イタチとは?特徴や駆除する際の注意点
まずは、イタチについて特徴や注意点を知っておきましょう。イタチの特徴を知ることで、被害の深刻さや把握していない被害に気付くきっかけにもなります。
イタチによる被害
イタチは、雑食性の動物です。ネズミやカエル、昆虫など動物食のほかにも、果実類や農作物まで何でも食べます。
畑を持っている人であれば、農作物を掘り起こされたり、食い荒らされたりする被害でイタチに気付くこともあります。
住宅の天井裏などに侵入して住み着くことも多く、強烈な臭いの糞尿被害や夜中に走り回る騒音被害でイタチの存在に気付くこともあるでしょう。
イタチは、雑食ではありますが、肉食を好む傾向があります。そのため、家に住み着けばネズミやモグラなどを持ち込んで食べるため、家の中にそれらの死骸が出ることもあります。
糞尿の臭いのほかにも、動物の死骸による臭いも強烈で、マダニやノミをはじめとする健康被害をもたらすおそれもあります。
小さなペットを飼っている家庭では、ペットに危害が加えられる可能性にも気をつけなければなりません。
イタチの捕獲は法律で制限されているので注意
イタチの存在に気付いたとき、真っ先に思いつくのが自分で捕獲できないかということです。業者に依頼すれば費用がかかるため、自力での捕獲を考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、イタチの捕獲は、鳥獣保護法により禁止されています。例外としてニホンイタチのオスやチョウセンイタチのみ、自治体の認可が下りれば捕獲して良いことになっていますが、素人がイタチの種類を特定するのは難しいでしょう。
違反した場合は、1年以下の懲役、100万円以下の罰金が課せられます。法律で定められている項目ですので、法を犯すリスクや手続きの手間など総合的に見て、自身で駆除を行う場合は、捕獲よりも追い出しを行うほうが良いといえるでしょう。
自分でできるイタチの駆除方法
ここからは、自分でできるイタチの駆除方法を紹介します。イタチは、かわいい見た目とは裏腹に、とても凶暴な性格の持ち主です。また、素人がイタチを完全に駆除することは難しく、駆除できたと思っていても再び被害が出てしまうこともあります。
これらを理解したうえで、4つの方法の中から、自分でできそうな方法はあるかチェックしてみましょう。
強い光を当てる
イタチは夜行性の動物であるため、光に対して敏感です。屋根裏や床下にイタチ被害が出ているのであれば、発光するアイテムを設置して追い出す方法を試してみましょう。
イタチ駆除専用の強い光を出す忌避装置も販売されていますが、クリスマス用の点滅を繰り返すイルミネーションでも代用できます。電池式の人感センサーの付いたライトでも良いでしょう。
イタチの住み着いている場所に、これらを設置し、一晩中点灯させます。より効果を期待するなら、光の届く範囲にホログラムシートやCDをぶら下げると光の乱反射が起こり、威嚇効果が高くなるでしょう。
イタチにとって嫌なニオイを発生させる
イタチが嫌がるニオイを嗅がせて、追い出す方法もあります。イタチは嗅覚が発達している動物で、嫌なニオイがあると刺激を感じるため追い出し効果があるのです。
イタチが嫌がるのは、木酢液、竹酢液、クレゾール石鹸液などで、どれもホームセンターやドラッグストアで簡単に購入できます。ホームセンターで販売されている、害獣用の忌避剤を使用しても良いでしょう。家庭にあるもので対応するなら、料理用のお酢や漂白剤も有効です。
これらの液体を布や新聞紙に染み込ませ、トレイやプラスチック容器の上に置きます。イタチの鳴き声が聞こえた場所や、足音がする場所に設置し、しばらく様子を伺いましょう。
ただし、料理用のお酢は、ほかのものに比べてニオイが弱いため、スプレーなどに入れてこまめに噴霧する必要があります。
また、ニオイでの追い出しは、一時的に追い出せたとしても匂いが弱まってきた頃にまた住み着いてしまうおそれもあります。
定期的にニオイを発生させ、追い出したイタチが帰って来ないように注意しなければなりません。
超音波を発生させる
イタチは、人間には聞き取れない高い周波数が聞こえる動物です。そのため、超音波を発生させると、イタチが嫌がり家から追い出せる可能性があります。
超音波を発生させるには、害獣駆除専門の装置を用意しましょう。専用の装置といっても、価格は1万円以内で購入できるものが多いため、比較的気軽に導入できます。
装置の中には、野外で使用するものや屋内のみでしか使用できないもの、周波数を何段階かに分けられるものなどさまざまな種類が販売されています。
ただし、イタチは超音波で一時的に追い出せても、音に慣れると戻ってくる場合があります。イタチが慣れないように、複数の音の周波が出せるものを選びましょう。
人間には害がない超音波ですが、犬や猫などペットを飼っている人は注意が必要です。ペットが超音波の影響を受けるおそれがあるため、使用を避けましょう。
【許可が出ている方限定】罠を仕掛ける
自治体に捕獲申請をして許可が出ている場合に限定されますが、罠を仕掛けてイタチを捕獲する方法もあります。
イタチは素早い動物なので、そのまま捕らえるのは一苦労ですが、捕獲器にエサを仕掛けると捕獲できる確率が高まります。仕掛けるエサは、唐揚げや果物などがおすすめです。
ただし、法律で定められた狩猟期間内のみ有効な方法であるため、一度許可を取ったからといって、いつでも使える方法ではないことを覚えておきましょう。
イタチを寄せ付けないためにできる予防策
イタチ被害に悩まされないためには、日頃からイタチを寄せ付けないように対策をしておくのがおすすめです。自分で簡単にできる予防策を3つ紹介します。
生ゴミなど餌となるものを放置しない
雑食性のイタチを寄せ付けないためには、エサとなるものを置かないことが重要です。食料は、キッチンの棚に置くのではなく、冷蔵庫に片付ける習慣をつけましょう。
また、料理で出た生ゴミもイタチにとってはエサとなります。生ゴミをキッチンのシンクに放置していると、イタチが来る原因にもなるのです。
生ゴミや残飯は、簡単に開かないフタ付きのゴミ箱に捨てるようにするのが良いでしょう。
侵入口を塞いでしまう
イタチは、細長い体で直径3cmほどの小さな隙間からでも侵入できるといわれています。とくに昔に建てられた古い住宅は、イタチが侵入しやすい環境であることが多く、下水管から侵入するケースもあります。
イタチは鋭い牙を持っているため、侵入口は頑丈な金属製のネットや網で塞ぎます。
塞ぐ前に家中の侵入口を調査して、これまでに侵入している形跡がないか確認しておきましょう。家の中に閉じ込めないように追い出してから侵入口を防ぎましょう。
イタチ撃退グッズを利用する
屋根裏や床下、侵入口付近に撃退グッズを設置し、イタチを威嚇する方法もおすすめです。イタチ撃退グッズの中には、音と光で威嚇する装置や変動超音波を発生する装置など、さまざまな種類が販売されています。
また、害獣忌避剤を定期的に撒くのも、手軽にできる方法としておすすめです。
イタチを駆除するなら専門業者の「がいじゅうZERO」
自分でできるイタチの駆除方法もありますが、素人では完全に駆除するのは難しく、逆に被害を拡大させてしまうおそれもあります。イタチ被害に気付いたら、できるだけ早い段階で専門業者に依頼するのがおすすめです。
がいじゅうZEROなら、相談から現地調査、見積り、駆除作業まですべて自社スタッフで対応いたします。現地調査や見積りも無料で実施します。
がいじゅうZEROでは、ただ駆除するだけでなく、二度と被害が発生しないよう、徹底的な消毒、再発防止に努めています。イタチ被害に気付いたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
イタチは、悪臭被害のほかにも、騒音や健康被害をもたらすおそれもある害獣です。被害に気付いたらできるだけ早く対処するのが望ましいですが、素人の駆除では完全に駆除できず、被害が拡大することもあります。
まずは、イタチを寄せ付けない予防策を行いながら、害獣駆除の専門業者に相談してみましょう。