ネズミの天敵とは?ネズミが苦手なものについても紹介

一見愛らしい姿をしているネズミ。しかし、家屋に棲み着いてしまうと建物が腐敗したり、糞尿の被害にあったりすることがあります。また、ネズミがもつ病原菌やウイルスによって健康被害に遭うリスクがあるため、人間にとっては注意すべき害獣といえます。 そんなネズミにも、避けるべき天敵が存在します。今回は、ネズミの主要な天敵とその生態について紹介します。あわせて、ネズミが苦手なものも解説しますので、参考にしてみてください。


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ネズミの主な天敵

ネズミは、さまざまな天敵によってその数が自然界でコントロールされています。天敵はネズミの生息地に応じて異なり、それぞれが独自の方法でネズミを捕食します。ここでは、ネズミの主な天敵について紹介します。

猫はネズミの天敵として最もポピュラーな存在です。自然発生的にネズミを追いかけ、捕食する本能を持っています。

古代エジプトでは、この能力が高く評価され、猫は神聖な動物として崇められていました。また、昔の日本では、農家においてネズミに農作物を食い荒らされないよう、猫を飼っていたとされています。

猫の存在そのものがネズミを遠ざける効果があり、ネズミが猫のにおいを感じると逃げ出すことが多いのです。

ただし、現代ペットとして飼われている猫は、ネズミに慣れていない傾向にあるため、ネズミを見かけても退治しようとすることはありません。

ネズミと猫の関係については、下記の記事でも紹介しています。
ネズミ駆除に猫を飼うのはOK?リスクや適切なネズミ対策について解説

ヘビ

ヘビは、素早い動きでネズミを捕らえる習性がある爬虫類として知られています。ネズミが生息する草地や森林、さらには人家の床下などを棲み処にし、ネズミを主食としています。

特に床下に潜むヘビは、家屋に侵入しようとするネズミを捕食することで、知らぬ間に問題を解決してくれることがあります。

ヘビによるネズミの捕食は自然界の食物連鎖の一環として機能しており、その生態的な役割は非常に大きいものです。

タカやワシ、フクロウなどの猛禽類

タカやワシ、フクロウなどの猛禽類は、空からネズミを捕食します。猛禽類は非常に優れた視覚を持ち、上空から小さなネズミを見つけ出すことができます。

特にフクロウは夜間のハンティングが得意で、夜行性のネズミに対して非常に効果的です。実際、青森県のリンゴ園ではネズミによる食害の対策としてフクロウを育成しており、農作物の保護にも一役買っています。

また、猛禽類の匂いや鳴き声は、ネズミにとってストレスになるともいわれています。

ハムスター・イタチ・キツネ

ハムスターはネズミの仲間でありながら、縄張りを強く主張することから、ネズミを遠ざける効果があります。イタチやキツネはよりアクティブにネズミを捕食し、迅速な動きでネズミを捉えます。

ネズミが苦手なもの・場所

ネズミの天敵についてはわかったものの、「自宅周辺で天敵がいるかどうかわからない」「天敵が現れるのを待つわけにはいかない!」という方もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、ネズミの習性を踏まえてネズミが苦手なものや場所について紹介します。

効果が一時的なものもあるため、できる限りネズミを遠ざけるためには、複数の方法を組み合わせて使うことがおすすめです。

不快な音

不快な音として、前述した猫や鷲のようなネズミの天敵である動物の鳴き声があげられます。鳴き声を聞くだけで逃げ出すことがあります。

また、人間には聞こえないような超音波はネズミにとって非常に不快であり、強いストレスを感じさせます。超音波を発する機器を設置することで、ネズミが侵入しやすいエリアを保護することができます。家庭用にも販売されており、設置も簡単です。

超音波機器の使用は環境に優しく、小さい子どもやペットがいるご家庭でも安心して使用できる利点があります。

なお、建物の構造やカバーしたい範囲の大きさによっては、複数台の設置が必要になることがあります。その場合、費用がかさみかねないため注意が必要です。

ニオイ

ネズミは、ミントやハッカ系の植物の匂い、わさびなどの刺激の強い匂いを非常に嫌います。また、自身を捕食する猫やほかの動物から放つ匂いも嫌うため、これらの匂いを利用することでネズミを遠ざけることが可能です。

上記の匂いがする場所に近づくことをネズミは避けるため、ネズミが侵入しやすい場所に植物や刺激物を設置することが効果的です。

自然な成分を利用した忌避剤も市販されており、安全にネズミを遠ざけることができます。これらの忌避剤は環境にも優しく、使用する人への影響を抑えられる方法です。

ネズミに不利な場所

ネズミは寒い場所やエサのない場所、巣の材料がない場所、出入りできない場所を避ける傾向があります。このような環境はネズミの生存に不利な条件です。そのため、上記のような環境を整えることでネズミの侵入を防ぐことができます。

例えば、家の周りをきれいに保ち、エサとなる可能性のある食べ物の残りやゴミを適切に処理することがあげられます。また、隙間を塞ぐなどの物理的な対策もあわせて実施するとより効果的です。

対策を講じて、ネズミにとって魅力がない環境をつくることで、ネズミが侵入する可能性を大幅に減少させることができます。

ネズミを自宅に侵入させないための方法

ネズミが家に侵入することは、衛生面だけでなく物理的な被害を引き起こす可能性もあるため、事前に対策しておくことが重要です。

ここでは、ネズミの侵入を防ぐための方法について紹介します。

ネズミを引き寄せない環境をつくる

ネズミは食べ物の臭いに敏感で、特に台所は警戒すべきエリアです。

食材や食べかすは密閉容器に入れ、ゴミ箱もしっかりと蓋が閉まるものを使用しましょう。また、食べ物を床やテーブルに放置するのも厳禁です。

キッチン周辺だけでなく、家全体を定期的に掃除し、ネズミの隠れ場所になり得る場所を除去することが大切です。古い新聞紙や雑誌、不要な段ボールはすぐに処分し、ネズミが隠れるスペースを作らないよう心がけましょう。

ネズミが好む食べ物や、食べ物に関連する被害については、下記の記事でも詳しく紹介しています。
【ネズミ対策】ネズミの好きな食べ物と食べ物による被害を抑える方法

ネズミの侵入経路を塞ぐ

家の外壁や基礎部分にひび割れや穴があれば、そこからネズミが侵入する可能性があります。ネズミが侵入しそうな隙間がないかあらゆる箇所をチェックし、隙間があればすぐに塞ぐことが重要です。

エアコンや換気口、水道の配管周りは、特に注意が必要です。市販の封鎖材を使ってこれらの穴を埋めるか、不安な場合は建築の専門家に相談するのもひとつの手です。また、地下室や屋根裏もネズミが侵入しやすい場所なので、忘れずに点検を行いましょう。

専門の業者に依頼する

自分でできる対策に限界がある場合や、すでにネズミが侵入してしまっている場合は、専門の駆除業者に依頼するのがおすすめです。

専門業者は、ネズミの行動パターンを把握しているため、効果的な駆除と予防策を提供してくれます。ネズミによる感染症のリスクを避け、安心して生活できる環境を保つためにも、プロに依頼することをおすすめします。

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また、ネズミが二度と現れないよう、清掃・消毒・修繕などの再発防止策も徹底しております。

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まとめ

ネズミの天敵は、猫やヘビ、猛禽類、ハムスター、イタチ、キツネなどがあげられます。また、ネズミが嫌う音や匂いを利用した駆除方法は、直接ネズミと接触をしないため、安全に予防策を実施できます。今回紹介した対策を踏まえて、ネズミが原因で生じる問題を未然に防ぎましょう。