アライグマを自分で駆除するには自治体の許可が必要!
アライグマは特定外来生物として鳥獣保護管理法で管理されている動物です。そのため、勝手に捕獲したり駆除したりすることは法律で禁止されています。
アライグマによる被害に悩まされている場合、まずはお住まいの市町村役場で「有害鳥獣の捕獲許可」を申請する必要があります。申請には下記のような書類が必要となりますが、具体的な要件は自治体によって異なります。
・鳥獣の捕獲許可申請書
・捕獲等又は採取等をしようとする事由を証する書類
・捕獲等又は採取等をしようとする場所を明らかにした図面
・捕獲等の方法を明らかにした図面
・被害状況写真
・被害防除対策状況写真(又は図面)
ただし、申請手続きは非常に複雑で、専門的な知識も必要となります。また、アライグマは非常に賢く危険な動物でもあるため、素人による捕獲は大変リスクが高いといえます。
そのため、アライグマの駆除については、専門業者への依頼をおすすめします。各自治体によって対応方法が異なりますので、具体的な相談は、お住まいの市町村の鳥獣被害担当窓口へお問い合わせください。
アライグマ駆除を自分で追い出す方法
アライグマを自宅から追い出すための方法をご紹介します。なお、アライグマの捕獲には許可申請が必要ですが、追い払いであれば特別な届出や資格は必要ありません。
アライグマは賢い動物なので、これから説明する方法を組み合わせて対策することで、より効果的に追い払うことができます。また、新しい環境に慣れてしまうと効果が薄れる場合があるため、定期的に対策方法を変えることをおすすめします。
忌避剤を使う
最も手軽な方法は、ホームセンターで販売されている市販の忌避剤を使用することです。害獣用の忌避剤は、アライグマの嫌がる成分が配合されており、価格は1,000円から5,000円程度です。液剤やスプレー、ゲル状などさまざまなタイプがあり、設置場所に応じて選べます。アライグマの侵入が確認された場所や、足跡などの痕跡がある場所に設置すると効果的です。
特に、屋根裏や壁の隙間など、アライグマが潜み場所として利用しそうな場所への設置がおすすめです。
燻煙剤を使う
燻煙剤は、アライグマが嫌うニオイの煙を発生させる商品です。使用方法は一般的な害虫用の燻煙剤と同様で、アライグマの住処に煙を充満させることで追い出す効果があります。価格は1,000円から1,500円程度と比較的安価です。屋根裏などの密閉空間で特に効果を発揮します。
ただし、使用する際は必ず換気を行い、煙が充満する部屋には立ち入らないようにしてください。また、火災の危険があるため、周囲に燃えやすいものがないか確認してから使用しましょう。
超音波で追い出す
超音波発生装置は、人間には聞こえない高周波音を発生させてアライグマを追い払う装置です。価格は2,000円から5,000円程度で、アライグマ以外の害獣にも効果があるため、複数の害獣対策として利用できます。
設置が簡単で、コンセントに差し込むだけで作動します。屋内用と屋外用があり、屋外用は防水機能が付いているものを選びましょう。効果範囲は機種によって異なりますが、一般的に20~50平方メートルほどです。複数設置することで、より広い範囲をカバーできます。
嫌がるニオイで追い出す
自然な方法として、アライグマの嫌う天然素材を利用する方法もあります。ハッカ油は清涼感のある強い香りでアライグマを効果的に遠ざけることができ、原液を布に染み込ませて設置するのが一般的です。
木酢液や木タールは、煙の強い香りがアライグマを寄せ付けません。また、ローズマリーやラベンダーなどのハーブ、唐辛子を乾燥させたもの、さらにはオオカミやキツネなど天敵の尿の臭いを模した製品も効果的です。これらの素材は人体への毒性が低く、安心して使用できます。
ただし、雨や風で効果が薄れやすいため、2~3日おきに補充や交換が必要です。また、使用場所に応じて適切な設置方法を選びましょう。例えば、粉末タイプは風で飛散しやすいため、屋外では液体タイプを使用するなどの工夫が必要です。
アライグマの嫌いなものについては、下記の記事でも詳しく紹介しています。
「アライグマの嫌いなものは何?追い払うために使える方法を紹介」
アライグマを自分で駆除するリスク
アライグマが家に出没した際、自力での駆除を検討される方も多いかもしれません。しかし、素人による駆除には重大なリスクが伴います。アライグマの見た目は可愛らしいですが、野生動物としての危険性を持ち合わせており、その駆除には専門的な知識と技術が必要です。
ケガや感染症のリスク
アライグマは追い詰められると非常に攻撃的になり、鋭い爪や歯で激しく抵抗します。素人が捕獲を試みると、深刻な噛み傷や引っかき傷を負う可能性があります。
さらに危険なのは、アライグマがさまざまな感染症を保有している可能性があることです。特に注意が必要なのが下記の病気です。
・レプトスピラ症
アライグマの尿を介して感染し、発熱や筋肉痛、重症化すると腎不全や肝不全を引き起こす可能性がある深刻な細菌感染症です。
・アライグマ糞線虫症
アライグマの糞に含まれる寄生虫により感染し、重症化すると脳や神経系に障害を引き起こすおそれのある危険な病気です。
法律違反のリスク
アライグマは特定外来生物に指定されており、その駆除には法律による規制があります。勝手に捕獲や駆除を行うことは、鳥獣保護法や外来生物法に違反する可能性があり、法的な処罰の対象となることがあります。
追い出そうとしてアライグマを傷つけてしまった場合も違反となり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
出典:環境省「鳥獣の違法捕獲の防止」
再発のリスク
素人による駆除は一時的な対処に終わりがちです。アライグマの生態や習性を理解していないため、侵入経路の特定や効果的な対策が困難で、結果として再び侵入を許してしまう再発を繰り返しやすくなります。
アライグマなどの害獣の専門業者であれば、再発防止の対策も確実かつ適切に駆除を行うことができます。
アライグマを駆除するなら専門業者がおすすめ
アライグマの駆除でお困りの方には、専門業者への依頼をおすすめします。一般の方がアライグマを駆除するのは危険をともなう上、失敗するリスクも高いためです。
害獣駆除のプロフェッショナルなら、長年の経験と専門知識を活かして、確実かつ安全に駆除作業を行うことが可能です。
害獣駆除の専門業者である「がいじゅうZERO」では、調査・見積もりから駆除作業まで同じスタッフが担当するため、現場の状況を熟知した上で最適な駆除方法を提案いたします。
また、駆除後は徹底的な清掃・消毒作業を行い、再発防止のための対策も実施します。
さらに、すべての作業を自社内で完結させているため、スムーズに駆除を進めることが可能です。アライグマの被害に遭った場合は、ぜひ「がいじゅうZERO」までお問い合わせください。
まとめ
アライグマの駆除には自治体の許可が必要で、素人による駆除は法律違反やケガ、感染症のリスクを伴います。自力で対策する場合は、忌避剤や燻煙剤、超音波装置、天然素材などを組み合わせた追い払い方法が効果的です。ただし、アライグマは賢く危険な動物であるため、専門業者による駆除がより安全で確実です。長年の経験と専門知識を持つ業者なら、適切な駆除方法の選択から再発防止まで、トータルで対応が可能です。アライグマによる被害でお困りの方は、まずは専門業者への相談をご検討ください。