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【結論】ハクビシンが嫌いな色は「赤」
ハクビシンは夜行性の動物であり、視覚が発達しているとはいえ、人間のように色を細かく識別することは得意ではありません。その中でも、特に警戒心を高めるとされているのが「赤色」です。
実際に、市販されているハクビシン対策グッズには赤色が多く使われており、赤い布やリボンを風で揺れるように設置すると、ハクビシンの警戒心をあおり、近づきにくくする効果があるとされています。これは、動物が本能的に「赤く動くもの=危険」と認識しやすいためと考えられています。
また、夜間に目立ちやすい赤色は、ハクビシンのような暗所で活動する動物にとっては異物感を覚える要素となり得ます。
ただし、赤いものを設置しただけで完全に寄せ付けなくなるわけではありません。視覚的な対策はあくまで「近づきにくくするための一手段」として捉え、他の対策との併用が重要です。
色以外でハクビシンが苦手とするもの
ハクビシン対策を考える上で、「色」だけでなく、五感に訴える他の要素にも注目することが重要です。特にニオイや音などの刺激は、ハクビシンが強く反応しやすく、うまく活用すれば寄せつけない効果が期待できます。
ここでは、ハクビシンが嫌う要素として「ニオイ」と「音」に注目し、それぞれの具体的な対策について解説します。
嫌なニオイ
ハクビシンは嗅覚が鋭く、強い刺激臭を嫌う傾向があります。
特に、天敵である動物の尿のニオイや、唐辛子などの刺激臭は強い忌避効果があるとされています。木酢液の火事を思わせるニオイもハクビシンは苦手です。
市販の動物用忌避剤にも強いニオイの成分が含まれており、ハクビシンが通りそうな場所や侵入経路に散布することで、近寄りにくい環境にできます。
ただし、これらのニオイは時間が経つとともに薄れるため、定期的にニオイを散布する必要があります。
大きな音
音による威嚇も、ハクビシン対策として効果的です。特に甲高くて不規則な音や、大音量の音に対してハクビシンは警戒心を示します。例えば、ラジオや鈴の音、犬の鳴き声などは、ハクビシンの警戒心を煽る効果があります。
さらに、動物用の防犯ブザーやセンサー付きの音声装置を使用することで、ハクビシンが近づいたときに自動的に音を発する仕組みをつくることもできます。
ただし、大きな音は一時的に効果があるものの、同じ音が続くと慣れてしまう可能性があるため、ランダム性を持たせる工夫や、複数の方法との併用が推奨されます。
ハクビシン被害を防ぐためにできること
ハクビシンによるフン害や騒音、作物被害を防ぐには、複数の対策を組み合わせて実施することが効果的です。以下に、自分でできる具体的な対処法を紹介します。
忌避剤を使用する
ハクビシンは強い臭いを嫌うため、市販の忌避剤を使うことで寄り付かなくさせることが可能です。特に、クレゾール系や木酢液、トウガラシ成分を含む忌避剤は高い効果が期待されます。
屋根裏や庭、畑など被害が発生している場所の周囲にスプレータイプや粒状の忌避剤を散布し、定期的な補充で、ハクビシンの侵入を防ぐことが可能です。
しかし、ハクビシンは学習能力が高いため、同じ忌避剤を長期間使用すると慣れてしまうことがあります。そのため、数種類の忌避剤をローテーションで使うのが効果的です。
また、強いニオイの忌避剤はペットや近隣住民にとってもストレスとなり得るため、十分な配慮も必要です。
超音波を使う
ハクビシンは、人間の耳には聞こえない高周波、いわゆる超音波を嫌う習性があります。
この特性を利用した「超音波式の害獣撃退器」は、対策方法のひとつとして広く用いられています。
装置は一定の間隔で、ハクビシンが不快に感じる周波数の音を発生させ、近寄りにくくする仕組みです。
設置場所として効果的なのは、塀の付近、庭先、物置や倉庫のまわりなどがあげられます。
近年では、動きを検知すると自動で作動するセンサー付きタイプも販売されています。これにより無駄な電力消費を抑えつつ、ピンポイントで対処できるという利点があります。
ただし、超音波装置にも限界があります。障害物が多い環境では超音波が届きにくく、十分な効果を発揮できない場合があります。見通しの良い場所に設置することで、より効果的に機能します。
さらに、ハクビシンは学習能力が高いため、超音波に慣れてしまうこともあります。そのため、この装置は一時的な追い出し、たとえば屋根裏からの退避を促すような場面に適しています。
長期的な効果を得たい場合は、他の対策と組み合わせて活用することが望ましいでしょう。
エサとなる食べ物や雑草を撤去する
ハクビシンは雑食性で、果物や野菜、生ごみ、ペットの餌など、さまざまな食べ物に引き寄せられて人家の近くにやってきます。
特に匂いの強い残飯や熟した果実は格好のターゲットとなるため、家庭内においては生ごみを屋外に放置しないように心がけることが大切です。
ごみはしっかりと蓋付きの容器に入れて管理し、収集日までは屋内または密閉された場所で保管するのが望ましいでしょう。
また、自宅に果樹を植えている場合には、果実が熟すタイミングで速やかに収穫し、落下した実もこまめに取り除くようにします。
さらに、庭先や敷地内に放置されたバケツや水瓶に雨水が溜まっていると、それもまたハクビシンを呼び寄せる原因となります。水分を求めてやってくるため、不要な容器類は屋外に置かない、もしくは定期的に水を捨てるなどの配慮が必要です。
加えて、雑草が伸び放題の庭や、植え込みが生い茂っている場所も、ハクビシンにとっては格好の隠れ家になります。昼間は身を潜め、夜になると活動するため、雑草を除去し、見通しの良い環境を保つことで、ハクビシンの居心地を悪くし、侵入を抑止する効果が期待できます。
侵入口を塞ぐ
ハクビシンは見た目以上に体が柔軟で、わずか5cm程度の狭い隙間でも簡単に侵入できてしまう動物です。屋根裏や天井裏、床下といった目につきにくい場所を好んで住み着く傾向があり、気づかないうちに家の中で繁殖を始めてしまうこともあります。
そのため、被害を防ぐためにはまず、ハクビシンが入り込みそうな箇所を徹底的に点検し、侵入口を塞ぐことが最も効果的な対策となります。
具体的には、瓦の隙間、換気口、通気口、軒下、排水管まわり、屋根のひび割れなどが注意すべきポイントです。これらの開口部には、金網やパンチングメタル、鉄板、硬質プラスチックなどの丈夫な素材で塞ぐことで、物理的に進入を防ぐことができます。
ハクビシン対策は追い出すだけでは不十分で、侵入口をきちんと封鎖しないと再び戻ってきてしまいます。根本から解決するためには、侵入経路を特定し、確実に塞ぐという予防の視点が欠かせません。
長期的に安心して暮らせる住環境を維持するためにも、侵入口の封鎖は早めに講じるべき重要なステップです。
ハクビシンの被害にお困りの方はがいじゅうZEROへご相談ください
自力でのハクビシン対策は、限界がある場合もあります。特に屋根裏や床下など、手が届きにくい場所に棲みつかれてしまった場合は専門業者への相談をおすすめします。
「がいじゅうZERO」では、ご相談から現地調査、お見積もり、駆除作業までを一貫して対応しており、経験豊富なスタッフが確実な対処を行います。
さらに、駆除後には消毒・清掃・修繕まで丁寧に対応するため、衛生面でも心配不要です。再発防止にも自信があり、最長10年の保証もついています。ハクビシン被害でお悩みの方は、まずは気軽にご相談ください。
まとめ
ハクビシン対策として注目される「赤色」は、視覚的に警戒心を与える手段のひとつですが、単独では十分な効果を発揮しないこともあります。そのため、忌避剤による嗅覚対策や、超音波・大きな音による聴覚対策、さらにはエサや隠れ場所の撤去、侵入口の封鎖といった物理的な対策を組み合わせることが重要です。
被害が深刻化する前に、自宅の環境に合った方法で早めの対策を講じましょう。もし自力での対応が難しい場合は、専門業者への早めの相談がおすすめです。