ネズミの侵入経路はどうやって塞ぐ?方法や注意点・侵入経路を解説

家の中でネズミを見かけたり、糞や尿の跡を発見したりした場合、侵入経路を特定して塞ぐことが急務です。ネズミは1cm程度の小さな隙間からでも侵入するため、適切な方法で確実に対策を行う必要があります。今回は、侵入経路の塞ぎ方から、作業時の注意点、侵入されやすい場所まで詳しく解説します。


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ネズミの侵入経路を塞ぐ方法

ネズミの侵入にお困りの方にとって、侵入経路を塞ぐことは根本的な解決策といえます。ネズミは1cm程度の小さな隙間からでも侵入できるため、適切な材料と方法で確実に塞ぐ必要があります。

ここでは、家庭でも実践できる効果的な侵入経路の塞ぎ方を詳しくご紹介します。材料によってそれぞれ特徴や適用場所が異なるため、状況に応じて使い分けることが大切です。

金網を使って塞ぐ

金網やパンチングメタルは、配管や通気口周辺の侵入経路を塞ぐのに最も効果的な材料のひとつです。網状のため、通気性を保ちながらネズミの侵入を防ぎます。

金網を選ぶ際は、目の細かい物を選ぶことが重要です。ネズミは非常に小さな隙間からも侵入できるため、5mm以下の細かい目の物を選びましょう。ステンレス製の金網であれば、錆びにくく長期間効果を維持できます。

設置する際は、金網やパンチングメタルの重さを考慮してしっかりと固定します。ビスやクリップ、針金などを使用して、ネズミが押し上げたり引きはがしたりできないよう確実に取り付けてください。特に換気口や通気孔に設置する場合は、定期的に点検して固定が緩んでいないか確認することも大切です。

防鼠ブラシを使って塞ぐ

防鼠ブラシは、金属製の細い針状の毛が密集しているブラシ状の製品で、配管やホースからの侵入を防ぎます。防鼠ブラシの最大の特徴は柔軟性があることで、曲がりくねった配管や複雑な形状の場所でも使用できる点です。

使用方法は配管やホースの中に入れて設置します。軽量で取り扱いやすく、工具なしでも設置できるため、DIYが苦手な方でも安心して使用できます。

ただし、防鼠ブラシは軽量で柔軟な材質のため、ネズミによってちぎられる場合もあります。そのため、定期的な交換や点検が必要になります。

体の大きいドブネズミに対しては、忌避剤が含まれた金たわしを配管に詰めて使用するのもおすすめです。

防鼠パテを使って塞ぐ

防鼠パテは、ネズミの侵入を防ぐために開発された忌避効果のあるパテです。小さな隙間や外壁の亀裂を埋めるのに効果的で、さまざまな場所に適用できる便利な材料です。

防鼠パテには、ネズミが嫌う唐辛子の辛み成分(カプサイシン)を含む物とネズミの歯を傷つける金属粉末やガラス繊維を含む物があります。

防鼠パテは乾燥すると硬化するため、しっかりと隙間を塞ぐことができます。ただし、防鼠パテも時間の経過とともに劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。

ネズミの侵入経路を塞ぐ際に注意したいこと

侵入経路を塞ぐ作業は、ただ材料を設置すれば良いわけではありません。適切な手順を踏まずに作業を行うと、かえって問題が深刻になる場合もあるため、以下の注意点をしっかりと確認してから作業を始めましょう。

侵入経路となり得る場所をすべて調べる

ネズミ対策で最も重要なのは、侵入経路となり得る場所をすべて特定することです。ラットサインと呼ばれるネズミの痕跡を探したり、粉を撒いて足跡を確認したりする方法で、ネズミの侵入経路を特定しましょう。

また、複数の場所からネズミが侵入している可能性があります。1か所だけ塞いでも、他の隙間から侵入する場合もあるため、家屋全体を細かくチェックすることが大切です。

侵入経路となり得るすべての隙間を特定してから、一度に塞ぐことが効果的な対策につながります。

侵入経路を塞ぐ前に追い出しと駆除を行う

侵入経路を塞ぐ前には、ネズミを完全に追い出すことが重要です。ネズミが家の中に残った状態で侵入経路を塞いでしまうと、深刻な問題が発生する可能性があります。

ネズミが家の中で死んでしまうと、死骸が腐敗して悪臭が発生するだけでなく、病原菌が空中に広がるリスクもあります。また、出口を失ったネズミが家の中で暴れまわり、より大きな被害をもたらす場合もあります。

追い出し作業には、忌避剤や超音波機器などを利用しましょう。ネズミを追い出した後、一定期間(少なくとも1週間程度)ネズミの活動がないことを確認してから、侵入経路を塞ぐ作業を始めてください。

以下の記事では追い出す方法について詳しく紹介していますので、参考にしてください。
【ネズミ駆除】自力で行う5つの方法を紹介。業者に依頼すべきケースとは?

侵入経路を塞ぐ素材に注意する

侵入経路を塞ぐ際は、その場所の機能を損なわないよう、適した素材を選ぶことが重要です。すべての隙間を同じ方法で塞げば良いわけではありません。

特に注意するべきなのは、通気口や配管周辺です。通気や排水などの機能を維持する必要があるため、完全に塞いではいけません。

パテなどで完全に埋めてしまうと、カビの発生や設備の機能に支障をきたす可能性があります。また、メンテナンスの際に、作業が困難となる場合もあるため、取り外し可能な方法で塞ぐことも考慮しましょう。

安全を考慮する

侵入経路を塞ぐ作業では、安全面への配慮も欠かせません。特に屋根裏などの高所での作業や、電気配線がある場所での作業は危険を伴います。

高所での作業では、落下の危険があるため、安全な足場を確保し、できれば複数人で作業を行いましょう。また、屋根裏での作業は間違って天井を踏み抜いてしまう可能性もあります。

電気配線がある場所では、感電の危険があるため、電源を切ってから作業します。配線を傷つけてしまうと、火災の原因にもなりかねません。特にネズミが配線の被膜をかじって銅線がむき出しになっている場合はプロによる修繕が必要になります。

このような危険な場所での作業や、自分では対処が困難な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

ネズミの侵入経路となりやすい場所

ここからは、特に注意すべき侵入経路をご紹介しますので、ご自宅の点検時の参考にしてください。

建物の外周部

建物の外周部は、ネズミが最初に接触する場所であり、多くの侵入経路が存在します。以下が特に点検したい箇所です。

・基礎と外壁の接合部分
・換気口や通気孔周辺
・エアコンの配管貫通部
・雨樋と建物の接続部分
・外壁のひび割れや劣化箇所

建物が老朽化している場合は、特に注意深く点検する必要があります。また、マンションなど集合住宅の場合も油断は禁物です。エントランスの自動ドアなどから侵入し、共用部分を通って各住戸に侵入する場合があります。

配管・電気まわり

配管や電気設備周りは、ネズミの侵入経路として特に多い場所です。以下の場所において隙間がないか、確認してみてください。

・アンテナや配線の引き込み口
・キッチン周辺の配管隙間
・洗面所や浴室の排水管周り
・室外機周辺の配管
・ベランダの排水口
・ブレーカーの配線

キッチン周辺は特に要注意です。現代のシステムキッチンは機能的で使い勝手が良い反面、電気、ガス、水道などの配管と配線が集中しています。配管や配線は、床下を通じて設置されることが多く、床下からネズミが侵入する可能性があります。

ブレーカー周辺も見落としがちな侵入経路です。ブレーカーの蓋を開けてみると、壁に穴があり配線が通っている場合があります。この隙間からネズミが侵入することもあるため、定期的に点検しましょう。

小さな隙間

ネズミは一見問題なさそうな小さな隙間からも侵入します。特に以下の箇所に隙間がないか確認してください。

・床下収納や点検口の隙間
・畳の隙間や床板の継ぎ目
・屋根の軒下や破風板の隙間
・玄関ドアの下の隙間
・窓枠とサッシの間
・駐車場シャッターの隙間

床下収納や点検口の隙間は、普段あまり確認しない場所のため見落としがちです。特に古い住宅では、畳の隙間や床板の継ぎ目も侵入経路となり得ます。小さな隙間を見逃さないよう細かくチェックしましょう。

ネズミをしっかり駆除するならがいじゅうZERO

ネズミの駆除は、すでに侵入しているネズミを確実に追い出し、侵入経路を塞ぐ必要があると分かりました。しかし、素人がネズミの追い出しや駆除を行うのは難しく、不完全な対策では再発のリスクが高くなります。

また、追い出し作業や侵入経路を塞ぐには忌避剤や工具も揃えなくてはならず、決して安上がりではありません。糞尿を掃除、消毒するのも細心の注意が必要です。

がいじゅうZEROでは、相談から調査、見積もり、駆除作業まで自社にて一貫したサービスを提供しています。ネズミを駆除した後には、糞尿などによる汚染箇所の清掃・消毒も実施しているためお客様の手を煩わすこともありません。

また、ネズミを始めとする害獣駆除に自信があるため、最長10年間の保証もお付けしています。ネズミ問題でお困りの際は、がいじゅうZEROにご相談ください。

まとめ

ネズミの侵入経路を効果的に塞ぐには、金網・防鼠ブラシ・防鼠パテを場所に応じて使い分けることが重要です。作業前には必ずネズミを完全に追い出し、すべての侵入経路を特定してから一度に塞ぐ必要があります。建物の外周部や配管・電気まわり、小さな隙間まで細かくチェックし、適切な材料で対策しましょう。高所や電気配線周辺の作業は危険を伴うため、専門業者への依頼をおすすめします。

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