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ネズミが嫌がるのはどんな音?
ネズミは、聴覚が優れた動物で、人間が聞き取れないような音も聞こえる特徴があります。ネズミが嫌がる音を使えば、薬品を使わなくても駆除できるうえ、人間には害がありません。ネズミが嫌がる音は、大きく分けて2つです。
24~45kHz(キロヘルツ)の周波数が嫌い
ネズミは、周波数が24~45kHz程度の音を苦手とします。キーンという蚊の羽音を表すモスキート音が17~20kHzと言われており、それよりも周波数が高い音がネズミ駆除に効果的です。
それに対し人間は、20kHz未満の音しか聞き取れません。駆除で用いる周波数は、ネズミには嫌な音に聞こえますが、人間には聞こえないため、日常生活に支障をきたすことがありません。
天敵の鳴き声が嫌い
ネズミの体は小さく、捕食対象になりやすい生き物です。繁殖力は高いですが、個体でみれば弱い生き物であるため、自然界に存在する肉食動物の多くが天敵となります。そのため、自分の身を守るために天敵の鳴き声には敏感で、鳴き声を聞くと危険を察知して逃げ出すことがあります。
特に、ネズミにとって身近な存在である猫やフクロウ、タカやワシなどの猛禽類(もうきんるい)の鳴き声に反応するため、一般的に販売されているネズミ駆除の商品にはこれらの鳴き声を出すような装置も販売されています。
ネズミの嫌がる音で駆除する方法とは?
ネズミを音で駆除する方法は、超音波装置を設置する方法と、天敵の鳴き声を出すような装置を設置するアプリを利用する方法に分けられます。
超音波装置を設置する
超音波装置を購入し、ネズミを駆除する方法です。ネズミが嫌がる音を出す超音波装置は、ホームセンターやネットショップで販売されています。
安い超音波装置であれば1,000円程度で入手できますが、多機能のものになると値段は高くなる傾向です。
超音波と電磁波を出してネズミに不快感を与えて追い出すものや、広範囲にわたって効果を発揮するものなど、高性能な装置であれば数万円程度かかります。
一般的な設置方法は、なるべく超音波装置をネズミの被害がよく出ている場所に置くことです。
超音波は、硬い壁では反射し、柔らかな布があると吸収してしまうため、もし設置場所付近に布の仕切りなどがある場合は外したほうが効果が高められます。
この状態で1ヶ月ほど様子をみて、ネズミがいなくなるかを観察します。
天敵の鳴き声を出す装置やアプリを利用する
天敵の鳴き声で駆除を検討する場合、装置を購入する方法もありますが、とりあえず試してみたいという方は、アプリを利用するのがおすすめです。
ネズミ駆除に活用できるアプリは、iPhone・Androidともにさまざまな種類がリリースされています。
ネズミの天敵である猫や猛禽類の鳴き声を出すアプリは、 無料で試せるものもあるため、必要に応じて試してみると良いでしょう。
スピーカーにつないで使用すると、より広範囲に音が届きます。
ネズミの嫌がる音で駆除するメリット
ネズミを駆除する方法は、嫌がる音を使うだけでなく、忌避剤を撒いたり、毒エサを設置したりするといった方法もあります。いくつかの方法がある中で、なぜ音を使った駆除がおすすめなのか、そのメリットについてご紹介します。
人体に影響がない
音でネズミを駆除する方法で一番のメリットといえるのは、人体への影響がないことです。薬剤を一切使用しないので、子どもが誤飲したり、薬剤を触った手を口に入れ たりするなどの危険を回避できます。
また、ニオイもしないため、燻煙剤などでは気分が悪くなってしまうような敏感な方でも取り入れられる駆除方法です。
設置方法も超音波装置を置いたり、アプリを起動させたりするだけなので、捕獲機を設置するような手間もかからず、身体の不自由な方やお年寄りなど誰でも簡単に試せます。
ネズミの死体の処理が必要ない
捕獲機や粘着テープ、毒エサによる駆除方法では、ネズミの死骸が出てしまいます。死骸をそのままにしておくと、虫が湧いたり、悪臭がしたりと不衛生な状況をつくり出してしまいます。
ネズミは、害獣といえども死体を見るのはつらい人も多いでしょう。音による駆除は、ネズミを殺さず家の中から追い出すため、死体の処理が発生しません。その分、精神的にも楽な駆除方法といえます。
ネズミの嫌がる音で駆除するデメリット
音でネズミを駆除する方法は、メリットがある一方で、考慮しなければならないデメリットもいくつか存在します。デメリットも理解したうえで、駆除方法を検討しましょう。
ペットの体調が悪くなることがある
音による駆除は薬剤を使用しない分、安全性の高い駆除方法ですが、ペットを飼っている方の場合は、慎重にならなければなりません。
犬や猫、ハムスターなど、一般的にペットとして飼われることが多い動物は、人間よりも聴覚が優れています。人には害のない超音波でもペットには聞こえてしまい、体調を崩す可能性が高いです。
特に、害獣のネズミと同じげっ歯類のハムスターは、ネズミ駆除に使用する超音波の影響を受けやすいといわれています。同じく、げっ歯類に分類されるモルモットも超音波の影響を受けやすいと推測できるため注意しましょう。
超音波装置やアプリの中には、ペットへの安全性が認められていると表記のあるものも販売されています。
とはいえ、実際にどのような影響が出るのかはわからないため、ペットを飼っている家庭では、音による駆除を避けるのがおすすめです。
ネズミが嫌いな音に慣れる可能性がある
警戒心が強いネズミでも、同じ音を出し続けていると、そのうち音が出ていても安全であることに気付きます。一旦はいなくなっても、すぐに戻ってきてしまう可能性が高いのです。
音に慣れない対策のひとつとしては、1ヶ月に1回程度、周波数や音を変える方法があります。しかし、周波数や発生する音を変えられる装置やアプリを用意しなければ、この方法は使えません。
家全体に響かせるのが難しい
超音波の届く範囲は、壁や仕切りによっても異なります。例えば、有効範囲150平方メートルと記載がある超音波装置であっても、実際には、壁やカーテン、ドアに超音波が遮られるため有効範囲は狭くなってしまいます。
そのため、家の面積やネズミの被害が出ている場所の数によっては、何台も超音波装置を設置する必要があります。費用や、設置場所の問題を考える必要があります。
ネズミを完全に駆除したいなら専門業者への依頼がおすすめ
ネズミの嫌がる音で駆除する方法は、一時的にネズミを追い出すことはできても、完全に駆除するには、周波数を変えるなどの必要があり、なかなか手間のかかる作業です。
また、音で駆除する以外にも、さまざまな方法がありますが、薬剤を使う駆除では人体への影響が懸念されるなど、素人が完全にネズミを駆除するのは難しいとされています。
徹底的にネズミを駆除したいのであれば、ネズミの習性や駆除方法を熟知した専門業者に依頼するのがおすすめです。
とはいえ、駆除業者は多く、なかには現地調査を行わずに素人さながらの駆除方法で完全駆除できない業者や、高い費用を請求する悪質な業者も存在します。
ネズミの駆除業者選びで迷ったら、がいじゅうZEROにお任せください。ネズミの駆除実績が多いのはもちろん、相談や見積もりを無料で実施しております。
ネズミは、一度駆除しても再発しやすい害獣ですが、これまでの経験や知識からネズミの侵入経路の封鎖も徹底的に行うため、再発しない駆除に自信があります。
再発防止に自信があるからこそできる、最長10年の保証も用意しているため、安心してご依頼ください。
まとめ
ネズミの嫌がる音で追い出す方法は、ネズミの死体処理も必要なく手軽に取り入れられる駆除方法ではありますが、長期的にみると効果が得られない場合もあります。
ネズミを放置しておくと、糞尿被害はもちろん、ダニやノミの発生や配線をかじられることによる火災など、多くの問題があります。
ネズミの被害に気付いたら、早急に業者に依頼して完全駆除を心がけましょう。