目次
ネズミの駆除に使われる毒餌
ネズミの駆除に使われる毒餌は、速効性の毒餌と遅効性の毒餌に分けられます。
すぐにネズミに効くタイプの毒餌
速効性のある毒餌には、シリロシドやリン化亜鉛などの有効成分が多く含まれています。ネズミが口にすると数時間程度で効き、短時間で駆除できるのが特徴です。ネズミが繁殖によって増えている場合などの選択肢となるでしょう。
ただし、ネズミは警戒心の強い生き物です。仲間の様子がおかしいことに気づき、食べてもらえない可能性もあります。
徐々にネズミに効くタイプの毒餌
遅効性の毒餌は、すぐに効果を発揮しないものの、ネズミが何度も口にすることで徐々に効果が表れるタイプです。使用される成分に、ワルファリンやジフェチアロールなどがあります。
ネズミの体内に毒が蓄積されることにより、死に至らしめるタイプの毒餌です。血液の凝固を阻害することで内臓からの出血を促す毒餌もあります。
遅効性の毒餌は、速効性がない代わりに、ネズミに警戒されにくいのが特徴です。毒性が弱いため、ペットの誤飲などの対策もできます。デメリットは、速効性の毒餌と比べて、ネズミの駆除ができるまでに時間がかかることです。
ネズミ駆除で毒餌を使用するデメリット
毒餌は、ネズミの駆除にある程度期待ができる一方で、使用にはデメリットもあります。
ネズミの死骸を取り除かなければならない
毒餌によって屋内でネズミが死んだ場合は、ネズミの死骸を除去する必要があります。放置すると死骸から悪臭が漂うだけでなく、ネズミの死骸に虫が湧いて、衛生面も良くないためです。
また、毒餌を使うとネズミがどこで死んでいるか見つけにくくなります。人目の届かない場所だと、探すのに時間がかかるでしょう。
ネズミの死骸を見つけても、ネズミに直接触れるのは厳禁です。ネズミは病原菌を保有していることから、直接触れると感染症のリスクがあります。死骸を見つけたら、マスクや手袋を身につけて慎重に移動し、病原菌を飛散させないように処理しなければなりません。
ネズミの死骸周辺には病原菌が残っている可能性があるため、消毒用のアルコールなどを使うことも必要です。
人によっては、死骸の処分どころか、ネズミを目にするのも苦痛に感じることもあるため、死骸の処理はなかなかハードルが高いでしょう。
誤飲のおそれがある
毒餌を使ったネズミの駆除は、小さな子どもやペットのいる家庭では特に注意が必要です。人体などに影響が少ないとされている遅効性の毒餌でも、誤って飲み込むことで何らかの悪影響を及ぼすおそれがあります。
速効性の毒餌は、遅効性の毒餌と比べて影響も大きくなるため、誤飲しないように慎重に取り扱う必要があります。
毒餌で簡単に死なないネズミもいる
住宅に侵入するネズミのなかには、「スーパーラット」といわれる存在も確認されています。遅効性の毒に耐性のあるネズミで、一般的なネズミの致死量の毒餌を口にしても死にません。
スーパーラットは、しぶとく生き残るだけでなく、毒餌の耐性は遺伝するため、次世代のネズミに耐性が遺伝すると、遅効性の毒餌が効きにくいネズミが増えるというデメリットがあります。
スーパーラットの対策としては、速効性のある毒餌を使用する方法も考えられるでしょう。ただし、ネズミは警戒心が強いことから、速効性のある毒餌を置いても食べない可能性もあります。
毒餌でネズミの侵入は防げない
毒餌を置いただけではネズミの侵入は防げません。毒餌はすでにいるネズミを駆除することはできても、ネズミの侵入を妨げる効果はないためです。侵入口を封鎖しないと新たにネズミが侵入する可能性があります。
ネズミはわずかな隙間からも家屋内に入り込むことが可能で、下記のようにあらゆる場所が侵入口になり得ます。
・天井板の隙間
・エアコンの導入部の隙間
・換気扇
・水道管の周辺の隙間
・床下の通気口
・壁の穴や隙間 など
ネズミを完全に排除するには、毒餌だけでなく、ネズミを侵入させない対策もあわせて行わなくてはなりません。
毒餌以外のネズミの駆除方法
ネズミを駆除できる毒餌には、さまざまなデメリットがあります。毒餌以外のネズミの駆除にはどのような方法があるのでしょうか。主な方法を2つ紹介します。
忌避剤を使う
ネズミの駆除には、ネズミが嫌うニオイを成分とした忌避剤を使用する方法があります。自然由来の成分で作られた忌避剤もあり、毒餌と比べて安心して使えるのがポイントです。
忌避剤は、毒餌のようにネズミを死に至らしめる効果はありません。しかし、ネズミを寄せ付けにくくなるため、すでに住宅に侵入したネズミを追い出せる可能性があります。
忌避剤は、毒餌ではないため、ネズミの死体を処理せずに済むのもメリットです。ネズミの死骸を探したり、死骸を処分したりする必要がありません。ただし、ニオイ慣れしたネズミには忌避剤が効かない場合もあります。
トラップを設置する
トラップを仕掛けてネズミを捕獲する方法もあります。
トラップは、ネズミの通り道などに仕掛けるのがポイントです。ネズミのフンなどの痕跡がある場所が目印です。ただし、誤ってケガをする可能性もあるため、ペットや子どもの手の届かない場所に設置しましょう。
トラップは、仕掛けた罠でネズミを捕らえられるため、ネズミが死んでも死骸を処理しやすいメリットがあります。毒餌のようにネズミの死骸が見つからず、ニオイなどに悩まされることがありません。
しかし、ネズミは警戒心が強いため、設置してもうまく捕獲できないことがあります。トラップの種類によっても、ネズミの大きさに対応できず逃げられてしまうこともあるでしょう。
トラップには、粘着性のものや捕獲カゴなどさまざまなタイプがあるため、メリットやデメリットを踏まえて選択しましょう。
ネズミを侵入させないための対策
ネズミの被害に悩まされないように、まずは侵入させないことも重要です。ネズミの侵入を防ぐ対策を2つ紹介します。
侵入口を塞ぐ
ネズミの侵入口を塞ぐことで、ネズミが容易に屋根裏などに入ってこられなくなります。
侵入口を塞ぐには、ネズミに侵入されやすい場所の確認が必要です。侵入口になりやすいのは、先述したように、壁の穴や通気口、水道管周辺の隙間などです。
侵入口になりやすい場所を見つけたら、金網などを使って物理的に侵入できないようにします。すでにネズミに侵入されたことがある場合は、ネズミの足跡などをたどって侵入口を見つけます。
部屋を清潔に保つ
ネズミの侵入を防ぐには、部屋を清潔に保つことも重要です。ネズミは、餌になるような物があると、餌を求めて侵入してきます。食品や生ゴミなど、ネズミの餌になるような物は放置しないようにしましょう。
ネズミの巣材に使われる物を放置しないことも重要です。ダンボールや紙くず、布切れなど、巣材に適した材料は放置せず、片付けましょう。常日頃から整理整頓を心がけると、ネズミにとっては暮らしにくい環境になり、侵入されにくくなります。
ネズミ被害にお困りなら駆除のプロにご相談ください
ネズミの駆除は簡単に思えて難しい面があります。ネズミは警戒心が強く、学習能力もあるためです。同じやり方を続けると駆除が難しくなる可能性があります。毒餌だと、死骸の処理の問題も出てくるでしょう。
また、ネズミを完全に排除するために侵入口を塞ごうとしても、目視で確認できる場所以外から侵入されることもあります。ネズミの対処に慣れていないと、侵入を防ぐのは容易ではありません。
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まとめ
ネズミは毒餌で駆除できます。しかし、毒餌に耐性があるネズミには効きづらいなどのデメリットもあります。ペットや子どものいる家庭では誤飲のリスクもあるため、安全面で躊躇する方もいらっしゃるでしょう。ネズミを安全に駆除したいなら、プロの力に頼るのがおすすめです。