天井裏のネズミは蚊取り線香では追い出せない!
害獣や害虫の中には、特定の煙やニオイを嫌がって逃げていく生き物もいます。煙は狭い隙間にも入り込むうえ、液体のように濡れる心配がないため、利便性が高いのが特徴です。
ただし、煙なら何でも良いとは限りません。天井裏に棲み着いたネズミの場合、蚊取り線香の煙で追い出すことは困難です。
蚊取り線香の煙でネズミを追い出せない理由として、次の2つがあげられます。
哺乳類に対する効果はない
蚊取り線香に含まれる殺虫成分は、防虫菊(シロバナムシヨケギク)という花由来のピレトリンです。近年は、性質が類似した化合物ピレスロイドが主に使用されています。
ピレスロイドは害虫の神経をマヒさせる効果がありますが、哺乳類にはほとんど効きません。体内で分解・排出されるため、人間にとって使いやすい殺虫剤として活用されています。
哺乳類に分類されるネズミも、蚊取り線香の殺虫成分による駆除は期待できないといえます。
ただし、ネズミを追い出す施策としては蚊取り線香も効果的です。蚊取り線香の強いニオイや煙を嫌がって逃げ出すことがあります。
しかし、蚊取り線香を焚くのをやめればネズミが戻ってくるリスクがあるため、最適な対策とはいえません。
火事の危険性がある
蚊取り線香は火を使うため、設置場所によっては火事の危険性があります。一見、火がつくと同時に灰になっているように見えますが、内部では火が燃え続けています。そのため、燃えやすいものに触れれば、火事を引き起こしかねません。
ネズミ対策として蚊取り線香を使う場合、主な設置場所は天井裏です。ホコリやゴミに燃え移ったり、慌てて逃げようとするネズミが蚊取り線香を倒したりするおそれがあります。
ネズミを追い出すためには継続使用が必要です。長期的に火種を天井裏へ置く場合、火事の危険性と常に隣り合わせで生活することになります。
天井裏のネズミを追い出す駆除グッズ
蚊取り線香の煙やニオイは、棲み着いたネズミを追い出す施策としては有効ですが、忌避効果に持続性がありません。天井裏のネズミを確実に駆除したり追い出したりするためには、代用品ではなく専用のアイテムや方法を活用することが重要です。
天井裏のネズミ対策に活用できる代表的な4種類の駆除グッズを紹介します。
燻煙剤
燻煙剤は、ネズミが嫌うニオイの煙を室内に発生させて追い出すグッズです。煙で追い出す点は蚊取り線香と同じですが、害獣に効果が期待できる成分を使用しています。
ただし、蚊やゴキブリ、シロアリなどに効く燻煙剤は、害獣には効果がありません。ネズミ対策として使用する場合は、必ず害獣専用の燻煙剤を選びましょう。
燻煙剤を使用するときの注意点は、害虫用とほとんど同じです。燻煙剤を使用しているときは室内に入らないようにしたり、ご近所から火事だと誤解されないように張り紙や事前連絡をしたりします。
害獣用の燻煙剤ならではの注意点として、ペットがいる家庭では使用を控えることがあげられます。駆除成分がペットにも影響あるため、薬剤が目に見えない形で床や家具に残りやすい燻煙剤は、使用を控えましょう。
忌避剤
忌避剤は、ネズミが嫌がるニオイを放つ薬剤で追い出したり侵入を防いだりするグッズです。床や壁に設置する固形タイプの他、手軽に使用できるスプレータイプもあります。
主成分は、ハッカ、ミント、唐辛子、酢などネズミが嫌がるニオイの素です。手軽に使用できる一方で、設置場所や使用方法によっては効果がまったく出ないというデメリットもあります。
たとえばネズミが出入りする外壁の隙間にスプレーしたとしても、雨風ですぐに成分が薄まってしまいます。効果的にネズミを追い出す対策としては、効率的とはいえません。
毒エサ・粘着シート
より確実にネズミを駆除したい、追い出したい方は毒エサをまいたり粘着シートなどの罠を仕掛けたりするとよいでしょう。
殺鼠剤として販売されている毒エサをネズミが出入りする場所に設置するだけで対策できます。
ただし、毒エサによる駆除はおすすめできません。毒エサを使用すると、死んだネズミを探して自分で処理する必要があります。天井裏や壁の隙間など、ネズミがどこで死んでいるかがわからない状態で、すべての死骸を処理することは困難です。
死骸を放置していれば異臭や家の傷み、病原菌の増殖など二次被害につながります。
また、自力で罠を仕掛けるときも、ネズミの姿を見ながら回収・処理を行う必要があります。ネズミの姿を見たくない方は、毒エサも罠も難易度が高いため、あまりおすすめしません。
ペットや子どものいる家庭では、誤嚥やいたずらのリスクもあります。
超音波装置
超音波を出す装置を設置して、ネズミを追い出す方法があります。超音波は、ネズミにとってストレスとなります。燻煙剤などと異なり、ニオイや薬剤が残る心配がないのがメリットです。
ただし、ストレスを与えたところで出て行かない可能性があるうえに、再び戻ってきてしまうおそれもあります。
また、ペットにとっても超音波がストレスとなるため、ペットを飼育している場合は超音波装置の設置はおすすめできません。
天井裏のネズミを追い出した後は?
天井裏のネズミ対策は、追い出した後の行動も重要です。せっかく追い出しても、住みやすい環境が残っていれば新たなネズミが棲み着いたり、別の害獣が侵入したりするおそれがあります。
ネズミの追い出しや駆除を行った後は、次の3つに注意しましょう。
エサになるものを置かない
ネズミのエサとなるものは、可能な限り漁られやすい場所に置かないことが大切です。食品はもちろん、生ごみの置き場も注意してください。
紙やビニールのパッケージも、安心できません。ネズミが食いちぎって中身を漁ったり、散らかしたりします。
食品は可能な限り冷蔵庫などネズミが侵入しにくい場所に保管して、ニオイが出ないようにしましょう。
巣材になるものを撤去する
ネズミが巣作りできないように、巣材となるものも可能な限り置かないようにします。たとえばダンボールやタオル、紙などは、ネズミが巣材として持ち出すことの多い素材です。
通販を利用することが多い方は、ネズミがダンボールをかじらないように早めに処分することを心がけてください。
また、天井裏の断熱材もネズミの巣材に適しています。カサカサと天井裏から音がする場合は、ネズミが断熱材の上を歩いたり、かじったりしている可能性があります。
侵入口を塞ぐ
ネズミが侵入できる入口や穴を作らないことも、効果的な対策方法です。壁の亀裂や通気口、換気口などからも侵入することがあります。
定期的に忌避剤をまいたり、侵入できないように金網を取り付けたりと、可能な限りネズミの入口となる場所を減らすことが大切です。
天井裏のネズミを駆除するなら業者に依頼しよう
ネズミを一時的に追い払っても、住みやすい環境が整っていれば再び帰ってくる可能性があります。自力で解決できないときは、専門業者への依頼がおすすめです。
プロなら素人が見逃しやすい侵入口を見つけて、効果的な駆除や対策を行えます。害獣のフンなどによる汚損もクリーニングするため、病原菌の心配もありません。
天井裏のネズミ駆除は「がいじゅうZERO」にぜひお任せください。外部業者を挟むことなく、自社スタッフが相談→見積もり→駆除までワンストップでご対応いたします。
また、清掃や消毒などの再発防止策にも力を入れており、万が一のときでも最長10年間の保証がついているので安心です。
ネズミの被害にお困りの方は、ぜひ「がいじゅうZERO」へお問い合わせください。
まとめ
天井裏のネズミを蚊取り線香で追い出す方法は、一時的な対策としては効果が期待できます。ただ、継続が難しいうえに安全性が低いこと、そして何よりも確実に駆除できないことを考えると、有効な方法とはいえないのも事実です。
ネズミが天井裏に棲み着いたときは、自力で対策しようとせず、プロに依頼することをおすすめします。
「がいじゅうZERO」なら、丁寧な事前調査を行ったうえで効果的な対処法を提案します。駆除後は、再びネズミが住み着かないようにするアドバイスも提供しますので、ぜひ一度ご相談ください。