コウモリによる被害を徹底解説!正しい駆除方法や注意点も

コウモリを自宅の周辺で見かけることがあると不安になります。コウモリは不衛生だとよく聞きますが、具体的にどのような害があるのか気になるところです。 自宅内にコウモリが侵入して来た場合の対処法や、駆除方法などについても把握しておきたいものです。 本記事ではコウモリによる被害について解説し、適切な対処方法を紹介していきます。


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【コウモリによる被害その1】糞尿

コウモリの害の中でも特に深刻なのが糞尿によって引き起こされる被害です。コウモリは消化が早いため糞尿の回数も多く、結果的に大量の糞尿を撒き散らします。

また、コウモリは基本的に集団で生活する生物です。そのことも糞尿の量が多くなる原因です。ここでは、コウモリの糞尿により具体的にどんな被害が引き起こされるのか、詳しくみていきましょう。

感染症やアレルギーなどのリスクがある

コウモリの糞には病原菌や寄生虫などが大量に含まれており、非常に不衛生です。もし、コウモリの糞に誤って触れてしまった場合には健康を害するおそれがあります。

また、乾燥している糞は空気中を舞うため注意が必要です。吸い込んでしまうことで感染症にかかってしまうかもしれません。

コウモリの糞尿が原因で起こる感染症は多数あります。具体的には次のような感染症です。

・ハンタウイルス感染症
・ヒトプラズマ症
・ニパウイルス感染症
・ヘンドラウイルス感染症
・リッサウイルス感染症
・アルボウイルス感染症

これらの感染症の中には重篤な症状を引き起すものや、死亡するリスクが高いものなどもあります。

悪臭が発生する

悪臭を放つことも、コウモリの糞尿による害のひとつです。大量の糞尿が蓄積すると、ドブのようなニオイが漂ってきます。

自宅内でドブのようなニオイがするよう場合には、コウモリが屋根裏などに棲み着いているかもしれません。

天井や壁にシミができる

コウモリが糞尿をすると、その箇所にシミができます。天井や壁などにシミを発見したら、コウモリが棲み着いている可能性を疑ってみましょう。

そのまま放置しておくとシミはどんどん増えていきます。また、同じ箇所に糞尿をすることで、建材が劣化するのも深刻な被害です。建材の材質によってはサビの原因にもなるでしょう。ひどい場合には、天井が抜けてしまうこともあります。

【コウモリによる被害その2】羽音や鳴き声による騒音

コウモリが飛ぶときにはバサバサと羽音をたてます。この羽音がうるさいと感じる方は多いです。

コウモリは夜行性で夕方から夜にかけての時間帯に活動的になります。そのため、羽音がうるさくなるのは主に夜間です。

コウモリの羽音が睡眠の妨げになり、夜に眠れなくなることもあるでしょう。屋根裏などに棲み着いている場合には、頻繁に外と行き来することも多いです。外壁と内壁の隙間に入り込むことも多く、壁から羽音が聞こえることもあります。

また、コウモリの鳴き声は通常超音波で、人間の耳には聞こえません。ただし、危険を感じたときや餌の時間等には「キィキィ」と人間の耳にも聞こえる鳴き声を出すこともあります。

【コウモリによる被害その3】コウモリが媒介するダニによるもの

コウモリの体には必ずといって良いほどダニが大量に付着しています。そのため、コウモリが自宅内に棲み着いていると、ダニを媒介してしまうことが多いです。

コウモリが媒介するダニの具体的な種類としては、コウモリマルヒメダニ・コウウモリマダニ・コウモリトコジラミなどが挙げられます。

これらのダニが人間の肌に付着すると刺して吸血します。そうなると、強いかゆみや赤みなどの症状が現れるため注意が必要です。腫れてしまうこともあります。

また、吸血された直後は何もなくても、数日経過してから症状が出ることも多いです。特に女性や子供の場合には、症状がひどくなりやすい傾向にあります。

【コウモリによる被害その4】設備の故障

コウモリは小さな隙間から家屋に侵入します。そのため、エアコンや換気扇の通気孔などに入り込むことも多いです。

そして、エアコンや通気孔の中で糞をすることもあります。その状態でエアコンや換気扇を稼働させると、乾燥したコウモリの糞が室内に撒き散らされてしまうため注意が必要です。コウモリの糞を吸い込んで体調を崩したり感染症にかかったりする可能性もあります。

エアコンや通気孔などの設備が故障する原因にもなるでしょう。

また、エアコンや通気孔の中に入り込んだコウモリがそのまま死んで放置されてしまうこともあるかもしれません。そうなると悪臭が発生してしまいます。ゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因にもなりえます。

コウモリの捕獲は法律で禁止されているので注意!

コウモリの被害を防止するため、捕獲してしまおうと考える方もいるかもしれません。しかし、鳥獣保護法に抵触してしまうため注意が必要です。

鳥獣保護法では、大半の鳥類と哺乳類に関して、捕獲したり傷つけたりすることが禁止されています。罰則も規定されており、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。コウモリは哺乳類であるため、その対象になっています。

コウモリの被害防止のために対策を講じるなら、捕獲したり傷つけたりすること以外の方法を考えなければなりません。

コウモリの適切な駆除方法

コウモリが家に棲み着いている場合には、次のような方法で対処しましょう。

家の中からコウモリを追い出す

家の中に侵入しているコウモリを傷つけないようにして追い出すだけなら、鳥獣保護法に違反することはありません。そのため、忌避剤などを使用して家の中から追い出すようにしましょう。ただし、忌避剤は効かないことも多いため、あまり期待はできません。

また、コウモリの糞が見つかった場合には、掃除をして消毒もしておきましょう。その際には、感染防止のため、防塵マスクやゴム手袋を着用して慎重に行うことが大切です。消毒には濃度が72%以上のアルコールを使用しましょう。

コウモリの侵入を防止する

コウモリをうまく追い出せても、後から戻ってきて再び侵入されてしまう可能性もあります。そのため、追い出した後は侵入口を塞いでおくようにしましょう。そうすれば、戻ってきても、侵入できません。

ただし、コウモリは1cm程度のわずかな隙間からでも侵入できてしまいます。そのため、小さな隙間も見逃さないように注意が必要です。うまくすべての隙間を塞いだつもりでも、見落としていた隙間から侵入されることもあります。

また、隙間を塞ぐ際には、場所に合わせてガムテープやパテなどを使用しましょう。目の細かい金網で塞ぐのも効果的です。超音波機器や燻煙剤など、コウモリ侵入防止グッズを使用する方法もあります。

忌避剤や害獣用ライトなどを使用して、コウモリが寄り付かない環境を整えることも可能です。ただし、忌避剤はまったく効かないこともあるため、注意しましょう。

プロにコウモリ駆除を依頼して被害を防ごう

自分ではコウモリの駆除をできない方もいるでしょう。しかし、放置しておけば被害が拡大してしまいます。そこで、コウモリの被害を防ぎたいならプロに依頼するのがおすすめです。

がいじゅうZEROなら害獣駆除に特化しており、コウモリにも対応しています。調査から区駆除作業・清掃まですべて同じスタッフが対応しており、最長10年間の保証がついているので安心です。

また、土日祝日や年末年始でも稼働しているため、必要なときにはすぐに相談できます。コウモリの被害にお悩みの方は、ぜひがいじゅうZEROにお問い合わせください。

まとめ

コウモリはさまざまな病原菌や寄生虫などを持っていて、体にダニも付着しています。コウモリの糞尿が原因で感染症にかかるケースもあるため、十分に注意しなければなりません。また、羽音による騒音やエアコンなどの設備を故障させる被害もあります。

しかし、コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、捕獲や殺傷などはできません。主に追い出すなどの方法で対処することになります。自分で行うのが無理な場合には、業者に依頼するようにしましょう。