したお湯に洗剤を混ぜて20~30分煮洗いする
何度洗っても臭いが取れない場合、洗濯機内で雑菌やカビが繁殖している可能性があります。また、煮洗いは効果的ですが、繊維を傷めるおそれがあるので注意しましょう。
ペットの臭いは小まめにケアする
ペットの種類に応じたケアを行うことで、臭いの発生を防げます。
・哺乳類:口臭、体臭、排泄臭への対策として入浴や歯磨きを行う
・爬虫類:排泄臭、餌の臭いへの対策としてケージの定期的な清掃
・魚類:水の汚れ・餌の臭いへの対策として水槽の清掃と水の管理
また、餌が残った場合は早めに撤去することも大切です。
家が臭い原因は害獣の可能性も?
室内で原因不明の臭いがする場合、その原因は害獣の存在にあるかもしれません。害獣が家の中に棲み着くと、排泄物や分泌液の臭いが壁や床に染み込み、それが部屋中に広がることがあります。特に、天井裏や壁の隙間に侵入されると発見が遅れることも多いです。
家屋に侵入しやすい害獣の種類として、下記があげられます。
・ネズミ
・コウモリ
・アライグマ
・イタチ・テン
・ハクビシン
これらの害獣は、食べ物や安全な隠れ場所を求めて家に入り込むケースが多くみられます。もし天井から物音がする、壁や天井にシミが見られる場合は、害獣の巣が作られている可能性もあります。
害獣が棲み着くことによる被害
害獣が家の中に棲み着くと、ただ臭いが発生するだけでなく、家屋そのものや住む人の健康にも深刻な悪影響をもたらします。ここでは、その主な被害について具体的に説明します。
家屋やケーブルなどが破損する
ネズミやイタチなどの害獣は、柱や壁材をかじったり爪で引っ掻いたりするため、家の構造自体にダメージを与えます。断熱材が破壊されることも多く、これにより冷暖房効率が低下し、結露の発生が促進されます。
さらに、ネズミはその伸び続ける歯を削るために電気ケーブルをかじることがあり、断線によって通信障害が発生するリスクがあります。また、漏電から火災につながるおそれもあるため、早急な対策が求められます。
騒音問題が起きる
害獣の足音や鳴き声は騒音問題の原因にもなります。夜行性の動物が家屋に棲み着くと、夜間に天井裏や壁の中で物音がすることが多くなり、悩まされるケースも少なくありません。鳴き声が響くと、睡眠の妨げになるだけでなく、近隣住民から苦情を受けることもあります。
害獣の攻撃で怪我をする
害獣と鉢合わせた際、攻撃を受けて怪我をするリスクがあります。繁殖期の動物は特に攻撃的で、ネズミの鋭い歯やイタチの爪による攻撃で深刻な傷を負うこともあります。
さらに、噛まれた傷口から病原菌が体内に入ると感染症を引き起こす可能性も高いため、適切な応急処置が必要です。
害獣が持ち運んだ病原菌に感染する
害獣の排泄物や体内に潜む病原菌が家の中に蔓延する危険性も無視できません。下記に、主な動物とその感染症の例を示します。
・ネズミ:サルモネラ症、鼠咬症、E型肝炎など
・コウモリ:狂犬病、SARS、エボラウイルス病など
・アライグマ:狂犬病、レプトスピラ症、アライグマ回虫症など
・イタチ・テン:狂犬病、SFTS、鼠咬症など
・ハクビシン:狂犬病、イヌジステンパーなど
狂犬病は一度発症すると致死率が極めて高く、そのほかの感染症も重症化すると命に関わる危険性があるため、害獣被害が疑われた場合は早急に対処する必要があります。
害獣が棲み着いている場合は専門業者に相談しよう!
害獣が家の中に棲み着いていると、臭いだけでなく、家屋への深刻な被害を引き起こす可能性があります。例えば、天井裏や床下に棲み着いた害獣によって建材が破損したり、感染症が広がったりするリスクが高まります。害獣を放置すると家全体の安全性や衛生環境に悪影響を及ぼすので、迅速に対応しましょう。
害獣の駆除は素人が行うと、怪我や病気にかかる危険性があります。たとえ見た目で解決できそうでも、プロの知識がないと問題を根本から解決できないケースも多いため、専門業者への相談が安全かつ確実です。
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まとめ
家の臭いの原因は、部屋ごとに異なる発生源があり、適切な対策を取ることが大切です。玄関では靴や湿気、キッチンでは生ゴミや排水口が主な要因となり、リビングではペットの体臭やエアコンの汚れが臭いを引き起こします。寝具やカーテンも臭いの元になるため、定期的な洗濯が推奨されます。
害獣が原因の臭いもあるため、異変を感じたら専門業者に相談することが重要です。すでに害獣が棲み着いている場合、プロに頼んで対処するのがおすすめです。害獣がいる可能性が高い場合はもちろん、存在が不明な場合も「がいじゅうZERO」にご相談ください。