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イタチは冬眠しない|生態や特徴について知っておこう
日本に生息するイタチは何種類かいますが、家屋に被害をもたらすのは主に「ニホンイタチ」「シベリアイタチ」です。まずは、この2種類のイタチについて、生態や特徴を掘り下げてみましょう。
外見:体型は細長く、脚は短い
下記は、イタチの外見の特徴です。
・体型:細長い体と短い足
・顔立ち:とがった鼻先と小さく丸い耳
・毛色:茶褐色から黄褐色
・サイズ:16cm~40cm程度
「ニホンイタチ」と「シベリアイタチ」の外観はそっくりですが、尻尾のサイズで見分けられます。ニホンイタチの尻尾のサイズは体長の半分以下であるのに対し、シベリアイタチの尻尾のサイズは体長の半分以上です。
性格:気性が荒く攻撃的
イタチは怖いもの知らずで、自分の体長よりも大きい獲物も捕食します。不用意に近づけば、鋭い爪や牙で攻撃される可能性があるため、犬や猫などのペットがいる家庭は注意が必要です。
食べ物:雑食で基本的には何でも食べる
イタチは雑食性の動物で、小型のほ乳類や鳥類、昆虫、魚類、果物、野菜など、基本的には何でも食べます。自宅や庭に侵入すれば、生ゴミや農作物、鶏、卵などが食べられてしまうおそれがあります。
採った餌は安全な巣穴に持ち帰るため、「気づいたら天井裏などに動物の死骸や羽が散乱していた」というケースも珍しくありません。
活動期:365日昼夜問わず活動する
多くの野生動物は寒い時期になると冬眠します。しかし、イタチは冬眠せず、1年中活動します。基本的には夜行性ですが、昼間に活動することもある点に注意が必要です。
運動能力:木登りと水泳が得意、わずか3cmの穴も通り抜ける
イタチは驚異的な運動能力を持つ動物です。木登りが得意で、2階や屋根裏の通気口から侵入してくることもあります。また、水泳も得意であり、水を恐れることもありません。
さらに、イタチは3cmほどのわずかな隙間でも通りを抜けられるため、建物の隙間や換気口、排水口などの小さな穴があれば、簡単に家屋に侵入してきます。
イタチがもたらす被害とは
イタチは可愛らしい見た目をしていますが、家屋に侵入してさまざまな被害をもたらす害獣です。下記で、イタチがもたらす被害について、大きく3つに分けて紹介します。
騒音被害:足音や鳴き声
イタチは基本的に夜行性であるため、家に棲み着くと天井から足音や鳴き声が聞こえてくることがあります。特に夜中は人が寝静まっていることもあり、足音や鳴き声は響きます。こうした騒音のせいで、夜に眠れなかったりストレスになったりすることも少なくありません。
経済的被害:糞や尿による悪臭、建材の腐食
イタチが家に棲み着くと、フンや尿による悪臭で悩まされます。さらに、イタチは同じ場所にフンや尿をすることから建物が腐食しやすく、倒壊するリスクもゼロではありません。
また、野菜を育てている場合、農作物を荒らされる可能性もあります。イタチは穴を掘って寝床を作る習性があり、畑に巣穴を作られると作物も育ちにくくなります。
健康被害:ダニやノミなどの寄生虫
イタチはダニやノミのような寄生虫を持ち込むことがあります。これらの寄生虫は建物内で増殖して人間やペットに感染するため、皮膚炎やアレルギー反応を起こす危険性があります。
特にアレルギー体質の人や小さな子ども、ペットにとっては健康リスクが高まるため、衛生面での対策が必要です。
イタチが家に侵入したか確かめるには?
イタチが家屋に侵入したか確かめる方法は、4つあります。下記で、その4つのサインについて解説します。
物音
イタチが侵入すれば、物音で気づく可能性があります。例えば、屋根裏から「カタカタ」「ガタガタ」といった物音がすれば、イタチが走り回っている可能性が考えられます。
ただし、物音だけでは、正確にイタチとは判別できません。アライグマやハグビシンといった別の害獣が屋根裏に棲み着いている可能性もあります。
鳴き声
鳴き声は種類や状況によって異なることがありますが、基本的には高音で鋭い音が特徴です。親のイタチは「キッキッ」といった歯切れの良い音、イタチの赤ちゃんは「キーキー」といった鳴き声が特徴です。威嚇する場合は「キッキッキー」とトーンが上がります。また「シーシー」といった息が漏れたような鳴き声になることもあります。
フン
イタチは同じ場所にフンをして溜める習性があります。イタチのフンは5~6mmほどで、黒っぽく、細くねじれている点が特徴です。また、水っぽくて柔らかく、毛が含まれている場合もあります。フンは非常に臭く、天井裏から居室まで臭うこともあります。
足跡
5本の指と爪、肉球がついた足跡があれば、イタチの可能性があります。しかし、イタチは体重が軽いことから、足跡が3~4本しか残っていないケースも珍しくありません。足跡のサイズは約2~3cmで、足跡の間隔は30~40cm前後です。
【鳥獣保護法】イタチを無断で捕獲・殺傷するのは禁止されている
イタチは害獣ですが、「鳥獣保護管理法」の第八条により、捕獲・駆除する場合は許可を取る必要があります。なお、一般の家屋に侵入する害獣で、駆除に許可が必要ないのはネズミだけです。
なお、許可を取って駆除することもおすすめできません。なぜなら、イタチは獰猛な性格であり、人間にも襲いかかってくる危険があるためです。また、寄生虫や病原菌をその身に宿しており、触れることで感染するリスクもあります。
自力でイタチ対策をする場合は、後述する侵入を防いだり追い出したりする方法を実践してみてください。確実に駆除したい場合は、専門業者への依頼が賢明です。
出典:環境省「鳥獣保護管理法の概要」
イタチの侵入を防ぐことが大事!3つの有効策
イタチの被害を防ぐには、家屋に侵入させないことが大事です。ここでは、イタチの侵入を防ぐ方法を3つ紹介します。
1.ネズミが棲み着かない環境にする
イタチは何でも食べる雑食動物ですが、特にネズミを好みます。「イタチが棲み着いた家にはネズミが出現しない」といわれるほどです。そのため、ネズミが自宅に棲み着きやすい環境だと、イタチにも侵入されやすくなります。
ネズミが棲み着きやすい環境として、「餌が簡単に手に入る」「侵入経路がある」といった特徴があります。生ゴミや食べ残しなどは放置せず、しっかりと片付けることでネズミの餌を断ちましょう。
2.侵入経路を塞ぐ
イタチは、3cmほどのわずかな隙間であっても侵入できます。外壁、屋根、窓の周りなどを注意深く点検し、隙間を金網や頑丈な材料で塞ぎましょう。
また、通気口や排水口などの隙間もイタチの侵入経路となり得るため、目の細かい金網で覆って侵入を防ぐことが大切です。
3.忌避剤を活用する
イタチが嫌がるニオイを発する忌避剤を活用すれば、侵入を防げる可能性があります。また、忌避剤はすでに棲み着いたイタチを追い出すことも可能です。忌避剤には、スプレータイプやジェルタイプ、固形タイプなどがあり、ホームセンターやインターネットで購入できます。
忌避剤を自力で作成することも可能です。お酢や漂白剤などを新聞紙に染み込ませて置いておくことで、忌避剤の役割を果たします。とはいえ、市販されているものよりも効果が薄い場合があるため注意が必要です。
すでにイタチに侵入されている場合は、光や音などで威嚇し、追い払うのも良いでしょう。イタチが「安全な場所ではない」と判断した場合、逃げていく可能性があります。
イタチ対策は専門業者への依頼がおすすめ!
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まとめ
イタチは1年中活動するため、冬眠はしません。冬でも、天井裏から物音が聞こえたり悪臭がしたりする場合は、イタチが棲み着いている可能性を疑いましょう。
なお、イタチは気性が荒く、人間にも襲いかかってくる可能性があるため、自力で追い払うのは危険です。専門業者への依頼を検討してみてください。