【ネズミ対策】ネズミの好きな食べ物と食べ物による被害を抑える方法

ネズミが家に棲み着いてしまうと家屋に被害が出るほか、ネズミがもつ病原菌によって感染症にかかるなど、さまざまなリスクが生じます。ネズミの侵入を防ぐには、とりわけ食べ物の取り扱いに注意する必要があります。ネズミの好物を知っておくことで、ご家庭で適切な対策をとることが可能です。 この記事では、ネズミの好きな食べ物や、誤った保管方法をした場合に起こりやすい被害について解説します。


この記事は約7分で読み終わります。

ネズミの好きな食べ物

ネズミは基本的に雑食のため、なんでもよく食べる習性があります。「これはさすがに食べないだろう」と食べ物を放置していると、翌朝には食い荒らされているかもしれません。

特に、ネズミが好む食べ物は保管方法に注意が必要です。

ネズミと一口にいっても、家に棲み着いたり侵入したりすることのあるネズミは、主にクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種類もいます。ここではネズミの種類別に、特徴と好きな食べ物を紹介します。

クマネズミが好きな食べ物

クマネズミの体長は14~20cm程度と中間的な大きさをしています。尻尾が長く、大きな耳をしているのが特徴です。黒色または茶褐色の体毛で、黄色がかった足をもっています。

クマネズミが好きな食べ物は、米、小麦、トウモロコシなど穀類です。また乳製品やリンゴなどの果物も好んで食べます。

一方で、肉や魚などのたんぱく質を好んで食べることは少ないようです。ただし、まったく食べないわけではありません。積極的に肉や魚に食いつくことはないというだけで、空腹時は石鹸などにも噛り付くほど、さまざまな物を口にします。

ドブネズミが好きな食べ物

3種類のネズミのうち、もっとも体長が大きいのがドブネズミです。大きいものは30cm前後にまで成長することがあります。大きな見た目からは想像もつかないほど狭い隙間から建物に侵入するため、500円玉程度の穴でも注意が必要です。

ドブネズミは茶色や灰色の体毛をしており、足は白っぽくなっています。クマネズミと違い、尻尾は短く耳も小振りなサイズです。食欲旺盛で獰猛な性格をしています。

ドブネズミの好物は、肉や魚です。昆虫やナメクジも好んで食べており、人の家や飲食店などに棲み着いた場合は、生ごみを漁ることもあります。体格が大きい分、たんぱく質が豊富な食べ物を好む傾向があります。

クマネズミと同じく、ドブネズミも基本的には雑食です。人が口にするものであれば苦手な食べ物はほとんどないため、肉や魚でなくても他の食材や料理が食い荒らされる可能性があります。

ハツカネズミが好きな食べ物

3種類のうち、もっとも小さなサイズがハツカネズミです。黒か灰褐色の体毛に、肌色の短い尻尾が特徴です。大きな耳をしており、小さい個体では体長5~10cm程度と大人の指の長さ程度しかありません。

乾燥した草地を住処とすることが多い一方で、田畑にも良く出没するタイプです。ハツカネズミの好物は主に穀物や種子で、米や麦、ひまわりの種などを食べます。野菜も好んでおり、他には虫を食べることもあります。

ハツカネズミというと、真っ白な体毛をイメージする方も多いのではないでしょうか。白いハツカネズミは人為的に管理・繁殖した個体です。ただし自然界でも変種が多いため、通常よりも明るい色をしたハツカネズミを見る可能性はあります。

野生のハツカネズミとペットショップの個体とでは、生活環境やエサが異なるため、もっている病原菌の数・種類は大きく異なります。野生のハツカネズミを捕まえたとしても、ペットとして飼育するのは避けましょう。

ネズミが食材を食べることでもたらされる健康被害

ネズミが家の中の食べ物を食い荒らす場合、考えられる被害は食材そのものだけではありません。野生のネズミはエサや環境によって体の内外に病原菌をもっているため、健康被害ももたらします。

たとえばキッチン周りにネズミが出没する場合、食材をかじったり調理器具の上を歩いたりと、周囲を汚染します。サルモネラ菌をもっているネズミも多く、汚染された食材や調理器具を介して人間が摂取すれば、食中毒を引き起こしかねません。

サルモネラ菌による食中毒が起これば、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現れます。体力のある成人であれば軽い症状で済むこともありますが、高齢者や乳幼児は重症化する可能性もあるため注意が必要です。

ほかにも糞尿を介して感染するおそれのあるハンタウイルスなど、野生のネズミがもつ病原菌は複数あげられます。中には、重症化すると出血や内臓の機能不全を起こす病原菌も含まれています。

ネズミの好きな食べ物を使って罠を作るのはアリ?

ネズミの好物を知っておくと、食材や料理の適切な保管方法や撃退方法を考えるヒントとなります。なかには、ネズミが好む食べ物を殺鼠剤(毒餌)に含めて罠を作ろうと考えている方もいるでしょう。

ただし、殺鼠剤(毒餌)をネズミの好物に混ぜて駆除する方法は、あまり推奨できません。

殺鼠剤を使えば、確かにネズミを駆除できます。一方で死骸が残るため、自分で処分する必要があります。場合によっては天井裏など人が気付きにくいところで死んで、死骸が腐敗するおそれもあります。

目に見えないところに死骸が残れば、病原菌への感染や建物の劣化、異臭などにつながるため注意が必要です。また、ペットや子どもが誤って毒餌を口にするケースもあります。

近年は、そもそも殺鼠剤が効かないネズミもいるため、かえって駆除費用が無駄になってしまうこともあるでしょう。

ネズミの被害で困ったときはプロに依頼しよう

ネズミの恐ろしいところは、繁殖率が高いことです。一匹駆除したとしても、すでに何十匹もの子どもを産んで天井裏などに棲み着いている可能性があります。数匹見かけたことがあれば、もはや素人の駆除では追い付かない状態といえます。

ネズミを徹底的に駆除するなら、プロへの依頼がおすすめです。

がいじゅうZERO」は、ネズミをはじめさまざまな害獣の駆除を行っております。相談や見積もりは無料ですので、「ネズミかどうか分からないけど、何かいる」と不安な方も、ぜひご相談ください。原因を究明したうえで、しっかり駆除いたします。

がいじゅうZEROでは侵入経路の発見や、天井裏などネズミが棲み着きやすい場所の調査を行うだけではなく、再発防止策も行っております。経験豊富なスタッフが対応しますので、安心してご相談ください。

ネズミによる食べ物の被害を最小限にする方法

ここでは、ネズミによる被害を最小限にするコツを2つ紹介します。罠を設置するときはもちろん、普段から意識することで被害予防にもつながります。

食べ物は放置せずしっかり保存する

食品の保存は、ニオイや中身が出ないように管理することが大切です。ビニールや箱などパッケージのまま保存するよりも、容器に入れたほうが被害を防ぎやすくなります。

たとえばお米やシリアルなどは、ネズミが好みやすい食べ物です。ビニール袋には空気穴が開いているため、封を切っていなくてもニオイが漏れています。ビニール袋や紙箱に入れた状態で放置すればかじられる可能性があるため、米びつや密封ビンなど、かじられても穴が開かない容器に移し替えましょう。

シリアルのほか、クッキーやビスケットなどのお菓子も、一度封を切ったものは可能な限りニオイが漏れ出ないように保管する必要があります。容器に移し替えるか、輪ゴムなどで口をしっかりと閉じて保管してください。

常温の野菜も、可能な限り冷蔵庫で保管すると安心です。仏壇に供えている食べ物も、ネズミの被害が疑われる場合は一度片付ける必要があります。

生ゴミは定期的に処分する

野生のネズミは、ごみ袋を漁ることもあります。家の中に置いている生ごみや食べ残しも、ネズミのエサとなりやすいため、定期的な処分が必要です。

早急に処分できないときは、フタつきのゴミ箱に入れるなど、ネズミが荒らしにくい場所に保管しましょう。キッチンはもちろん、リビングやダイニングなどの床に落ちた食べカスも定期的に掃除して取り除くことが大切です。

まとめ

ネズミが好む食べ物は、種類によって大きく異なります。ただし基本的にはどのネズミも雑食であり、好みではない食べ物も口にするおそれがあります。

ネズミによる食べ物への被害を防ぐためには、適切な保管方法を意識することがポイントです。すでに被害が生じている場合も、食べ物の保管方法に気を付けると被害拡大の防止につながります。

ネズミ駆除を検討している方は、「がいじゅうZERO」にお任せください。相談・見積もりは無料で、事前に調査したうえで徹底的に駆除を行います。作業後は再発防止のためのアドバイスも行いますので、ぜひ一度ご相談ください。