害獣駆除を自分でやる方法とは
害獣駆除を自分で行う方法は、捕獲器を使用するやり方と忌避剤を使用するやり方があります。それぞれのやり方について見ていきましょう。
捕獲器で捕まえる
捕獲器は檻かごなどの罠です。罠を設置して、そこに害獣が引っかかったところを捕獲します。捕獲器を設置する場所は害獣の侵入経路が良いでしょう。餌を置いておくと、侵入する途中で餌に目が行き、捕獲器にかかりやすくなります。
ただし、害獣を捕獲するには自治体に申請して許可を得なければなりません。自治体によっては許可を出す際に、捕獲器を貸してくれる場合があります。
忌避剤で追い出す
忌避剤は害獣が苦手とされている成分を含んでいる薬剤のことです。忌避剤のニオイを害獣が察知すると、嫌がって離れていきます。侵入経路や住み着いている場所などに忌避剤を設置しておけば、追い出せるでしょう。
また、忌避剤を使用して追い出す場合には、害獣を捕獲するわけではないため、自治体の許可は不要です。忌避剤そのものを購入して設置するだけなので、誰でも簡単にできます。
固形状のものからスプレーや燻煙などさまざまなタイプの忌避剤があるため、使いやすいものを選びましょう。ただし、忌避剤を使用しても全く効かないことが多いです。しばらくすると、ニオイがなくなり、再び害獣が戻ってきてしまうこともあります。
【害獣別に紹介】害獣を駆除する方法
害獣駆除の方法は害獣の種類によって異なります。効果的に駆除するには、害獣の種類に合った方法で行うことが重要です。主な害獣の駆除方法を見ていきましょう。
ネズミ
ネズミを駆除する際には、ネズミ用の捕獲器を設置する方法が効果的です。捕獲器の中に餌を置いておくと、ネズミが引っかかります。ネズミは捕獲するのに自治体の許可は必要ありません。ただし、自分で捕獲した場合には後始末が大変です。
捕獲しない方法で行いたいなら、忌避剤を使用するのも良いでしょう。ネズミの苦手なハーブや唐辛子などの成分を配合した忌避剤なら効果的です。
また、殺鼠剤を使用する方法もありますが、ネズミが壁や天井裏で死んでしまうと蛆が湧くおそれがあるため、あまり推奨はできません。
ハクビシン
ハクビシンは、廃棄された野菜や果物などを餌として食べる傾向にあります。外で餌を食べた後は休むために住宅へ侵入することが多いため、餌となるようなものはこまめに処分することが大切です。
それでも侵入されてしまう場合には、侵入口から離れた場所で大きな音を出してみましょう。驚いて侵入して来なくなる可能性があります。屋根裏に侵入されているのであれば、天井を棒でつつくなどしてみるのも良いでしょう。
ハクビシンは山火事のニオイを連想する木酢液や燻煙剤などを嫌います。そのため、木酢液や燻煙剤を忌避剤として使用するのも効果的です。
注意点として、箱罠を外で使用する際は、猫などほかの動物が誤って引っかかってしまうおそれがあります。後述するイタチやアライグマなどの駆除の際にも同様です。
イタチ
イタチは木酢液・漂白剤・クレゾール石けん液などニオイを嫌うため、忌避剤として使用してみましょう。侵入場所が嫌なニオイで充満していれば、侵入しなくなる可能性があります。
また、夜行性で強い光に弱いのもイタチの特徴のひとつです。そのため、人感センサーライトなどを設置してみましょう。イタチにとっては居心地が悪くなるため、追い出せるかもしれません。
アライグマ
他の害獣と同様に、アライグマは超音波が苦手です。そのため、超音波を発生させる装置を設置すると効果的です。人間の耳に聞こえない超音波なら、うるさく感じることもありません。
超音波だけで十分な効果が見られない場合には、忌避剤も使ってみましょう。光を嫌がる傾向もあるため、強い光で照らすのもおすすめです。
コウモリ
コウモリが住み着いているなら、スプレーやジェルタイプの忌避剤を使用してみましょう。燻煙剤の忌避剤も効果的です。
また、コウモリはハッカのニオイを嫌います。そのためハッカ油やハッカ油配合の忌避剤を使用するのもおすすめです。
ハッカ油や忌避剤だけで追い出すのが難しい場合には、超音波も併用してみましょう。アライグマと同様に、コウモリも超音波が苦手なので、追い出せる可能性があります。
害獣駆除を自分でやるデメリットとは
害獣駆除を自分で行うのは次のようなデメリットがあります。
許可なく駆除すると法律違反になる
哺乳類のほとんどは、たとえ害獣であったとしても鳥獣保護管理法によって保護されています。ハクビシン・イタチ・コウモリ・アライグマも保護対象であるため、一般人が勝手に駆除することはできません。
鳥獣保護管理法で保護されている害獣を駆除したい場合には、事前に自治体に申請して許可を得る必要があります。
許可を得ずに駆除すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合があるため注意しましょう。
健康被害のおそれがある
害獣は細菌・寄生虫・ウイルスなどをもっていることが多く、直接触れると感染症のリスクがあります。害獣が攻撃してきてケガをするおそれもあるでしょう。
また、害獣の糞尿にはダニやノミなどが含まれていることも多いです。糞尿が原因で感染症にかかることもあります。
そのため、自分で駆除する際は害獣そのものにはもちろんのこと、害獣がいた場所などにも手を触れないようにしましょう。害獣がいた場所は消毒しておくことも大切です。
確実に駆除するのは難しい
屋根裏や縁の下に住み着いている害獣なら、そこを巣だと認識している可能性が高いです。害獣には帰巣本能があるため、一度追い出してもまた戻ってきてしまうおそれがあります。
侵入口を塞いでしまえば、再び侵入することはできませんが、それでも別の侵入口を見つけてしまうかもしれません。害獣はほんの小さな隙間でも通り抜けられます。害獣が侵入可能なところを素人がすべて見つけて塞ぐのは困難です。
戻ってきてしまったのであれば、駆除するのにかけた費用は無駄になってしまいます。
害獣被害で困っているなら駆除はプロに任せよう!
素人が害獣を自分で駆除するのは難しいため、害獣駆除の専門業者に依頼しましょう。確実かつスピーディーに駆除してもらえます。
駆除だけでなく、徹底的に侵入口を塞いでもらえるので、後から再び侵入されることはありません。消毒・殺菌・清掃もしてもらえます。
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まとめ
害獣駆除は忌避剤や超音波などを使えば、素人でも行えます。しかし、戻ってきてしまう場合もあり、完全に駆除するのは難しいのが実情です。また、害獣や糞尿に触れることで健康被害のリスクもあります。
そのため、害獣駆除はプロに任せるのがおすすめです。放置しておくと被害がどんどん広がるため、なるべく早めに対処を依頼しましょう。