ハクビシンを捕獲する罠にはどんなものがある?設置するときのポイントも解説

ハクビシンに棲み着かれ、建物の破壊や糞尿による悪臭などの被害が出たときに、「罠を張ってつかまえよう」と考える方もいるかもしれません。しかし、ハクビシンを罠で捕獲する際には、法律面に気をつけなければならないほか、罠の種類や、効果的な設置場所などの知識も必要です。 今回は、ハクビシンを捕獲するために知っておきたい知識について解説しますので、ぜひ参考にしてください。


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ハクビシンを罠で捕獲するには許可が必要

実はハクビシンは「鳥獣保護管理法」の対象に入っており、勝手に罠を仕掛けて捕獲・駆除すると、法律違反で罰せられる可能性があります。鳥獣保護管理法違反の罰則は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。

そのため、ハクビシンを罠で捕まえたいときには、居住地の自治体に申請書を提出し、許可証を交付してもらわなくてはなりません。

許可証の発行には条件があり、設置する罠の種類や範囲などにも指定があります。自治体によっては罠を貸し出してくれたり、業者を派遣したりしてくれることもありますが、対応が各地によって異なるので事前に確認しておきましょう。

ハクビシンを捕獲する罠は3種類ある

ハクビシンを捕獲する罠として、主に「吊り餌式」「踏み板式」「くくり罠」の3種類があります。それぞれの罠の特徴や注意点などをみていきましょう。

吊り餌式の罠

吊り餌式の罠とは、箱型の罠のなかに仕掛けた餌でハクビシンをおびき寄せて捕獲する方法です。

罠のなかに餌を吊るすためのフックがあり、ハクビシンが餌を取ろうとフックを引っ張ると、入り口の蓋が閉まる仕様になっています。

吊り餌式の罠はフックを引くのに力がいるため、誤ってネズミや鳥などの小型の動物を捕獲する心配がありません。しかし、ハクビシンがフックを引っ張らないと蓋が閉まらないので、なかなか捕まえられない場合もあります。

踏み板式の罠

踏み板式の罠も、吊り餌式と同様に、箱型の罠のなかに仕掛けた餌でハクビシンをおびき寄せて捕獲します。

罠の底に踏み板が設置されており、ハクビシンが餌を取ろうと侵入して踏み板を踏むと、入り口の蓋が閉まる仕様になっています。

吊り餌式の罠とは違い、ハクビシンがなかに入るだけで蓋が閉まるため、捕まえやすいのが特徴です。しかし、ネズミや鳥などの小型の動物でも罠が反応するため、誤ってハクビシン以外の動物を捕まえてしまうことがあります。

くくり罠

くくり罠とは、ワイヤーを用いてハクビシンを捕獲する方法です。輪にしたワイヤーを地面に置き、輪のなかにバネを仕掛けます。

その輪のなかのバネをハクビシンが踏むと、ワイヤーがハクビシンの足を締め付けて捕獲するという仕様です。

くくり罠は箱型の罠よりも小さく、持ち運びが楽でスペースを取らないので、たくさん設置できます。また、ホームセンターなどで手に入る材料で自作もできて手軽です。

しかし、子どもやペットが罠を踏んでしまったり、設置中にバネが誤作動を起こしたりすると、罠が作動しケガをしてしまうことがあるので注意が必要です。また、輪の直径は12cmまで、締付け防止金具を装着していないことなど、罠に関するルールもあります。

ハクビシンを罠で捕獲するときの餌は果物

吊り餌式の罠や踏み板式の罠でハクビシンを捕獲するには、餌でおびき寄せる必要があります。

ハクビシンは雑食性の動物なので基本的には何でも食べますが、特に甘い果物が好きなので、罠にはリンゴや梨などを仕掛けるのがおすすめです。

また、吊り餌式の罠の場合はやわらかい果物だと餌だけ取って逃げることがあるので、しっかりフックに刺さる硬さの果物が良いとされています。

果物以外では、魚肉ソーセージやピーナツ、餡子などを使った甘いお菓子やスナック菓子などもハクビシンが好む食べ物です。

ハクビシンを捕獲するための罠を設置する場所

どの種類の罠でも適当に仕掛けていては、なかなか捕まえられません。ハクビシンを捕まえるには、ハクビシンのとおり道に罠を仕掛ける必要があります。通り道になりやすいのは、畑・田んぼの用水路や側溝、川の近くなどの水があるところです。ハクビシンの足跡があるかどうかを確認して仕掛けると、より効果が出やすくなります。

また、吊り餌式の罠や踏み板式の罠を使う場合は、平らな場所に置くようにしましょう。斜面に設置すると、罠の仕掛けが作動しにくくなるためです。ハクビシンが罠にぶつかったり、上に乗ったりしたときに、仕掛けが外れてしまうこともあります。

どうしても平らな場所が見つからない場合は、罠を置きたい場所の地面をできるだけ平らにならしてから設置してください。

ハクビシンが侵入しないようするための対策

ハクビシンを捕獲するは、自治体の許可を得たり罠を仕掛けたりする必要があり、何かと手間がかかります。

また、捕獲後はハクビシンを逃がす(放獣)するか、殺処分することになりますが、ただ逃がしただけでは戻ってきてしまうかもしれません。とはいえ、殺処分するには資格が必要であるため、自身が資格をもっていない場合は自治体や業者に依頼する必要があります。

このような事情から、ハクビシンを自力で捕獲・駆除するのはハードルが高いので、ハクビシンの侵入を防止して、そもそも被害を受けないようにすることが大切です。どうすればハクビシンの侵入を防止できるのか、対策方法をご紹介します。

ハクビシンの侵入口を塞ぐ

ネコ目ジャコウネコ科の動物であるハクビシンは、木登りが得意で屋根裏や天井裏などに棲み着きます。通風口や換気口、軒下などの屋根裏や天井裏への侵入口となる場所を、しっかり塞いでおきましょう。

ハクビシンは直径9cm程度の穴でもとおり抜けられるので、増築の際にできた隙間や壁にあいた穴など、ちょっとした隙間も忘れずに塞いでください。

侵入口を塞ぐときには、丈夫な金網を使用しましょう。丈夫な素材の網でないと、ハクビシンに食い破られてしまいます。

ハクビシンの餌になりそうなものを撤去する

家の周囲にハクビシンの餌になりそうな物を置いていると、ハクビシンが寄ってきてしまいます。生ゴミやペットの餌など、ハクビシンが好みそうな物は片付けておきましょう。

ハクビシンは甘い物が好きなので、果樹や野菜などを育てている場合は、熟れた実を放置しないことも大切です。

ハクビシンの嫌いなニオイを使用する

ハクビシン鼻が利くので、ハクビシンの嫌いなニオイがする忌避剤を、とおり道などに使って追い払う方法もあります。市販の忌避剤でも、自分で木酢液・ニンニク・唐辛子を混ぜた忌避剤を作っても、どちらでも大丈夫です。

ただし、忌避剤はハクビシンの通り道や侵入口に使用しないと、思うような効果が得られません。また、効果の持続期間が短いため、まったく効果が出ないケースもあります。

ハクビシンの駆除はがいじゅうZEROに依頼しよう

罠を使ったハクビシンの捕獲・駆除には許可が必要で、勝手に行うと鳥獣保護管理法違反で罰せられる可能性があります。また、捕獲後の対処も大変で、素人が対処するにはハードルが高いため、プロに依頼するのがおすすめです。

がいじゅうZEROなら、害獣駆除の資格をもつ経験豊富なプロのスタッフが、ハクビシンを徹底駆除します。調査・見積もりから駆除作業、駆除後の清掃まで同じスタッフが対応するので、引き継ぎミスなどによる失敗もありません。

10年保証があり、再発防止対策までていねいに行うため、ハクビシンの被害に悩まされることがなくなります。電話・メール・LINEにて無料相談・見積もりを受け付けていますので、ハクビシンの被害にお困りの際は、ぜひご相談ください。

まとめ

ハクビシンを罠で捕獲・駆除するには、事前に自治体に申請書を提出し、許可証を交付してもらう必要があります。

また、罠を用意して適切に設置し、捕獲後に放獣・駆除するなど非常に手間がかかるので、自力で対処するよりもプロに依頼すると良いでしょう。