ネズミの糞尿の見分け方は?病気のリスクや対処法について解説

天井にシミができているのを見つけたときに、「雨漏りかな?」と思う方も多いでしょう。しかし、ネズミが棲み着いたことが原因で、天井にシミができることもあります。 もしネズミが原因の場合、放置すると健康被害が起こるおそれがあるため、放置せずに早めに対処することが大切です。 今回は天井のシミの原因がネズミなのかどうかを判断するために、ネズミの糞尿の特徴や見つけ方、見つけた場合の対処法などについて解説します。


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ネズミの糞尿の特徴

家に棲み着くネズミは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類で、それぞれ糞の特徴が異なります。

・ドブネズミ:10~20mmほどの、太めで黒っぽく丸い糞
・クマネズミ:6~10mmほどの、細長く茶色~灰色の糞
・ハツカネズミ:4~7mmほどの、茶色くとがった糞

また、ネズミの尿は人間のもの似た褐色で、強いニオイを放つのが特徴です。ネズミは糞尿をしながら移動する習性があることから、糞尿の形跡はネズミの移動経路のさまざまな場所で見つかります。

ネズミの糞尿には病気の危険性がある

ネズミの糞尿にはさまざまな病原菌が潜んでおり、放置すると病気にかかる危険性があるため、早めに対処することが大切です。

ここでは、ネズミの糞尿に含まれる主な病原菌と、その病原菌が引き起こす病気について解説します。

サルモネラ菌

ネズミの糞尿に多く含まれる菌のひとつがサルモネラ菌です。ネズミの糞尿によってサルモネラ菌に汚染された飲食物を食べるなどすると、サルモネラ感染症にかかる可能性があります。

サルモネラ感染症とは、サルモネラ菌に経口感染したことが原因で発症する病気です。主な症状は吐き気・嘔吐・腹痛・下痢などで、38℃以上の高熱が出ることもあります。

子どもや高齢の方は重症化しやすく、意識障害や脱水症状などの症状が出ることもあります。

レプトスピラ症

ネズミの糞尿にはレプトスピラ菌も含まれており、ネズミの糞尿に汚染された土や水に触れるなどすると、レプトスピラ症にかかる可能性もあります。

レプトスピラ症とは、レプトスピラ菌に経皮・経口感染したことが原因で発症する病気です。主な症状は悪寒・高熱・筋肉痛などで、目が充血したり倦怠感を覚えたりすることもあります。

レプトスピラ症の重症型であるワイル病になると、出血・黄疸・腎障害などの症状が出ることがあります。

ハンタウイルス肺症候群

ネズミの糞尿はハンタウイルスも含まれており、ネズミの糞尿を放置すると、ハンタウイルス肺症候群にかかるリスクがあります。

ハンタウイルスとは、ネズミを含む一部のげっ歯類が保有しているウイルスです。ハンタウイルスを保有しているげっ歯類の糞尿に触れる、咬まれるなどすることで感染します。

ハンタウイルス肺症候群は、致死率が高い病気です。発症すると、発熱・筋肉痛・頭痛・腹痛・嘔吐などの症状が現れます。

重症化した場合は発熱後に低血圧・ショック症状・尿量の増減などの症状が現れるほか、腎機能障害を起こしたり、死亡したりするケースもあります。

ネズミの糞尿を見つける方法

天井のシミが気になっているものの、ネズミが原因なのかどうかがわからないこともあるでしょう。

このような場合は、シミの周辺にネズミの糞尿があるかどうかを調べてみれば、ネズミが原因のシミなのかを判断しやすくなります。ここでは、ネズミの糞尿を見つける方法について紹介します。

ネズミが棲み着きやすい箇所を探す

ネズミは移動しながら排泄するため、天井や床下、押入れ、戸棚といった狭く身を隠しやすいネズミが好む場所を探すと、糞尿が見つかりやすいでしょう。

糞尿そのものが見つからない場合でも、ニオイをチェックすると、ネズミが原因のシミかどうか判断できることがあります。

ネズミの尿はニオイが強烈で、乾いたあともニオイが消えません。シミのニオイを確認してみて、異臭がしたらネズミが棲み着いている可能性が高いでしょう。

ただし、ネズミが原因のシミと雨漏りのシミは、見分けがつかないことも多々あります。また、天井など高い場所での作業は危険で衛生面でもリスクがあるので、業者に相談してみるのもおすすめです。

ブラックライトを使う

天井のシミの原因がネズミかどうかを判断するのに、ブラックライトも役立ちます。ネズミの尿には蛍光物質が含まれるため、ネズミの尿にブラックライトを当てると、新しい物は青白く、古い物は黄色く光ります。

天井のシミやネズミの移動経路になりそうな場所にブラックライトを当ててみて、光るかどうかを確認してみると良いでしょう。

ネズミの糞尿を見つけた際の対処法

ネズミの糞尿を見つけたら急いで対応することが重要ですが、どのように対処すれば良いのかわからない方もいるでしょう。そこで、ネズミの糞尿を見つけた際の対処法を紹介します。

忌避剤でネズミを追い払う

ネズミの糞尿を見つけたら、これ以上被害が拡大しないようにネズミを駆除することが重要です。忌避剤を用いて、ネズミを追い払いましょう。

忌避剤にはスプレータイプや燻煙タイプ、置き型タイプなどいろいろあり、ホームセンターやネットショップなどで簡単に入手できます。商品に記載されている説明をよく読み、使いやすい物を選びましょう。

ただし、忌避剤や燻煙剤の多くは、数日から長くても数週間程度しか効果が持続しません。また、体の小さなネズミは薬剤が届かない隙間に隠れられるので、ほとんど効果が得られないこともあります。

ネズミの糞尿を処理する

ネズミの糞尿には病原菌やウイルスが多く含まれていて不衛生です。病気を引き起こすリスクもあるので、ネズミの糞尿を見つけたらしっかり処理しましょう。

ネズミの糞尿にはウジなどの害虫がいることもあります。掃除の際には手袋やマスク、メガネなどを装着し、長袖長ズボンで肌をガードして、絶対に素手で触れないようにすることが重要です。掃除が終わったら、使用した手袋やマスクは密閉して処分しましょう。

「あまり近寄りたくないので、掃除機でサッと掃除してしまいたい」と思う方もいるかもしれません。しかし、掃除機の排気で糞尿や病原菌がまき散らされるため、掃除機の使用は避けましょう。

周囲を消毒・除菌する

ネズミの糞尿を処理しただけでは、菌やウイルスが残ったままになる可能性があります。ネズミの糞尿を掃除したら、周囲を消毒・除菌しましょう。

消毒・除菌には、アルコールやハイターなどの殺菌力が高い物を利用するのがおすすめです。ニオイが気になる場合は、消臭剤も使用しましょう。

また、ネズミの再侵入を防止するために、侵入口を塞ぐことも大切です。ネズミは配管の隙間や通気口など、ちょっとした隙間から侵入してきます。

防鼠板や防鼠パテなど、ネズミの侵入防止グッズが販売されているので、それらを使用して徹底的に隙間を塞ぎましょう。

ネズミの糞尿を見つけたらプロに任せよう

ネズミの糞尿は早めに処理することが重要ですが、掃除するのに抵抗がある方も多いでしょう。また、ちょっとした隙間から侵入し、あっという間に増えていくネズミは駆除がむずかしく、追い出そうとしてもなかなか効果が出ないこともあります。

そのためネズミの駆除や後処理は、害獣駆除のプロに相談するのがおすすめです。プロの業者に依頼すれば、自分でネズミの糞尿を処理する必要がなく、自力での対処がむずかしい場所の駆除や掃除、消毒まで行ってもらえます。

プロの知識と技術で再発防止対策もしてもらえるので、ネズミの被害に悩まされることがなくなるでしょう。

どの業者に依頼するか悩んだら、ぜひ「がいじゅうZERO」をご利用ください。「がいじゅうZERO」は害獣駆除に特化した駆除業者です。

専門知識をもったスタッフがネズミを徹底駆除して、駆除後の清掃・消毒や再発防止対策まで丁寧に行います。調査・見積もりから駆除・清掃作業まで同じスタッフが対応するので、引継ぎミスなども起こりません。

電話やLINE、メールで365日お問い合わせを受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

天井のシミの原因は、ネズミの糞尿の可能性があります。ネズミの糞尿は菌やウイルスを多く含んでおり、放置すると何らかの病気を引き起こすかもしれません。

天井のシミを見つけたら放置せずに原因を突き止め、ネズミの糞尿が見つかった場合は急いで対処しましょう。自力での対処がむずかしい場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。