コウモリの活動時期
1年のうちでコウモリが活発に活動するのは春~秋の時期です。冬になるとコウモリは冬眠し、めったに姿を現しません。
しかし、冬でも気温によっては冬眠から目覚め、活動するケースがあります。それは外気温が15℃を超える場合です。15℃以下になると、コウモリは活動量が落ち冬眠に入ります。
一般的にコウモリは、春になると冬眠から目覚めて活動を開始し、7月~8月頃最も活発になります。夏の時期のコウモリは出産時期に入るため、餌を探して忙しく飛び回るようになります。また、8月半ばを過ぎると子どものコウモリも飛べるようになり、活発に活動しはじめます。
コウモリの活動時期や繁殖期を考えると、駆除のタイミングは4月~5月下旬、9月~10月下旬までがベストです。
しかし、地域によってコウモリの活動時期や繁殖期は異なり、一般的にベストといわれる駆除のタイミングが住んでいる地域には適さないこともあります。コウモリ駆除を検討中であれば、コウモリ駆除のプロに尋ねると良いでしょう。
コウモリの活動時間
コウモリが活動する時間についても知っておくと、コウモリを駆除するのにベストなタイミングを判断する助けになります。
コウモリの種類によっても活動する時間は異なるものの、一般的に日本でよく見られるコウモリの1日の動きは下記の通りです。
時間帯 | コウモリの活動 |
朝(5時~7時) | 日の出前に巣に戻る |
昼(8時~17時) | 日中は巣で休む |
夕方(17時~19時) | 夕方になると、巣を出て餌を探す |
夜(19時~23時) | 餌を食べる・水を飲むなどして活動する |
深夜(23時~5時) | 巣に帰る前にもう一度餌を探す |
上記のように、1日の中でコウモリが活発に活動するのは日没後の時間帯です。したがって、コウモリ駆除に適した時間帯は日没後といえます。
暗くなった日没後よりも、「昼間コウモリが巣で休んでいる間に駆除すると良いのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、コウモリはちょっとした壁の隙間や屋根裏など人目につきにくい場所に巣を作ります。コウモリが活動していない昼間の時間帯に巣を見つけるのは難しいため、日没後の時間帯に駆除するのがおすすめです。
繁殖期や冬眠の時期に駆除するのはNG?
繁殖期や冬期は、コウモリを駆除するのに適していません。
繁殖期に入る夏の時期は、巣の中にコウモリの子どもがいる可能性があり、この時期にコウモリの親を追い出すことはできないからです。親を追い出してしまうと、まだ飛ぶことができず、自分で餌をとれない子どものコウモリは死んでしまうでしょう。
コウモリは鳥獣保護法によって守られているため、捕獲や殺傷は禁止されています。親を追い出すことで子どものコウモリを死なせてしまうことがあれば、鳥獣保護法に抵触してしまいかねません。
冬期についても同様で、冬期はコウモリが冬眠中にあり、ほとんど動かない時期となります。滅多に姿を現さないため、コウモリの巣自体を見つけるのも難しいですし、仮に見つけたとしても動こうとしないコウモリを追い出すのは至難の業です。
冬眠中のコウモリを無理に追い出そうとすれば、コウモリに損傷を与えかねないでしょう。
コウモリを駆除する方法
先述のように、コウモリは鳥獣保護法の対象となっており、捕獲・殺傷するのは禁止されています。そのため、コウモリを駆除する場合は、追い出すのが得策です。
ここでは、コウモリ駆除の方法について紹介します。
ステップ1.巣を特定する
最初のステップは、コウモリの巣の特定です。コウモリが棲み着きやすい下記のような場所をチェックしてみましょう。
・屋根の隙間
・屋根裏
・通気口の中
・エアコンの室外機の配管
・軒下
・シャッターや雨戸の戸袋 など
コウモリの巣の入り口周辺にはフンがあるため、フンがあるならばその近くに巣があると考えられます。
ステップ2.コウモリを追い出す
コウモリの巣の特定ができたら、忌避剤を使ってコウモリを追い出します。スプレータイプやジェルタイプ、燻製剤などさまざまなタイプの忌避剤が販売されていますが、追い出すのであればスプレータイプがおすすめです。
スプレータイプの忌避剤は初心者でも手軽に使えますが、長時間噴射するとコウモリが死んでしまうおそれがあるため、必ず使用法を守りましょう。
忌避剤を使ってコウモリを追い出す際は、必ず防塵マスクやゴーグル、ゴム手袋を装備してください。コウモリのフンにはウイルスなどが付着しており、駆除の際に空気中に舞い上がったウイルスを吸い込んでしまうおそれがあるからです。
できるだけ巣周辺のホコリを舞い上げないように、また舞い上がったホコリを吸い込まないように注意しましょう。
ステップ3.掃除する
コウモリは寄生虫を連れて巣に帰るため、巣の中には数多くの寄生虫やそれに付随する病原菌があります。また、コウモリのフンにも数多くのウイルスが付着しており、コウモリを追い出した後の巣やフンの掃除と消毒作業は必須です。
掃除や消毒作業は、それらの病原菌やウイルスを吸い込まないように、防塵マスクとゴーグル、ゴム手袋を装備した上で行いましょう。
コウモリのフンなどに付着したウイルスの中には、濃度が低い消毒薬では殺菌できないものもあります。しっかりと殺菌するには、高濃度のアルコールを霧吹きなどに入れてたっぷりとふりかけましょう。
コウモリの巣などに棲み着いている寄生虫については、燻製剤を使用するのがおすすめです。
ステップ4.侵入口を塞ぐ
コウモリを追い出したら、侵入口を塞いでコウモリの再侵入を防ぎましょう。せっかくコウモリを追い出しても何も対策しなければ、また戻ってくるおそれがあります。
侵入口を塞ぐ際は、金網とコーキング材などを用意します。体が小さいコウモリはわずかな隙間でも侵入できるので、目の細かい金網を使うのがポイントです。
侵入口が広すぎる軒下などは、長期間持続する忌避剤を吊り下げる、超音波機器やLEDのセンサーライトを設置するなどで対策できます。
コウモリを駆除するなら専門業者への依頼がおすすめ
コウモリは高所に巣をつくることが多く、個人での駆除には危険がともないます。また、駆除の際に誤ってコウモリに損傷を与えた場合は鳥獣保護法に違反してしまうおそれがあります。
そのため、しっかりコウモリを駆除するのであれば、害獣駆除の専門業者に依頼するのが安心です。
専門業者であればコウモリの生態を周知しており、適切な方法で駆除作業をするほか、再侵入の対策もしてくれるため、再発リスクを防げます。
コウモリが冬眠する冬期や繁殖期に、どうしてもコウモリを駆除したい場合なども専門業者への依頼が確実です。
コウモリの駆除なら、がいじゅうZEROにお任せください。相談から調査・見積もり、駆除作業まで自社スタッフが行うため、スピーディーな解決が可能です。
害獣駆除に絶対の自信があることから「再発10年保証」を付けています。駆除後は修繕・消毒・清掃にも対応しているため、お気軽にご相談ください。
まとめ
冬に冬眠するコウモリは、春~秋が活動時期です。個人でコウモリの駆除を行うなら、繁殖期である7月~8月を避けたタイミングでやりましょう。
この記事で紹介した内容を参考に、しっかりと巣やフンの清掃・消毒をすること、また再侵入を防ぐために侵入口を塞ぐのも忘れないようにしてください。
とはいえ、さまざまな要素を考えると、プロに依頼するのが安心安全です。個人での駆除に自信がない方は、プロに相談するようおすすめします。