アライグマ被害の対策はどうすればいい?具体的な方法をご紹介

山間部や農村部に限らず都心部でもアライグマが出ることがあります。住宅や農作物などに被害が出ているようであれば、対策を講じなければなりません。 どんな対策が効果的なのかよくわからない、そもそも一般の人が自分でアライグマ対策ができるのかどうかも気になるといった方に向けて、アライグマ被害の具体的な対策方法について解説していきます。


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アライグマの生態

アライグマの被害対策を行うにあたっては、アライグマの生態について知っておく必要があります。アライグマは体長が約140cm前後あり、比較的大きい動物です。

毛の色は全体的に灰色で、目の周りは黒く、鼻の周りは白色の模様をしています。大きな目も特徴的です。

また、アライグマは動物の中でも高い知能を持っています。そのため、近くに邪魔になる物があっても、移動させるのが得意です。家屋への侵入を防止するために、物などを置いている場合でも、簡単に移動されてしまうでしょう。

繁殖能力が非常に高いのもアライグマの特徴のひとつです。通常、アライグマは1年間に4~5匹程度の子どもを生みます。

また、アライグマが子どもを生むのは若いうちだけではありません。高齢になってからでも繁殖を続け、死ぬまで子どもを生み続けます。

アライグマによる被害

アライグマの被害は一般の住宅などでもみられますが、畑などで栽培されている農作物への被害が特に深刻です。2016年にはアライグマによる農作物被害が、約3億3千万円もありました。

アライグマの農作物への被害が増え始めたのは2003年頃からです。その時点での被害額は1億2千600万円程度だったため、13年間で3倍程度も増えたことになります。その後も、アライグマによる農作物への被害は増加傾向が続いており、一層深刻な状況です。

出典:「野生鳥獣被害防止マニュアル―アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマ―(中型獣類編)」(農林水産省)

また、アライグマによる農作物への加害形態は非常に特徴的です。果実の皮に小さな穴が開けられ、そこから中身が出されているといった被害が確認されています。トウモロコシの皮やブドウにかけられた袋が破られることも多いです。

一方で、家屋では、天井を破ってしまうなど被害の例も多いです。アライグマは山沿いや川沿い、用水路の近くに生息することが多いため、その付近に家屋がある場合は、侵入されやすくなるでしょう。

アライグマの被害が出たときの対策方法

すでにアライグマの被害が出ている場合の対策方法についてみていきましょう。

アライグマが嫌いなニオイをまく

アライグマは優れた嗅覚を持っており、嫌なニオイには敏感に反応します。畑の農作物の周りや、自宅の周りなどにアライグマが嫌うニオイをまいておけば、不快に感じて来なくなる可能性があります。

例えば、木酢液は山火事のようなニオイがするため、アライグマは危険を感じて遠ざかっていきます。

また、オオカミなど天敵のニオイも苦手としています。そのため、オオカミのオシッコのニオイが付いている忌避剤(きひざい)も、一定の効果が期待できるでしょう。

超音波を使う

アライグマをはじめとする野生動物は、聴覚が人間より優れていることが多いです。人間の耳には聞こえない周波数の音を聞くことができます。

そのため、超音波を使う方法も効果的です。人間にとっては何ともなくても、アライグマにとっては非常にうるさく不快に感じるため、近づいて来なくなる可能性があります。

野生動物専用の超音波装置はホームセンターなどで扱っており、気軽に入手できますが、超音波を長期間使用していると、アライグマも慣れてしまうことが多いです。そうなると次第に効果が薄くなり、被害が再発するケースもあります。

電気柵を設置する

畑の農作物が被害を受けているのであれば、電気柵で対策するのも効果的です。

電気柵に触れるとショックを受けるため、アライグマに対して畑の周りは危険で怖い場所だという認識を与えられます。一度電気柵に触れてショックを受けたアライグマは、しばらくは近寄らなくなるでしょう。

また、電気柵の扱いに関しては十分に注意しなければなりません。特に子どもが誤って電気柵に触れるとかなり危険です。目立つ場所に危険表示板を必ず設置するよう義務づけられているので、忘れずに必ず設置しましょう。

煙で追い出す

屋内にアライグマが侵入してきて困っているのであれば、煙を使う方法もあります。くん煙剤なら、有効成分を含む煙を部屋中に充満させられます。アライグマにとっては、非常に不快な空間になるため、たまらず出て行く可能性が高いです。

くん煙剤は即効性があるため、使用してすぐに効果を発揮できます。広範囲にわたって煙を充満させられるのもメリットです。

ただし、燻煙剤は密閉された空間でないとほとんど効果がありません。そのため、畑など屋外で被害を受けている場合には向かないでしょう。効果の持続性が短い点にも注意が必要です。

業者に駆除を依頼する

アライグマを追い払っても、被害が収まるのは一時的で、再発してしまうケースもあります。親のアライグマを追い払っても、子どもが残っているといった場合も。

また、アライグマの捕獲や駆除をするには狩猟免許や自治体の許可が必要なため、一般の人が自分で追い払うのには限界があるのが実情です。

そこで、確実にアライグマ対策をしたいのであれば、プロの駆除業者に依頼するのがおすすめです。

アライグマ対策をする際の注意点

アライグマ対策をする際には、次のような点に注意が必要です。

アライグマの捕獲は狩猟免許が必要

アライグマは住宅や農作物に被害を与えますが、鳥獣保護法によって守られている動物です。そのため、一般の人が無許可で捕獲することは禁止されています。

もし、アライグマを捕獲する必要がある場合には、狩猟免許を持っている人が行わなければなりません。捕獲に関しても、適切な方法を選ぶ必要があります。

一般の人がアライグマ対策として自分で行えるのは、追い出したり、近寄られたりしないようにする対策のみです。攻撃して傷つけるなどの行為も、鳥獣保護法に抵触するため注意しましょう。

かわいい見た目でも近づかない

アライグマを見てみると、可愛いと感じる人が多いかもしれません。そのため、つい近づいて触ろうとする人もいるでしょう。

しかし、アライグマは可愛らしい見た目とは裏腹に、凶暴で攻撃的な動物です。安易に近づくと襲いかかってくることがあります。噛まれたり、引っ掻かれたりすると、傷口から細菌などが入り込んで感染症にかかってしまう場合もあるので、近づかないように注意しましょう。

アライグマを完全に駆除したいなら専門業者への依頼がおすすめ

ご紹介した方法でアライグマを追い出して被害が収まっても、後から再発してしまうケースがあります。再発してしまった場合、アライグマを完全駆除するため専門業者に依頼しましょう。

がいじゅうZEROなら、相談や見積もりには無料で対応しています。電話やメールはもちろんのこと、LINEからでも相談可能です。

駆除作業を行った後は、再発防止策も行っています。最長10年の保証もあるため、万が一再発してしまった場合でも安心です。

アライグマの被害に悩まされている方は、ぜひがいじゅうZEROにお問い合わせください。

まとめ

アライグマは山間部や川の近くに限らず都心部にも出ることがあり、住宅や農作物に被害を及ぼすことがあります。木酢液・超音波・燻煙剤などで追い出せますが、しばらくすると再発するケースもあります。その場合には、専門業者に対策を依頼するようにしましょう。