1匹いたら要注意!コウモリが棲み着いたときの対処法

自宅に棲み着いたコウモリを見つけたら、すぐに駆除しましょう。コウモリは群れで行動する野生鳥獣で、1匹いたらすでに数百匹が棲み着いている可能性があります。巣からの追い出しや清掃、侵入経路の遮断までを含めて、早めの対処を目指してください。今回はコウモリの習性や住宅に棲み着くリスク、駆除の仕方、再発防止策まで詳しく紹介します。


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コウモリが1匹いたら複数いるって本当?

コウモリが1匹でもいたら、ほかに何匹も住宅に棲み着いている可能性があります。1匹ぐらいなら大丈夫と安易に考えるのは禁物です。

早めの駆除を目指すためにも、住宅に棲み着くコウモリの習性をしっかり理解しておきましょう。

コウモリは群れで動く習性がある

家に棲み着くコウモリは、集団で巣を作る習性があります。家の近くにコウモリが1匹いたら、数十匹の群れとなって棲み着いている可能性があると考えましょう。

コウモリにとって人間の家は暖かく、居心地の良い場所です。しかも、生活する場にハエや蚊などの昆虫が寄り付くため、餌に困ることもありません。そのため、コウモリは住宅の屋根裏や壁の隙間に好んで巣を作り、棲み着く傾向があります。

コウモリは帰巣本能が強く、住宅に一度棲み着くと巣に強い執着を示します。仲間を増やしながら同じ巣に棲み続けるため、何年も被害が継続しがちです。

日本で棲み着くアブラコウモリは繁殖力が強い

日本で住宅に棲み着くのは、アブラコウモリ(イエコウモリ)と呼ばれる体長5cm程度の小型種です。体が小さいため住宅の壁にできた細い隙間や直径1~2cm程度の穴でも入り込んで巣を作り、日没から夕方にかけて屋外に出て、小型の昆虫類を補食します。

アブラコウモリは毎年繁殖期に1~3匹の子を産む繁殖力の高い種です。子コウモリは10ヶ月程度で成体になり、さらに子を産むため、あっという間に数が増えます。

コウモリがもたらす被害

コウモリは本来、森林や洞窟などに巣を作って生息する動物です。快適な温度や湿度、家に棲む昆虫を求めて住宅に入り込むと、次のトラブルを引き起こすリスクがあります。

・住宅被害
・健康被害

それぞれの被害の内容を詳しくみていきましょう。

住宅被害

コウモリは天井裏・壁裏・雨戸などに作った巣の周辺で大量にフンをするため、天井の床板や断熱材、壁板などを腐らせて住宅に大きなダメージを与えることがあります。

大量のフンが引き起こす室内の悪臭も無視できません。フンはゴキブリ・ハエ・ダニ・ノミなどの害虫を引き寄せるため、コウモリが住宅に棲み着くと快適な暮らしができなくなります。

また、コウモリが家に棲み着くと、住人は「キーキー」「チッチッチ」などの甲高い鳴き声や羽音に悩まされます。コウモリは夜行性なので騒音は夜中に集中し、集団で棲み着かれると眠れないほどです。

健康被害

コウモリをはじめとする野生動物は、病原菌や寄生虫を宿している可能性があります。間接的な接触でも感染症やアレルギーを引き起こすリスクがあるため、コウモリの体はもちろん、コウモリが触れた物やフンにも素手で触るのは危険です。

コウモリのフンには雑菌が繁殖しやすく、狂犬病・ニパウイルス感染症・リッサウイルス感染症などの原因となる病原体を含んでいる リスクもあります。天井から部屋にフンが染み込むことや、乾燥したフンが空気中に飛散するだけでも感染症が拡大し、重大な健康被害をもたらします。

出典:厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?

コウモリが棲み着いている場合の対処法

コウモリが自宅に棲み着いていると判明したときの対処法は、下記の通りです。

・忌避剤で追い出す
・追い出した後は掃除する
・侵入口を塞ぐ

コウモリの駆除は、追い出しや清掃、侵入経路の封鎖までがワンセットと考えましょう。コウモリが冬眠すると忌避剤に反応しなくなるため、4月~11月半ばまでが駆除作業に向いている時期です。

ここからは、駆除作業のポイントを解説します。

忌避剤で追い出す

コウモリが1匹いて自宅に棲み着いていると気が付いたら、まず巣の場所を特定しましょう。コウモリは屋根裏や壁の隙間を好むため、住宅のまわりを点検して侵入口を探してください。

フンが落ちていれば、近くに巣がある可能性が高いといえます。コウモリの鳴声や羽音をたよりに巣を探すのも良い方法です。

巣の場所を特定できたら、忌避剤を使って住宅からコウモリを追い出しましょう。忌避剤にはスプレータイプやジェルタイプ、燻煙剤や固形タイプなどのさまざまな種類があり、コウモリが嫌うメントールやシトロネラなどのニオイが含まれています。

忌避剤は身近なホームセンターやインターネットのECサイトでも購入できるため、家庭で使いやすい種類を選び、取り扱い説明書にしたがって作業してください。ニオイを利用した忌避剤ではなく、コウモリが嫌う光や超音波を発する機材を設置して追い出すやり方もあります。

追い出した後は掃除する

忌避剤でコウモリを住宅から追い出したら、巣を撤去する必要があります。巣や残っているフンが悪臭やカビ、感染症を引き起こす原因になりやすいため、放置するのは危険です。

マスクや手袋を着用して感染症対策をし、巣のあった場所の消毒を徹底しましょう。清掃後は必ず手を洗ってください。

侵入口を塞ぐ

消毒が済んだら、コウモリが家に入り込む侵入口を塞ぎます。コウモリは巣に執着し、追い出されても戻ってくるため、金網やパンチングメタルなどの目が細かく頑丈な素材で侵入口を塞ぎましょう。

コウモリが侵入口に使うのは、下記の場所です。

・窓・ドア・通気口・配管・天井裏の隙間
・壁の穴

侵入口だけでなく、すべての隙間を塞げばコウモリが棲み着くのを予防できます。侵入口が屋根近くにあって塞ぐのが難しい場合は、近くにCDやアルミ箔を吊り下げるのも効果的です。コウモリは光を嫌うため、近づきにくくなります。

下記の記事では、コウモリが苦手な物や習性を詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

コウモリが嫌がる音は何?音以外で苦手なモノも解説

【注意】コウモリの捕獲・殺傷はNG

コウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で守られている野生動物です。家に棲み着いた場合でも、捕獲したり殺傷したりするには許可が必要なので、家庭でできるコウモリの駆除は住宅からの追い出しのみと考えましょう。

許可を受けずに捕獲・殺傷をともなう違法な駆除をすると、1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金の対象になるので気を付けてください。

コウモリを駆除するならがいじゅうZEROがおすすめ

コウモリを自宅から自分で追い出すのが難しい場合は、専門業者に相談しましょう。危険な高い場所での作業も感染症対策も自分でする必要がなく、電話1本で問題が解決します。

忌避剤はまったく効かないことがあります。しかし、専門業者なら野生鳥獣に関する専門的な知識と専用の機材があり、すみやかにコウモリを追い出せます。野生動物が怖い方屋根裏になにかがいるような気がすると不安を抱えている方は、ぜひ前向きに検討してください。

がいじゅうZEROでは、コウモリの駆除に対応しています。コウモリを追い出すだけでなく、巣の撤去や消毒、コウモリによってダメージを受けた住宅や侵入口の修繕も相談できるので、安心してお任せください。

相談から調査・見積り、駆除までをワンストップで、すべて自社対応しています。作業のたびに相手が変わる不安がなく、悩みの解決までスムーズです。

見積りまでは無料で、気軽に相談できるのもポイントです。電話1本いただければ最短即日で対応していますので、害獣に関する悩みは遠慮なくがいじゅうZEROまでご相談ください。

まとめ

コウモリが1匹いたら、複数が自宅に棲み着いていると考えることが大切です。コウモリは繁殖力が高く、放置しているとあっという間に大きな群れを成します。群れで棲み着かれると住宅が深刻なダメージを受け、重大な感染症や寄生虫を媒介する可能性もあるため、早めの対処を心がけてください。自力での駆除が難しい場合は専門の業者にも相談しましょう。