コウモリの巣はどこにできる?場所の特徴や見つけた場合の対処法

自宅周辺でコウモリを見かけると、家に巣を作られていないか不安になるでしょう。コウモリは、見つかりにくい場所に巣を作るため、知らない間に家に棲み着いてしまうこともあります。今回は、コウモリの巣ができやすい場所や見つける方法、対処法について解説します。


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コウモリの巣が作られる場所

家に棲み着くコウモリの多くは、アブラコウモリと呼ばれる種類です。比較的小型のコウモリで、屋根裏や軒下、雨戸、屋根の隙間、換気口など、人目につきにくい場所に巣を作ります。ここでは、コウモリの巣が作られやすい場所の特徴について紹介します。

ぶら下がりやすい場所がある

アブラコウモリは、休息時に足で体を支え、頭を下にしてぶら下がる習性があります。そのため、天井や軒下などのぶら下がれる構造がある場所は、巣を作りやすいです。

特に、屋根裏や軒下は外敵から身を守りながら休息できるため、コウモリにとって理想的な環境です。また、屋根の隙間や換気口など、体を引っ掛けやすい場所も巣作りの候補となります。

雨風がしのげて暖かい

アブラコウモリは、体が小さく体温を保つのが難しいため、巣を作る際には、風や雨が直接当たらない場所を選びます。

屋根裏や軒下、換気口の周辺は、天候の影響を受けにくく、かつ冬でも比較的暖かい環境が保たれるため、巣作りに最適です。

特に、寒暖の差が激しい季節や雨の多い時期には、このような場所がコウモリにとって魅力的な避難場所となります。

侵入しやすい隙間がある

アブラコウモリは小さな体をもち、わずか1cmほどの隙間でも簡単に入り込めます。

屋根瓦の隙間や換気口、窓やドアの隙間など、人間が気づかないような小さな開口部でも、コウモリにとっては、格好の侵入経路になります。

建物の老朽化が進んでいると隙間が多く発生するため、結果としてコウモリが家の中に入り込みやすくなるのです。

虫が多い

コウモリが巣を作る場所として、虫が多い環境は魅力的です。アブラコウモリは夜行性で、主に蚊や蛾、ハエなどの小さな虫を捕食します。

そのため、家の周囲に灯りがある場所や、湿気が多く虫が集まりやすい環境は、コウモリにとって絶好の餌場となるのです。

また、夏場や梅雨の時期には、虫の数が増えるため、コウモリが巣を作りやすい傾向にあります。

コウモリの巣を見つける方法

コウモリが家に巣を作っているのではないかと感じたら、早めに確認することが重要です。しかし、コウモリは狭く暗い場所を好むため、簡単に巣を見つけることはできません。
ここでは、コウモリの巣を見つけるための具体的な方法を2つ紹介します。

鳴き声や羽音が聞こえないか

コウモリが巣を作っているかどうかを確認する際、鳴き声や羽音に注意を向けてみましょう。夜間に「キィキィ」という高い鳴き声や、「バサバサ」「ガサガサ」といった羽ばたく音がした場合、コウモリが近くにいます。

コウモリは夜行性で日没後に活動が活発になるため、夜間にこれらの音が頻繁に聞こえる場合は、家のどこかに巣がある可能性が高いです。

フンが大量に落ちていないか

コウモリのフンは5~10mmほどの大きさで、乾燥すると簡単に崩れやすいのが特徴です。ネズミのフンと間違われやすいですが、コウモリは「ためフン」と呼ばれる習性があり、特定の場所にフンを集中させる傾向があります。

同じ場所にフンが多く見られる場合は、コウモリが棲み着いている可能性が高いです。また、コウモリのフンは独特の不快なニオイを放ちますが、特に湿気の多い場所ではフンが腐敗し、さらに強い悪臭が漂うことがあります。

フンの有無やニオイを確認することは、コウモリの巣を見つけるための重要な手がかりとなるのです。

コウモリの巣があることで起こりうる被害

コウモリの巣を放置しておくと、衛生面だけでなく、健康にまで悪影響を及ぼすことがあります。
ここでは、コウモリの巣で起こり得る具体的な被害を紹介します。

騒音被害

コウモリは夜間に活動が活発になり、羽ばたく音や巣の中で動き回る音が「バサバサ」「ガサガサ」と聞こえます。それに加え、「キィキィ」と高い声で鳴くため、眠りを妨げられてしまいます。

特に、屋根裏や壁の内部などに巣を作られると、その音が増幅されるため安眠を得ることができません。

複数のコウモリが棲み着いている場合は音が一層大きくなり、生活環境が悪化する原因となります。

このような騒音は、精神的なストレスを引き起こすこともあるため、早めの対処が必要です。

建物への被害

コウモリのフンや尿によって外壁や屋根裏が汚染され、腐食やカビの発生につながることがあります。フンや尿を放置していると建材の劣化が進み、修繕費がかさむため早めの対処が必要です。

また、フンが蓄積するとシミになって見た目が悪くなるだけでなく、ニオイや衛生面での問題も深刻化します。さらに、劣化した建物では、コウモリが出入りする際にできる小さな隙間が建物の構造にダメージを与え、害獣や害虫の侵入を招くこともあるのです。

健康被害

コウモリのフンには細菌やカビが含まれており、これらが空気中に飛散すると呼吸器系のトラブルやアレルギー反応を引き起こすおそれがあります。

また、コウモリに寄生しているノミやダニが家の中に侵入し、かゆみや皮膚炎の原因となるケースもあります。

さらに、コウモリが媒介する病原体は人に感染する危険性もあるため、巣がある場所には注意が必要です。健康リスクを未然に防ぐためにも、コウモリの巣を早めに発見し、適切な対処を行いましょう。

コウモリの巣を見つけたときの対処法

もし、自宅でコウモリの巣を見つけたら、適切な対処が必要です。ここからは、コウモリの巣を見つけた際に取るべき具体的な対処法について紹介します。

忌避剤で追い出す

忌避剤には主に燻煙タイプ、スプレータイプ、ジェルタイプの3つの種類があり、それぞれに特徴があります。

燻煙タイプは、煙を発生させてコウモリが嫌がる環境を作り出します。煙が広範囲に行き渡るため、屋根裏や狭い場所に入り込んでいるコウモリを一度に追い出したいときにおすすめです。

スプレータイプは、コウモリがいる場所に直接噴射できるため、ピンポイントでの対策に優れています。手軽に使えるのが利点ですが、効果は一時的なことが多いので注意が必要です。

ジェルタイプは、コウモリが嫌がる成分を含むジェルを巣の近くに設置し、持続的に効果を発揮します。長期間効果が持続するため、一度設置すればしばらく安心できるのがメリットです。

それぞれの忌避剤を適切に使い分ければ、効果的にコウモリを追い出せますが、コウモリが忌避剤に慣れてしまい効果がなくなることもあります。

追い出したら侵入経路を塞ぐ

コウモリは強い帰巣本能があるため、一度追い出したとしても再び元の場所に戻ってくる可能性があります。そのため、コウモリを追い出したあとは、しっかりと侵入経路を塞ぐことが重要です。

侵入経路を塞ぐ際には、シーリング材や金網、ネットなどをそれぞれ適切な場所に使用します。

シーリング材は、屋根瓦や換気口の隙間など、コウモリが入り込む可能性のある小さな隙間を塞ぐ際に使用します。金網は、通気を確保しつつもコウモリの侵入を防ぐことができるため、換気口や排水溝を塞ぐのに最適です。

さらに、広範囲をカバーする必要がある場合は、ネットを使用し、コウモリが侵入しやすい大きな隙間や出入り口を覆って再侵入を防ぎます。

これらのアイテムを駆使して、徹底的にコウモリの侵入経路を封鎖していきましょう。

コウモリの巣を見つけた際は専門業者へ相談するのがおすすめ

コウモリの巣を見つけた場合、そこにコウモリが棲み着いている可能性が非常に高いです。自分で対処することも可能ですが、コウモリを完全に追い出すのは簡単ではありません。

さらに、コウモリは、鳥獣保護法により殺傷することが禁止されているため、対処には慎重な対応が求められます。そのため、確実にコウモリを駆除したい場合は、専門業者に相談するのが安全で効果的です。

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まとめ

家にコウモリの巣ができると、騒音や衛生面、健康被害など、さまざまなリスクが生じます。巣を早めに発見し、適切な対処を行うことが重要です。専門業者への相談も検討し、安心して暮らせる環境を守りましょう。