イタチの天敵や嫌がるものとは?被害や寄せ付けない方法も解説

イタチは、かわいらしい見た目とは裏腹に、家や庭に侵入して悪さをする害獣です。見かけたらすぐに対策をしないと、被害が拡大するおそれもあります。今回は、イタチの生態や天敵をはじめ、イタチ被害に遭わないための予防策について紹介します。


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イタチの特徴・生態

日本では、現在4種類のイタチが生息しているといわれています。その中でも、家や庭に侵入して被害をもたらすのは、在来種である「ニホンイタチ」と外来種である「シベリアイタチ(チョウセンイタチ)」の2種類です。

イタチは、胴長短足の特徴的な体型をしており、驚くほど素早く移動します。運動能力が非常に高く、垂直の壁を登れるほか、水の中を泳ぐのも得意です。また、体が細長く柔軟性も高いため、3cmほどの隙間があれば、すり抜けることもできます。

これらの特徴から、小さな隙間があれば家屋に侵入し、床下や天井に住みついてしまうのです。

イタチは、ネズミや鳥、カエルなど動物性のものを好んで食べますが、雑食性であるため果実や野菜なども食べます。

繁殖時期は春頃で、初夏は巣穴で子育てを行います。床下や天井裏に棲み着いているイタチは、家の中で出産をし、子育てするようになるのです。

イタチの天敵

運動能力が高く、壁を登ったり水中を泳いだり、移動が得意で小さな隙間にも侵入できるイタチですが、嫌いなものもいくつかあります。イタチの嫌がるものを知って、イタチ対策に役立てましょう。

嫌いな動物

イタチは、自分を捕食する動物を恐れています。イタチの天敵には、ワシやタカ、フクロウなどの猛禽類があげられます。これらの猛禽類は、高い飛行能力と鋭い視力を持ち、小さなイタチを簡単に捉えることが可能です。

また、野良猫やキツネといった哺乳類もイタチの天敵といわれています。野良猫やキツネは、イタチと同じくらい機敏で、狩猟能力にも優れているため、脅威の存在になっているのです。

ただし、体が小さく運動能力にも欠ける子猫の場合は、逆にイタチの捕食対象になることもあります。子犬や子猫、小動物をペットとして飼っている方は、注意したほうが良いでしょう。

嫌いな臭い

イタチは嗅覚が非常に発達しており、特定のニオイに対して強い反応を示します。特に、漂白剤や燻製、お酢、木酢液などの刺激的な臭いを嫌うことがわかっています。

これらのニオイはイタチにとって不快であり、避けるべきものとして認識されています。そのため、イタチが嫌うニオイを利用することで、イタチを自然に遠ざけることができるかもしれません。

嫌いな環境

イタチは、夜行性の動物で主な活動時間は、夕方から夜間です。そのため、明るい環境を好まず、太陽のように強い光を避ける傾向にあります。

また、餌となる小動物や昆虫、果実などが豊富な環境を好むため、食料が少ない環境は好みません。

イタチにとって魅力的ではない環境にすることで、イタチが棲み着きにくくなるでしょう。

知っておくべきイタチによる被害

イタチが害獣と呼ばれる背景には、可愛い見た目とは裏腹に、性格が凶暴で病原体を持っているおそれがあることがあげられます。

具体的には、腸チフスや胃腸炎を引き起こすサルモネラ菌をはじめ、高熱と出血を伴う感染症を引き起こすペスト菌、発熱や頭痛・筋痛・悪寒・腹痛を伴う感染症を引き起こすレプトスピラ菌、インフルエンザのような症状の後、腎臓機能障害や呼吸困難を引き起こす可能性のあるハンタウイルスなどです。

これらの菌やウイルスは、イタチの糞尿や唾液を介して広がることがあり、人間の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

また、イタチは、小動物を捕食する習性もあります。そのため、家庭のペットや家畜に対する直接的な被害も考えられるのです。

さらに、イタチは、小さな隙間から家の中に侵入し、屋根裏や床下に巣を作ることがあります。イタチは、同じ場所に糞尿を繰り返し行う「ため糞」の習性があるため、強烈な悪臭とシミの二次被害も深刻です。

糞尿による悪臭やシミの被害は、住宅の構造に影響を及ぼすこともあり、修復には時間と費用がかかります。最悪の場合は、糞尿で常に湿り気を帯びた天井が腐って落ちてくる被害に発展することもあるのです。板の張り替えや断熱材の交換となれば、莫大な修理費用がかかるでしょう。

イタチが来なくなる!被害に遭わないための予防策

イタチによる深刻な被害を防ぐためには、イタチが来なくなる対策が必要不可欠です。ここからは、イタチを寄せ付けないようにする方法を紹介します。

餌になるものを放置しない

雑食性で餌の豊富な場所を探しているイタチを寄せ付けないためには、餌となり得るものを放置しないことが重要です。生ゴミや食べ物を家の中で放置しないのはもちろん、収穫後の農作物、果実などもそのままにせず、適切に処分するように心がけましょう。

また、人間の食べているものだけでなく、飼っているペットの食べ残しやペットフードの放置も危険です。密閉できる容器に保管、捨てる場合も蓋付きのゴミ箱に処分するように環境を整えましょう。

家に、イタチの餌となるネズミや鳥が棲み着いている場合は、ネズミ駆除や鳥の巣を取り除くなどの対策も必要です。

忌避剤や光を使う

イタチを寄せ付けないためには、イタチにとって嫌なニオイを発生する忌避剤の使用や光を利用する方法が有効です。市販されている動物用忌避剤の中には、イタチの嫌がるニオイを放つものも販売されています。

イタチが出没しそうな場所に忌避剤を設置し、定期的に取り替えることでイタチが寄り付きにくくなります。

ただし、イタチの嗅覚を刺激して追い出す忌避剤は、個体によってはまったく効果が出ないケースも多いのです。

忌避剤が効かないことを想定して、強い光が苦手なイタチの習性を利用した、専用のセンサーライトや点滅ランプを併用するのをおすすめします。

侵入口を塞ぐ

イタチが家の中に侵入する主なルートは、小さな隙間や穴です。イタチはわずか3cmの隙間からも侵入できるため、これらの侵入口を徹底的に塞ぐことが重要になります。

家の周囲や屋根裏、床下など、イタチが侵入しそうな場所を注意深くチェックし、隙間や穴があれば、目の細かい網やネットを使って塞いでいきましょう。特に、換気口や配管周りなど、見落としがちな箇所も注意してひとつずつ塞いでください。

侵入口を塞ぐ際には、イタチやほかの害獣がすでに家の中に侵入していないかどうか、確認することも大事です。害獣がすでに住みついているのに侵入口を封鎖してしまうと、家の中で繁殖して被害が広がるおそれがあります。

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イタチの駆除を検討する際は、専門業者への依頼がおすすめです。イタチの捕獲や殺傷は、鳥獣保護法により厳しく規制されており、法的なリスクも伴います。

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また、駆除後の再発防止策としての清掃や消毒も対応しており、トータルでの害獣対策を一手に引き受けられます。イタチの被害を根本から解決したいなら、「がいじゅうZERO」にご相談ください。

まとめ

イタチによる被害では、健康へのリスクや家屋への物理的な被害が考えられます。イタチの天敵を知っておくことで、ある程度の効果的な対策を立てやすくなりますが、再発防止や徹底的な駆除を考えれば、専門業者に依頼するのがおすすめです。「イタチが家の周りに出没しているかも…」と思ったときは、「がいじゅうZERO」にご相談ください。