ネズミは餓死するの?餓死する理由と死骸を見つけた時の対処法

家でネズミの死骸を発見した経験はありませんか?ネズミは意外にも餓死しやすい動物で、その背景にはネズミの生理的特徴があります。今回は、ネズミの死骸を見つけたときの対処法を解説します。


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ネズミは餓死しやすい動物 って本当?

結論から言うと、ネズミは餓死しやすい動物です。これには、ネズミの体の構造と生理的特徴が関係しています。

ネズミは非常にエネルギー消費が激しく、常に動き回り、高い代謝率を維持しています。

しかし、その小さな体には大量のエネルギーを貯蔵する能力がありません。人間や他の大型動物とは異なり、体内に脂肪として長期間エネルギーを蓄えられないのです。

このような生理的特徴により、ネズミは餓死しやすい特性があるといえます。

ネズミはどれくらいの食料が必要なのか?

ネズミは非常に貪食で、驚くほど多くの餌を摂取します。一般的に、ネズミは1日に自分の体重の4分の1から3分の1に相当する量の餌を摂取する必要があります。

常に餌を摂取し続けなければならず、もし餌が不足すると体力を著しく消耗し、やがては餓死に至ってしまいます。

代表的なネズミの種類別に見ると、それぞれ異なる体重と摂取量の特徴があります。

ドブネズミは最も大型で、体重は200~500g程度になります。そのため、1日に必要な摂取量は約50~125g程度となり、かなりの量の食料を必要とします。

クマネズミは中型で、体重は120〜250g程度です。1日の必要摂取量は約30~62.5g程度となり、ドブネズミほどではありませんが、やはり相当な量の食料を消費します。

ハツカネズミは最も小型で、体重は10~30g程度です。小さな体ではありますが、1日に約2.5~7.5g程度の食料を摂取する必要があります。体重に対する摂取量の割合は他の種類と同様に高く、小さいからといって食料の必要量が少ないわけではありません。

ネズミは何を食べているのか?

ネズミは雑食性の動物で、実にさまざまな物を食べます。人間の食べ物はもちろんのこと、ペットフード、生け花や観葉植物、さらには昆虫に至るまで、あらゆる物を餌とします。

種類別に好む食べ物を見ると、それぞれに特徴があります。

ドブネズミは肉類や魚類を特に好む傾向があります。生ゴミの中でも動物性タンパク質を含む物を優先的に摂取し、時には他の小動物を捕食することもあります。

クマネズミは穀物類や種子類を好みます。米や小麦などの穀類、ナッツ類などが主な食料となり、乾燥した食品を好む傾向があります。屋根裏などの乾燥した場所に住むことが多いのも、この食性と関係しています。

ハツカネズミは種子類や穀物類を中心に、小さな昆虫なども食べます。体が小さいため、細かい食べ物を好み、少量ずつ頻繁に摂取する特徴があります。

ネズミは何日で餓死するのか?

ネズミの餓死までの期間は、環境温度や個体の状態によって大きく異なりますが、一般的には1日から5日程度と非常に短期間です。

この期間の違いは主に環境温度によります。低温環境では体温維持のためにより多くのエネルギーを消費するため、餓死までの時間が短くなるのです。特に冬場の寒い環境では、わずか1日程度で餓死してしまうこともあります。

一方、温暖な環境では代謝が比較的安定し、4〜5日程度は生存できます。しかし、どんなに条件が良くても1週間以上生存するのは困難です。

また、個体の年齢や健康状態も大きく影響します。幼体や高齢個体、病気やケガをしている個体は、より短期間で餓死に至る可能性があります。

ネズミの死骸を見つけたときの対応

ネズミの死骸を発見した際は、適切な方法で処理しましょう。

1.準備

死骸の処理前に、必要な道具と防護具を準備します。マスクと使い捨て手袋の着用は必須です。さらに、雑巾や消毒液も用意しておきましょう。

マスクは飛沫感染を防ぐため、手袋は直接接触による感染を防ぐために重要です。これらの防護具を着用することで、病原菌への感染リスクを大幅に減らすことができます。

2. 死骸の処理

死骸の処理は迅速かつ衛生的に行います。まず、死骸を新聞紙やビニール袋で丁寧に包みます。その後、ゴミ袋を二重にして密閉し、臭いや病原菌の拡散を防ぎます。

処理した死骸の扱いは、自治体のルールに従いましょう。

3. 消毒

死骸があった場所の消毒は、二次感染を防ぐために非常に重要です。家庭用のアルコール除菌スプレーや、漂白剤と水の混合液(10:1の比率が目安)を使用して消毒を行います。

消毒液をスプレーした後、清潔な雑巾で丁寧に拭き取ります。床だけでなく、周辺の壁や家具なども忘れずに消毒しましょう。

4. 再発防止

死骸の処理が完了したら、今後の再発防止対策を講じることが重要です。まず、ネズミの侵入経路を特定し、隙間を塞ぐなどの物理的な対策を行います。

また、ネズミの餌となるゴミや食べ残しを放置しないよう注意が必要です。食料の管理を徹底し、ネズミが住みにくい環境をつくることが長期的な解決につながります。

ネズミの死骸を処理する際の注意点

ネズミの死骸処理には、健康被害を防ぐためのいくつかの重要な注意点があります。これらのポイントを理解し、適切な対応を心がけましょう。

素手で触らない

ネズミの体には多種多様な病原菌が付着しており、素手で触れることで感染するリスクがあります。特にサルモネラ菌や大腸菌など、人間の健康に深刻な影響を及ぼす病原菌が含まれていることがあります。

必ず使い捨て手袋を着用し、処理後は手袋を適切に廃棄してください。手袋を外した後も、念のため石鹸でしっかりと手洗いを行うことが重要です。

消毒する

死骸の周りにはネズミのフンや尿が付着している可能性があります。これらにも病原菌が含まれているため、消毒液を噴霧し、清潔な雑巾で拭き取る作業を徹底しましょう。

消毒は一度だけでなく、可能であれば数日間続けることをお勧めします。特に、小さなお子様やペットがいる家庭では、より念入りな消毒が必要です。

不安な場合は専門業者に依頼する

自分での処理に不安を感じる場合や、複数の死骸が発見された場合には、専門業者への依頼を検討しましょう。専門業者なら迅速かつ確実に駆除対応してくれます。

ネズミの駆除や対策は、一般の方には困難です。根本的な解決には専門的な知識と技術が必要であり、業者に依頼することで再発防止も含めた総合的な対策が可能になります。

ネズミ駆除なら「がいじゅうZERO」にお任せください。ご相談から調査見積り、駆除作業まで自社でワンストップで対応するため、スピーディーな駆除が実現します。最長10年間の保証付きです。

確実な駆除をお考えなら、ぜひご依頼ください。

まとめ

ネズミは餓死しやすい動物です。寒い環境では1日、暖かい環境でも4~5日程度で餓死してしまいます。死骸を発見した際はマスクと手袋を着用し、適切に処理・消毒するのが重要です。不安な場合は専門業者への相談も検討し、安全で確実な対策を講じましょう。

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