ドブネズミの駆除方法とは?特徴・生態や主な被害を解説

ドブネズミは、住宅地や都市部で見かけることの多い家ネズミの一種です。その生態や行動は生活環境に影響を及ぼし、適切に対処しないと被害が広がることもあります。 今回は、ドブネズミの特徴や被害内容、自分でできる駆除方法について解説します。ドブネズミへの理解を深め、問題への対応にお役立てください。


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ドブネズミの特徴・生態

ドブネズミは家ネズミの一種で、都市部や住宅地で被害を引き起こしやすい存在です。一般的な家ネズミと比べると大きな体や特徴的な生態を持ち、適切に対応しなければ被害が広がる可能性があります。

ここでは、ドブネズミの具体的な特徴とその影響を詳しく解説します。

家ネズミの中で最大の大きさ

ドブネズミは家ネズミの中でも特に大きく、体長は18~26cmに達します。尻尾は体よりも短く、全体的に丸みを帯びたずんぐりとした体型が特徴です。

この特徴的な体型により、他の家ネズミであるクマネズミ(体がスリムで尾が長い)やハツカネズミ(体長7~10cm程度)と簡単に区別ができます。大きな体型は、食料や巣を求めての移動範囲を広げることができ、建物内外で被害を引き起こす原因にもなります。

泳ぎが得意

ドブネズミは水中での移動に特化しており、泳ぎが非常に得意です。排水管や下水道を介して建物の中や別のエリアに移動することが可能で、浸水した場所や水場に巣を作ることがよくあります。

一方で、木登りや壁を登るといった垂直運動は苦手です。このため、建物の高層階や壁面に隠れるケースは少ないとされています。

湿気のあるところに生息

ドブネズミは湿気を好み、水の近くを主な生息地とします。具体的には、下水道、床下、台所の隅、ゴミ捨て場、地下街、ビルの低層階、川や海沿いの土手などです。

これらの環境は水や食べ物を得やすいことから、ドブネズミにとって理想的なすみかとなります。湿気の多い場所に侵入する場合が多いため、こうした場所に注意を払い、清掃や水分管理を徹底することが被害の予防につながります。

獰猛な性格

ドブネズミは家ネズミの中でも最も気性が荒く、攻撃的な性格を持っています。必要とあれば人間に対して威嚇行動をとることもあります。

しかし、警戒心はそれほど強くなく、好奇心が旺盛なため、毒エサや罠にかかりやすいという特徴があります。駆除の際には、この性格を利用した仕掛けが効果的です。

繁殖力が高い

ドブネズミは非常に高い繁殖力を持ちます。生後3か月ほどで繁殖可能となり、1回の出産で平均9匹の子ネズミを産むことができます。

また、繁殖サイクルも短いです。年間を通じて複数回繁殖するため、放置すると個体数が爆発的に増加します。そのため、駆除は早期対応が不可欠であり、個体数を抑制するための定期的なチェックや駆除が推奨されます。

ドブネズミがもたらす被害

ドブネズミは、住宅や健康に多大な影響を及ぼす害獣です。家屋の中を自由に移動し、建物の構造に損害を与えたり、病原体を持ち込んだりするため、早急な対策が必要です。

ここでは、具体的な被害について詳しく解説します。

床下の配線をかじられる

ドブネズミは、硬い物をかじる習性があります。これは歯が伸び続けるためで、かじることで歯を削る必要があるからです。

特に、床下にある電気ケーブルやインターネットの配線はそのサイズと形状から、ドブネズミの標的になりやすいと言われています。

その結果、回線が切れて電話やインターネットが使えなくなったり、家電製品が故障したりするなど、日常生活に支障をきたす問題が発生するのです。

また、配線がかじられると漏電が起こり、それが原因で火災が発生する危険性も指摘されています。こうした被害は、目に見えない部分で起こるため、被害が広がるまで気づかないことが多いです。

床材や断熱材をかじられる

ドブネズミは、家屋の床下に侵入して床材や断熱材をかじることがあります。この行動は、建物の見た目や耐久性を大きく損ないます。

例えば、フローリングが削られて傷ついたり、断熱材がボロボロになったりすることで、家屋の保温機能が低下します。さらに、断熱材を巣材として利用するために床下に巣を作る場合もあり、そこから糞尿の被害が広がることも少なくありません。

特に寒い地域では、断熱材の損傷によって室内が冷えやすくなるため、暖房費の増加など経済的な影響も考えられます。

病気に感染する可能性がある

ドブネズミは、体表や排泄物を通じてさまざまな病原体を持ち運びます。その中には、人間にも感染する危険性のある病気が含まれています。

例えば、ネズミの排泄物に含まれる菌が原因で発生する食中毒や、ネズミの尿に触れることで感染するレプトスピラ症(ワイル病)などです。また、ドブネズミに直接噛まれることで鼠咬症(そこうしょう)という病気にかかるリスクもあります。

これらの病気は、高熱や激しい痛みを伴うものも多く、適切な治療を受けなければ命に関わる場合もあります。ドブネズミがいる環境をそのまま放置することは、健康面でも非常に危険であるといえるでしょう。

このように、ドブネズミは家屋の安全や人間の健康にさまざまな悪影響を及ぼします。被害を防ぐためには、専門の駆除業者に相談し、迅速に対応することが大切です。

ネズミがもたらす病気については、下記の記事で紹介しています。
ネズミが原因で起こる病気とは?被害を起こさないための対処法

自分でできるドブネズミの駆除方法

ドブネズミが家に侵入した場合、迅速な対応が求められます。放置すると家具や配線が被害を受けるだけでなく、感染症を引き起こすリスクがあるからです。

ここでは、自分でできる具体的な対策を3つご紹介します。

忌避剤を使う

忌避剤はドブネズミを追い出すために効果的な道具です。

燻煙タイプの忌避剤は、煙が部屋の隅々まで広がるため、ネズミが潜んでいる場所にも届きやすい特徴があります。

スプレータイプの忌避剤は、キッチンや倉庫など特定の場所にピンポイントで使用でき、速やかにネズミを遠ざける効果が期待できます。

忌避剤には天然のハーブや化学成分が含まれており、ネズミの嗅覚を刺激して不快にさせることで居場所を変えさせます。殺傷を目的せず、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できるでしょう。

殺鼠剤を使う

殺鼠剤は、ドブネズミを直接駆除するための有効な手段です。毒を含むエサをネズミの通り道に設置することで、短期間で駆除を実現できます。急性毒の殺鼠剤は速効性があり、3~5日程度で効果が現れることが多いようです。

ただし、使用する際には注意が必要です。ネズミの種類によっては毒に強いものもおり、十分な効果が得られない場合があります。また、設置場所は子どもやペットの手の届かない場所を選びましょう。使用後、ネズミの死骸を適切に処理する必要もあります。

侵入対策をする

侵入経路を塞ぐことは、ドブネズミの駆除と再発防止において最も重要なポイントです。

ドブネズミはお風呂やキッチンの排水口をはじめ、わずかな隙間からでも家屋内に侵入してきます。排水口には目の細かい金属ネットを取り付け、壁や床の隙間をシーリング材でしっかりと埋めましょう。

また、家の外周に落ち葉やゴミがたまらないように清掃を行い、ネズミが巣を作りにくい環境を整えることも効果的です。

特に食品を適切に密閉し、餌となるものを減らすことも侵入を防ぐ鍵になります。

ドブネズミの駆除ならがいじゅうZEROにご相談ください

市販のネズミ駆除グッズでは、ドブネズミを完全に駆除するのが難しい場合があります。そのようなときは、プロの業者に依頼することを検討してください。

がいじゅうZERO」では、ご相談から調査・見積もり、駆除作業までを自社施工のワンストップ体制で対応しています。初めての方でも安心して利用いただけるよう、ネズミ被害のご相談や事前の見積もりを無料で行っています。

また、再発防止策も徹底しており、最長10年以上の保証をつけております。

ドブネズミの被害にお困りの際は、ぜひ「がいじゅうZERO」までご相談ください。

まとめ

ドブネズミは都市部や住宅地で被害を引き起こす害獣であり、繁殖力の高さや攻撃的な性格、配線や断熱材の破壊、さらには病原体の媒介など多岐にわたる問題をもたらします。

自力での駆除方法としては、忌避剤や殺鼠剤の活用、侵入経路の封鎖が効果的です。ただし、完全駆除が難しい場合は専門業者への相談が推奨されます。

がいじゅうZERO」では、調査から駆除、再発防止策まで一貫して対応しています。被害を防ぐため、早めの行動を心がけましょう。

関連記事:「ハツカネズミの駆除方法とは?その特徴やリスクまで解説

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