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イタチが糞をしやすい場所は庭と屋根裏
イタチが糞をしやすい場所は、家の庭や屋根裏です。イタチがいるかもしれないと思っている人は、庭や屋根裏に糞がないかを確認してみましょう。ここではイタチが庭や屋根裏に糞をしやすい理由を紹介します。
庭
イタチは穴掘りをする習性があるため、土が豊富にある庭に出現しやすい傾向があります。庭で農作物を育てている家庭であれば、農作物を餌にイタチが訪れ、土を掘って庭を荒らします。
農作物を育てていない場合でも、雑食性のイタチは虫や植物を求めて穴を掘り、庭を荒らすことがあるのです。
イタチにとって餌が豊富にある庭は、過ごしやすい環境となり、頻繁に訪れるようになります。そのため、糞を庭で発見する人もいるでしょう。
屋根裏
イタチの糞をもっとも発見しやすい場所は、屋根裏です。屋根裏は、人がなかなか見ることがない場所ですが、暗くて暖かいのでイタチが安心して棲み着く格好のポイントとなっています。
家のそばに植えてある木や雨樋を伝って侵入しやすく、人目に触れることなく出入りが自由にできるため、屋根裏に棲み着き出産を繰り返す個体もいるほどです。
屋根裏をわざわざ見に行って糞を発見するよりも、天井にシミができてはじめて屋根裏に糞があるのを発見する人が多いでしょう。
イタチの糞の特徴
動物の糞を発見したら、その糞がどの動物の糞であるかを見極める必要があります。イタチの糞には、大きく分けてふたつの特徴があるため、見極める際の判断材料にしてください。
細長く水分が多い
イタチの糞は、全体的に細長く黒っぽい色をしています。糞の表面は水分が多く、しっとりと湿った見た目をしているのが特徴です。
さらに、よく観察すると糞の中には、果物の種や動物の毛のような物が混ざっていることが多いでしょう。
これはイタチが雑食性であるため、果物や小動物を食べており、消化しきれなかった物が糞に混ざって出てきているからです。
テンの糞も湿っていて動物の毛が混じっているため、イタチの糞によく似ていますが、テンのほうが大きく太めの糞をします。個体によってサイズに差はあるものの、細長く6mm程度の糞であればイタチの可能性が高いといえるでしょう。
臭いが強い
上記のとおり、イタチは雑食性の動物で昆虫や小動物、野菜や果実など、さまざまな物を食べて生活しています。そのなかでも小動物を好んで食べる傾向にあるため、分解されたタンパク質が排出されるときには、強いアンモニア臭に変化し、強烈な臭いを放つのです。
さらに、イタチの肛門の両隣には、強烈な臭いの分泌液が入った肛門腺があります。普段は、身の危険を感じた際に臭いの強い分泌液を放出し、外敵をひるませる役割をもっていますが、縄張りを守るために糞をするときにもこの分泌液で臭い付けをしてマーキングするのでので、ほかの害獣よりも不快な悪臭がするのです。
庭や屋根裏にあるイタチの糞を放置するとどうなる?
イタチの糞を発見したら、そのまま放置するのは危険です。そのままにしておくことで、深刻な被害に発展することもあります。ここからは、イタチの糞を放置するリスクについてみていきましょう。
感染症など健康被害のリスクがある
イタチの糞には、ウイルスや菌、寄生虫など多くの健康被害につながるものも含まれています。糞に直接触れてしまうと、感染症やアレルギー症状を引き起こす原因にもなりかねません。
特にペットや小さな子どもがいる家庭では、思いがけず直接触れてしまう危険性があるため、早急に処理を行いましょう。
また、糞を放置することでノミ、ダニ、ウジが発生する可能性もあります。糞の近くにいるだけでそれらが身体に付着し、皮膚の炎症やかゆみを引き起こすおそれがあるため早急な対処が必要です。
家の中や周りに悪臭が広がる
糞の特徴でも解説したように、イタチの糞はほかの動物に比べて強烈な臭いを発します。さらに、ため糞の習性があり、繰り返し同じ場所に糞尿をしにくるため、放置してしまうと悪臭が広がってしまうのです。
屋内にため糞をされれば、家中に強烈な悪臭が漂いますし、たとえ屋外であっても不快な臭いから近所の住人にも迷惑をかけてしまうことも否定できません。
建築材にシミができたり天井が抜け落ちたりする
屋根裏のような屋内での糞の放置は、最悪の場合家屋の破壊にまでつながります。イタチの糞は水分量が多いため、家屋の木材に染み込み、天井や壁にシミをつくる原因になるのです。
また、ため糞の習性により、同じ場所で糞尿を繰り返されたことが原因で、建築材が腐りはじめ、天井の床が抜け落ちてしまう被害も少なくありません。
家の木材が腐ってしまえば、修復するには多くの時間と費用が必要です。糞を見つけた場合は放置せず、早急に処理を行うようにしましょう。
イタチの糞の処理方法
イタチの糞には、感染症やアレルギーの原因になる菌やウイルス、寄生虫などが含まれています。健康被害を受けないために、正しい方法で処理するようにしましょう。ここからは、イタチの糞を処理するための事前準備や正しい手順について紹介します。
準備する物
イタチの糞を処理する際には、長袖と長ズボンを着用し、直接糞が皮膚に付着しないようにしましょう。できれば処理が終わったあと捨てられるように、もう着なくなった服などで作業するのがおすすめです。
イタチの糞を処理するときに準備しておきたい物としては、以下のとおりです。
【準備物リスト】
・手袋
・防護メガネ
・ほうき
・ちりとり
・雑巾
・厚手のビニール袋
・殺虫剤
・消毒液
・ペット用の消臭剤
糞に付着している病原菌を吸い込んだり粘膜から吸収したりしないようにするため、マスクと手袋、防護メガネはしっかりと着用しておきましょう。
掃除に必要な道具として、ほうきとちりとりが挙げられます。場所によっては雑巾も用意しておくときれいに掃除できます。取った糞を入れる、厚手のビニール袋も必須です。
掃除道具は、一度使ったら捨ててしまう方が衛生的であるため、ない場合はできるだけ安い値段の物を購入すると良いでしょう。
イタチの糞の周辺には、ダニやノミが多く生息しているおそれもあるので、殺虫剤も用意しておくと安心です。
糞を捨てたあとは健康被害が起きないよう消毒液を使います。糞を処理して消毒しても、強烈な臭いが残っていることが多いので、ペット用の消臭剤も準備しておくと良いでしょう。
手順
まずは、ほうきとちりとりで糞を集めて、ビニール袋に入れましょう。厚手のビニール袋なら、破れにくく安心です。糞を集め終わったら、ビニール袋をしっかりと結んで密閉します。
屋根裏のように屋内にある糞を掃除する際は、糞を集め終わったあと、雑巾で糞があった場所を丁寧に拭き取ってください。
掃除が終わったら、消毒液とペット用消臭剤を吹きかけて、消毒と消臭を行います。使用後のほうきやちりとり、雑巾はそのまま処分し、消毒液や消臭剤のボトルは念入りに消毒を行うようにしましょう。
庭や屋根裏にイタチを寄せ付けないための対策方法
糞を掃除しても、なにも対策をしなければ、またイタチに糞をされてしまいます。ここからは、イタチを寄せ付けない方法をみていきましょう。
庭や家の周辺を整理し侵入経路を塞ぐ
イタチは、餌や身を隠せる場所があれば再び戻ってくる可能性が高いです。庭の雑草はこまめに抜いて、ゴミやダンボールは溜めないように片付ける習慣をつけましょう。
また、イタチは柔軟な身体を持っているため、3cm程度の小さな隙間からでも侵入できます。通気孔や屋根と外壁の隙間など、屋内への侵入経路となり得る箇所をパンチングメタルなどの頑丈な素材で徹底的に塞ぎましょう。
害獣対策グッズを活用する
イタチ被害に遭う人は多くいるため、ホームセンターやネット通販でもイタチ対策のグッズが販売されており、誰でも手軽に購入できます。
人間には聞こえない音でイタチを追い出す超音波発生装置をはじめ、臭いで寄せ付けないようにする忌避剤や燻製チップ、木酢液など、場所や使いやすさに応じて選ぶと良いでしょう。
ただし、ひとつの対策グッズを使用し続けると、イタチが刺激に慣れてしまい、効果が薄くなってしまうため注意が必要です。より効果的に寄せ付けないようにするため、何種類かを組み合わせて様子を見ながら対策を考えるのをおすすめします。
庭や天井裏にイタチの糞をされないために!プロに駆除を依頼しよう
イタチの糞を発見した際は、掃除するだけでなく徹底的に駆除を行い、今後も糞による被害を防ぐことが重要です。
イタチの捕獲や駆除は、鳥獣保護法により禁止されているほか、知識のない素人では、完全に侵入口を封鎖することが難しく、掃除をしても再び糞の被害に遭う可能性が高いのです。
徹底的に侵入口を封鎖し、糞の被害がある箇所の掃除と消毒をしたいと考えているなら、がいじゅうZEROにお任せください。がいじゅうZEROは害獣駆除に特化しており、これまでさまざまな害獣を駆除してきたため実績が豊富です。
土日祝のみならず、年末年始も稼働しているため、糞を見つけた時点ですぐに駆除の相談ができます。早急な現地調査、見積もりが可能なため、駆除作業までスムーズに実施でき、被害を最小限にとどめられます。
糞による被害をこれ以上拡大させないためにも、イタチの糞を見つけたらまずは電話やLINE、メールでお気軽にご相談ください。
まとめ
イタチの糞は、悪臭がするだけでなく、健康被害や家屋の破損など、多くの被害をもたらします。自分で掃除しても消毒や消臭、再発防止まで完璧に行うことは難しく、またイタチのため糞がはじまってしまうことも少なくありません。糞を見つけたら、害獣駆除の業者に依頼し、徹底的に侵入経路の封鎖や消毒を行ってもらうことをおすすめします。