ネズミを見つけたらどうすれば良い?確認方法と自分での対処方法をご紹介

家の中でネズミを見つけてしまうと、びっくりすると同時にどのように対処すれば良いのか頭を悩ませてしまうはずです。ネズミは、小さな体で素早く移動するため、すぐに反応して捕まえることが難しいですし、繁殖力も高いためそのまま放置するのは危険です。この記事では、家の中に本当にネズミがいるかどうかを確認する方法をはじめ、ネズミを駆除する方法をご紹介します。


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ネズミを見つけたらすぐに対応が必要

家でネズミを1匹でも見かけたら、絶対に放置せず、駆除を実施しなければなりません。ネズミの寿命は1~3年と短いですが、繁殖力が非常に高く、年間で30匹以上の子どもを出産します。

生まれた子ねずみが、すぐに繁殖できるまでに成長し子どもを出産するので、瞬く間に数が増えていくのです。

ネズミの数が増えれば増えるほど、駆除も簡単にはできなくなります。糞尿被害の広がり方も数が多いほど、深刻なものになるでしょう。

衛生面や経済面ともに被害が拡大するので、家の中でネズミを見つけたら、早い段階で駆除に踏み込み、徹底的に対処するのが重要です。

ネズミを見つけたときに家の中にいるかどうか確認する方法

ネズミは警戒心が強く、とても素早く移動する動物です。さらに、夜行性であるため、なかなか人間が見かけることがありません。

家にいるときに何かが素早く通っていった経験がある方は、ネズミである可能性があります。ここからは、ネズミを見つけたときに家の中に棲み着いているかどうかを確認する方法をご紹介します。

天井裏で音が聞こえる

天井裏から「ガサガサ」や「カタカタ」という、小さな生き物が動き回る音が聞こえる場合は、ネズミが棲み着いているかもしれません。

ネズミは、夜行性で夜に活発に活動します。暗闇で餌を探し求め集団で移動する習性があるため、寝室で静かに過ごしているときに音が聞こえるケースが多いです。

また、「ガリガリ」という音が聞こえた場合は、ほぼネズミがいると確定できます。ネズミの前歯は、放置すると伸び続ける性質があり、硬いものをかじって削らなければなりません。

「ガリガリ」という音は、壁や柱、家具などをネズミがかじっているときに出る音なので、家の中を注意深く観察し、かじられた形跡がないかも確認してみましょう。

黒っぽい跡がついている

ネズミは、小さな体で狭い隙間を通り抜け、縦横無尽に移動します。警戒心が強く臆病な性格ということもあり、人目を避けて移動するので汚れている場所を通る機会が多く、体には汚れや油がたくさん付着しているのです。

さらに、ネズミは視力が弱く、壁伝いに沿って移動する習性があります。汚れた体が壁についた状態で移動するため、ネズミが通った場所には黒っぽい跡が残っていることが多いのです。

この黒っぽい跡は「ラットサイン」と呼ばれることもあるほど、ネズミが棲み着いている家でよく見られます。

はじめは、灰色っぽい汚れであっても、時間の経過とともに油分で少し光沢のある黒っぽい跡に変化するのが特徴です。

築年数が経過した家であれば、さまざまな汚れが付着していてラットサインかどうか判断できないケースもあるでしょう。そのような場合は、周辺に小麦粉を撒いておく方法が有効です。ネズミの通路になっていれば、小麦粉を踏んでネズミの足跡が残ります。

ネズミの足跡については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ネズミの足跡はどんなもの?ラットサインの見つけ方や対処法を解説

フンが落ちている

ネズミは、糞尿をする場所を決めず、移動しながら排便、排尿する習性を持っています。そのため、糞が床に散らばっていたり、排尿しながら移動した跡が黒く残っていたりするケースがあるのです。

床に糞尿の形跡がなくても、ネズミは人目を避けて移動するため、シンクの下や換気扇周りのように、普段注意して見ない場所に糞をしているかもしれません。

家に侵入しやすいクマネズミの糞は小さく、6~10mmほどです。茶色く、細長い楕円形をしています。

クマネズミの糞とアブラコウモリの糞が非常によく似ているため、間違われることも多いですが、アブラコウモリの糞は、パサパサとした見た目で乾燥しているため、見分ける際の判断基準として覚えておきましょう。

不快で衛生的にも心配な糞や尿の跡を見つけたら、素手で片付けないように注意します。ネズミの糞尿には、多くの病原菌が付着しているため、必ず使い捨ての手袋を着用し、掃除道具も使い捨てできるものを準備しましょう。

ネズミの糞尿については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ネズミの糞尿の見分け方は?病気のリスクや対処法について解説

自分でネズミを駆除する方法

家にネズミがいることが判明したら、いち早く駆除する方法を考えなければなりません。ここからは、自分でできるネズミの駆除方法を3つご紹介します。

捕獲罠を使う

ホームセンターやネットでも購入できる、スプリング式やケージ式のネズミ専用の捕獲罠を使用する方法です。

捕獲罠に餌をセッティングしておくと、ネズミが引き寄せられて中に入り、トラップが作動して捕獲する仕組みです。

セットする餌は、ハツカネズミやクマネズミには米やチーズ、ドブネズミにはウインナーなどの肉類を選ぶと、捕獲する成功率が上がります。

捕獲罠は、安いものなら1,000円程度で購入でき、何度でも繰り返し使えるところがメリットです。しかし、ネズミを捕獲したら自分で処分しなければならないため、心理的なハードルが高い方法ともいえます。

粘着シートを使う

ネズミ捕り用の粘着シートもホームセンターやドラッグストアで簡単に手に入り、誰でも利用しやすい方法のひとつです。

強力な粘着剤がついているシートをネズミが通る場所に設置しておくと、その上をネズミが通ろうとして身動きできなくなる仕組みになっています。

ネズミが好む餌のニオイを発する粘着シートも販売されており、警戒心が強いネズミをおびき寄せて捕獲率を上げることが可能です。

手軽に試しやすい方法であるものの、子どもやペットを飼っている家庭では不向きかもしれません。粘着剤に髪や肌が触れてしまえば、なかなか取れないので注意が必要です。

また、粘着シートを使用する場合は、ネズミを捕獲できているか頻繁に確認するのをおすすめします。発見が遅れるとネズミが腐敗して悪臭を放ったり、虫が湧いたりしてしまうこともあるのです。

粘着シートで捕獲しても処分自体は自分で行う必要があるため、覚悟を持って粘着シートを設置しましょう。

忌避剤を使用する

ネズミが嫌がる成分やニオイを発生して追い出す、忌避剤を使用する方法もあります。燻煙タイプスプレータイプが販売されおり、ホームセンターやネットで購入可能です。

煙を充満させる燻煙タイプは、広範囲にたくさんのネズミがいる場所で使用するのに向いています。種類によっては、ニオイがきつい場合もあるため、ニオイに敏感な方は注意しましょう。

スプレータイプの忌避剤には、直接ネズミに吹きかけるものや広範囲に蒸散できるものなど、さまざまな種類があります。小さく素早いネズミに直接吹きかけるのは、なかなか難しいのでよく検討してから購入してください。

また、昔からネズミ駆除の代表として使用されてきた忌避剤ですが、駆除効果がまったく見られないケースも少なくありません。一時的にネズミがいなくなっても、ニオイに慣れてまた戻ってくるケースも多いです。

ネズミの駆除は専門家に依頼しよう

ネズミの駆除グッズは、ホームセンターやネット、ドラッグストアなどでも販売されており、自分で駆除することも可能ですが、衛生面において危険が伴う恐れがあるほか、素人が家に棲み着いているネズミを完全に駆除するのは不可能ともいえます。ネズミは、繁殖力が高いためすべてを駆除できないと、またすぐに増えてしまい被害が拡大してしまうのです。

また、ネズミを捕獲したとしても、最終的に処分するのは自分なので、精神的ハードルが高い作業になるでしょう。

これらを理由に、ネズミ駆除はプロに依頼するのがおすすめです。がいじゅうZERO」なら、業界最安値レベルで害獣駆除ができ、駆除に自信があるからこそできる長期間の保証が付きます。

ネズミ駆除の実績も豊富で、侵入経路の封鎖や清掃、消毒、消臭まで徹底的に実施可能です。業者選びでお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

まとめ

ネズミは、狭い隙間からも侵入でき、繁殖力も高いことから素人の駆除が難しい害獣です。しかし、ダニの発生や火災の原因にもなるため、見つけたらすぐに駆除しなければなりません。音やラットサイン、糞を発見したら、できるだけ早く業者に相談するようにしましょう。