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ハクビシン対策にハーブは有効ではない
ハクビシンは嗅覚が鋭いためニオイに敏感です。ハーブやハッカ油のニオイにも敏感に反応し、いったんはニオイが発生している場所から遠ざかるような素振りを見せることが多いです。
しかし、ハーブやハッカ油のニオイはあまり長くは持続しません。ごく短時間でニオイが消えてしまうため、ハーブやハッカ油だけでハクビシンを追い出すのは難しいです。その場は追い出せたように見えても、すぐに戻ってきてしまいます。
ニオイが消えたら再びハーブやハッカ油を使用する方法もありますが、手間の割にはあまり大きな効果は期待できません。
ハクビシンを追い出したいなら、ハーブやハッカ油だけでなく、ほかの方法との併用を考える必要があります。
ハーブより効果があるハクビシンが苦手なニオイ
ハクビシンはハーブ以外にも、次のようなニオイを苦手としており、ハーブより高い効果が期待できます。
強いニオイ(ニンニク・唐辛子など)
ハクビシンは刺激の強いニオイを苦手としています。なかでも効果的なのは、カプサイシンを含む唐辛子やニンニクなどのニオイです。
穴を開けたペットボトルの中に唐辛子やすりつぶしたニンニクを入れて置いておきましょう。そうすると、ハクビシンは近づいてこなくなります。
ただし、ニンニクの香りは害虫を引き寄せてしまうため、ハッカ油やハーブの精油と合わせて使うのがおすすめです。しかし、精油はペットに健康被害が出てしまう可能性がありますので、ペットを飼っているなら別の方法を試しましょう。
木酢液(もくさくえき)
木酢液は焚き火をしている場所の付近や、山火事が起こっている場所のようなニオイがする液体です。主にホームセンターやネット通販などで購入できます。
ハクビシンはもともと山林に住んでいる動物です。そのため、木酢液のニオイを嗅ぐと、本能的に危険が迫っているものとして認識し、その場から離れていきます。
灯油
灯油には独特のニオイがあり、苦手としている人も多いでしょう。ハクビシンも灯油のニオイを嫌います。
石油ストーブや石油ファンヒータを使用している家庭なら、冬場は常に灯油が常備されているでしょう。その場合には、ハクビシン対策用にわざわざ用意しなくても試せます。
ただし、灯油を撒いて使用すると火災のリスクを伴うため、扱いには十分に注意しなければなりません。また、灯油はすぐに蒸発してしまいます。そのため、効果はあまり長くは続きません。
獣除け線香
獣除け線香は、害獣に効果のある線香のことです。害獣対策用の蚊取り線香のようなものだと捉えておくと良いでしょう。使用方法も蚊取り線香とほとんど同じです。
火をつけて煙を出している状態でハクビシンがいそうな場所に設置しておきましょう。獣除け線香の煙には、ハクビシンの苦手なニオイが含まれているため、寄りつかなくなります。
獣除け線香を使用する際には、火の扱いに十分注意しましょう。また、獣除け線香のニオイはハクビシン以外にも苦手としている動物が多いです。ペットにも影響が及ぶ可能性があるため、ペットを飼っている場合にはあまりおすすめできません。
オオカミの尿
オオカミの尿(ウルフピー)は、害獣対策用の忌避剤としてホームセンターなどで販売されています。
オオカミはハクビシンにとって天敵です。ハクビシンはオオカミが近くにいると察知したら、本能的に危険を感じて遠くに逃げようとします。
オオカミが近くにいるかどうかはニオイで判断するため、オオカミの尿が忌避剤として使えるわけです。効果も比較的長く持続します。
ただし、ペットも影響を受けてしまう可能性があるため注意が必要です。
ハクビシンをニオイで追い出す方法
ハクビシンをニオイで追い出す具体的な方法について見ていきましょう。
ペットボトルを設置する方法
ハクビシンが苦手とするニオイの元となるものをペットボトルに入れて設置する方法があります。ニンニクや唐辛子など、固形のものを使用する場合におすすめの方法です。
また、灯油を使用する場合にも、いらない布やキッチンペーパーなどに染み込ませた上で、ペットボトルに入れて設置するのが良いでしょう。そうすれば、危険を防止した上で使用できます。
ペットボトルにニオイの元となるものと入れたら、上の方に穴を開けてから設置しましょう。そうすると穴からニオイが放出されます。屋根裏などの屋内や、ハクビシンの通り道へ設置しましょう。
スプレーで散布する方法
木酢液やハッカ油を使用する場合には、希釈したものをスプレーボトルやペットボトルに入れて散布する方法がおすすめです。
木酢液なら1リットルの水に対して、小さじ1杯分くらいを混ぜるとちょうど良いくらいの濃度になります。ハッカ油なら1リットルの水に2~3滴程度入れましょう。
希釈した液体を作ったら、ペットボトルに霧吹きノズルを取り付けます。そして、追い出したい箇所に散布するだけです。
木酢液やハッカ油のスプレーは正しい希釈率で使用すれば、ハクビシン対策のほかにも害虫予防などにも使用できます。また、植物や農作物などの生育促進にも効果が期待できるでしょう。
ペットボトルを地面に埋める方法
ハクビシンが住宅内に侵入した形跡はないものの、畑や敷地内に侵入して被害を及ぼしているケースもあるでしょう。その場合には、ペットボトルを地面に埋める方法がおすすめです。
ペットボトルの中に市販の忌避剤を入れて地面に埋めましょう。忌避剤は木酢液やオオカミの尿(ウルフピー)などの液体を使用するか、粒剤タイプを入れるようにします。
そして、地面に穴を掘り、ペットボトルの蓋を開けたままの状態で埋めます。そうすると、周辺に忌避剤の効果がおよび、ハクビシンが近づきにくくなります。
ただし、どの方法でも小さなお子さんがいる場合は、設置方法に注意しましょう。地中に埋めるタイプの忌避剤もあるので、検討してみてください。また、オオカミの尿(ウルフピー)のニオイは人間にとっても強い場合があるため、近隣住民への配慮も必要です。
ハクビシンをニオイで追い出すときのポイント
ハクビシンをニオイで追い出したいときには、次のポイントを意識することが重要です。
ハクビシンが通るところにしかける
忌避剤やニオイのあるものを使用する場合には、ハクビシンの通り道に設置しましょう。ハクビシンの通り道からはずれている場所に設置しても、あまり効果は期待できません。
ハクビシンは同じ道を通る習性があります。痕跡が見つかった場所に設置すれば効果的です。また、ハクビシンが出入り口として使っているところを推察してみましょう。出入り口の反対側でニオイを放つようにすれば、外に逃げやすくなります。
同じ方法で何度も続けているとハクビシンもニオイに慣れてしまう可能性があります。そのため、ニオイや形状の異なる忌避剤に切り替えて変化をつけることも重要です。そうすれば、ハクビシンを常に警戒させられます。
また、忌避剤はまったく効かないことも多いため、本当に効いているかどうか確認することも大事です。
退治の難しいハクビシン駆除はがいじゅうZEROに依頼しよう
ニオイのあるものを使ってもなかなかハクビシンを退治できないと、罠を使って駆除しようと考える人もいるかもしれません。しかし、素人が罠でハクビシンを駆除するのは「鳥獣保護法違反」になります。駆除には市町村への申請と許可が必要です。許可が降りたとしても、捕獲器や罠の用意にはお金がかかり、処分もすべて自分で行わなければなりません。ハクビシンの出入り口も、塞がなくては別のハクビシンがやって来る可能性もあります。そのため、ニオイだけではどうしようもない場合には、プロに依頼するのがおすすめです。
ハクビシンの被害にお困りであれば、害獣専門駆除業者のがいじゅうZEROへご相談ください。がいじゅうZEROなら、調査・見積もりから駆除作業、清掃まで同じスタッフが対応するため、スピーディーな駆除が実現できます。再発防止策も徹底しているほか、最長10年の保証がついているので、万が一のときでも安心です。
365日24時間いつでも受け付けておりますので、ハクビシンにお悩みの方はぜひお問い合わせください。
まとめ
ハクビシンには苦手なニオイがいくつかありますが、ハーブはそれほど効果が高いわけではありません。ニンニク・唐辛子・木酢液・オオカミの尿などはハクビシンがかなり苦手としているため、一通り試してみましょう。
灯油や獣除け線香などを使う方法もありますが、火の扱いには十分に注意が必要です。
そして、どの方法を試してもハクビシンを追い出せない場合には、無理に自分で何とかしようとせず、専門業者に依頼しましょう。