ネズミ駆除に猫を飼うのはOK?リスクや適切なネズミ対策について解説

ネズミ駆除というと、猫をイメージする方は多いでしょう。実際にネズミ駆除目的で猫が飼われていた歴史もありますが、最近の猫はネズミ駆除に適しているとはいえません。 さらにネズミとの接触によって猫が健康を害するリスクもあるため、猫に頼らない駆除方法を考えるほうが適切です。 そこで今回は、猫がネズミ退治に向かない理由やリスク、適切なネズミ対策などについて解説します。


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ネズミ駆除に猫は効果的であるとはいえない!?

まずは、なぜ猫がネズミ退治に向かないのか、その理由をみてきましょう。

現代の飼い猫はネズミに慣れていない傾向にある

一昔前までは、ネズミ退治目的で猫を飼っている風習がありましたが、現代の猫はペットとして迎えられているのが一般的です。

放し飼いすることも少なく、ネズミと遭遇する機会がほとんどないので、多くの飼い猫はネズミに慣れていません。

ネズミを見かけても追いかけない猫も多いので、ネズミ退治の効果は感じられないでしょう。

猫によっては駆除に向いている種類もある

ネズミ駆除に向いている品種や性格の猫もいます。たとえば、以下のような狩猟品種の猫は、ほかの猫よりも狩りの能力が優れているとされています。

・シャム
・メインクーン
・シベリア
・ジャパニーズボブテイル など

自分で狩りをする必要がある野良猫や、農家などで放し飼いされている猫も、ネズミを捕まえることがあるでしょう。

とはいえ、ネズミを捕まえるかどうかは猫の気分次第であり、確実に駆除してくれるとはいえません。また、ネズミを捕まえる行為は猫にとってリスクがあるため、ネズミ駆除を猫に任せるのは得策ではないでしょう。

ネズミ対策に猫が適していないといわれる理由

最近の飼い猫はネズミに慣れていないといった点以外にも、ネズミ対策に猫が適していないといわれる理由があります。

ネズミの死骸の処理が必要になる可能性がある

猫にネズミ駆除を任せると、死骸処理が必要になる可能性があります。猫は獲物を捕まえると、飼い主に見せに来ることがあるためです。

ネズミを退治して屋外に置いてきてくれると良いのですが、部屋の中までもって来た場合は、飼い主が死骸を片づけなくてはなりません。

猫が獲物を見せに来るのは、飼い主に褒めてほしいからといった説があります。しかし、ネズミの死骸を片づけるのは、精神的な負担を感じる方も多いでしょう。

猫が感染症にかかるおそれがある

ネズミはさまざまな病原菌や寄生虫を保有しているため、猫がネズミをくわえたり食べたりすることによって、食中毒や感染症にかかるおそれがあります。ネズミから猫に感染する可能性があるのは、以下のような病気です。

・トキソプラズマ症:トキソプラズマという寄生虫に感染したことで、下痢や血便、嘔吐などの症状を引き起こす病気
・エキノコックス症:エキノコックスという寄生虫に感染したことで、下痢などの症状を引き起こす病気
・猫条虫:猫条虫という寄生虫に感染したことで、下痢や便秘、腹痛などの症状を引き起こすことがある病気

さらに、これらの病気が猫から人間に感染するリスクもあるため、飼い猫とネズミが接触しないようにしたほうが良いのです。

ノミやダニが発生するおそれがある

ネズミの体にはノミやダニもたくさんついており、猫がネズミに接触することで感染する可能性があります。さらに、ノミやダニに感染された猫を介して、屋内にノミやダニが発生するおそれもあります。

室内にノミやダニが発生すると、噛まれたりアレルギーを起こしたりと健康被害が出るリスクがあるため、飼い猫にネズミ駆除をさせるのは避けたほうが良いでしょう。

猫に頼らず、ネズミを退治する方法

上記で説明したリスクを避けるためにも、ここでは、猫に頼らずに実践できるネズミ退治の方法を紹介します。

市販の駆除グッズで撃退する

ネズミ退治の方法として一般的なのが、市販の駆除グッズを使うことです。どのような駆除グッズがあるのかを把握し、使いやすいものを選びましょう。

なお、ネズミ退治として殺鼠剤(さっそざい)を使う方法もありますが、あまりおすすめできません。

殺鼠剤を使うと壁裏や天井裏などでネズミが死んでしまい、蛆が湧くおそれがあるためです。また、ペットや幼児がいる家庭では、誤食にも注意する必要があります。市販のグッズを使うなら、殺鼠剤以外のものを選んだほうが良いでしょう。

超音波撃退器

超音波撃退器とは、ネズミが嫌がる音を出して追い払う装置です。あくまでも追い払うだけなので、天井裏などでネズミが死んでしまう心配がありません。

ただし、複数個設置する必要があるため費用がかさみます。また、ネズミが音に慣れるとまったく効かなくなることが多いので、本格的に駆除するまでのつなぎ程度に考えておきましょう。

ネズミ避けスプレー

ネズミ避けスプレーとは、ネズミが嫌がるニオイや成分で追い払う駆除グッズです。ネズミのとおり道などに振りかけるだけなので、手軽に使えます。殺鼠剤とは違って追い払うだけなので、死骸を見ることがないのもメリットです。

ただし、効果の持続期間が短いため、頻繁に振りかけなくてはなりません。そもそも効き目がないことも多いので、超音波撃退器と同じく一時的なものと考えたほうが良いでしょう。

捕獲器

捕獲機とは、餌を仕掛けて寄ってきたネズミを捕まえる装置です。粘着シートタイプの捕獲機も存在します。いずれにしても捕まえたネズミを自分で処理しなくてはならないので、精神的な負担が大きいでしょう。

また、ネズミは学習能力が高いため、ほかのネズミが捕まっているのを見て近づかなくなることもあります。

そもそも繁殖力が高く、どんどん増えるネズミをすべて捕獲器で捕まえようとすること自体が現実的ではないので、やはり応急処置的な方法だと思っておきましょう。

ネズミ駆除のプロに依頼する

ネズミが侵入した直後であれば、市販の駆除グッズでも対応できるかもしれません。しかし、駆除グッズの効果は一時的なことが多く、まったく効かない場合もあります。

個人での駆除ではネズミの繁殖スピードに追い付けないことも多いので、被害状況によってはプロに依頼したほうが良いでしょう。

プロにネズミ駆除を依頼した場合の費用相場は、一部駆除なら1~5万円程度、完全駆除なら10〜30万円程度です。家の面積や築年数、マンションか一戸建てかなどで費用が変わります。また、被害が少なければその分費用が抑えられるので、早めに相談してみましょう。

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まとめ

昔はネズミ退治目的で猫を飼う風習がありましたが、最近の飼い猫はネズミに慣れておらず、ネズミ退治に向いていません。

また、猫がネズミと接触することによって病気やノミ・ダニに感染されることもあるので、猫に頼らないネズミ駆除の方法を考えましょう。

自分でできるネズミ駆除の方法として、超音波撃退器やネズミ避けスプレーなどがあるので、ネズミを見かけたら試してみると良いでしょう。

ただし、市販のネズミ駆除グッズは効果の持続期間が短かったり、まったく効かなかったりすることが多いです。本格的に駆除したいなら、プロに任せたほうが良いでしょう。