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ネズミは昼間どこにいる?
ネズミは一般的に夜行性で、昼間は休息し、巣穴や隠れ場所で安全を保ちます。昼行性の捕食者や人間から身を隠し、明るい時間帯には安全な場所で身を潜めていることがほとんどです。
とはいえ、昼間に活動する個体もいるため、出くわす可能性は十分にあります。ここでは、ネズミが昼間、どこに潜んでいるのかを解説します。
キッチンなどの食べ物がある場所
ネズミは体にエネルギーを蓄えるのが苦手で、1日に何度も餌を食べなくはいけません。そのため餌が豊富にある場所に訪れる確率が高く、その場所が「キッチン」です。ネズミは雑食で、人間の食べ残しや生ゴミなども餌にします。
キッチンは食料や生ゴミなどが置いてあることが多いため、ネズミにとっては餌を確保するのに適した場所です。
冷蔵庫の下などの湿気の多い場所
家に発生するネズミの中でも「ドブネズミ」は、湿気の多い場所を好みます。冷蔵庫の下や洗面台の下、トイレなどの水回りに潜んでいる場合があるため注意しましょう。一方、「クマネズミ」は泳ぎが苦手で、トイレやキッチンなどの水のある場所は避ける傾向にあります。
天井や屋根裏などの高い場所
跳躍力のある「クマネズミ」は、天井や屋根裏などの高い場所を好みます。2階の窓から侵入するケースもあるため、窓を開けっぱなしにしていると気づかずに侵入される可能性があります。そのため、天井からネズミの足音がした場合には、クマネズミが潜んでいる可能性が高いと言えるでしょう。
押入れの奥など住処にできる場所
ネズミは安全で快適な場所を住処にします。天井や屋根裏、押入れ、壁の中など、暗くて狭い場所で身を潜めていることがほとんどです。また、温かくて湿気のある場所も好むため、キッチンや浴室、家電の裏なども住処にします。
家に棲みつくネズミは3種類
日本に生息しているネズミは10種類ほどいると言われていますが、家や建物に被害を与えるのは「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。この3種類のネズミは、「イエネズミ」とも呼ばれています。
ネズミの種類によって行動特性や生息場所が異なるため、ネズミの種類を特定し、対策するためにも、それぞれのネズミの特徴を押さえておきましょう。
クマネズミ
クマネズミは体長14〜20cm程度で、イエネズミの中では中型サイズです。毛色は背面が褐色、腹面が白色で、体よりもしっぽが長い点や耳が大きい点が特徴です。
跳躍力があり、高いところに好んで生息します。天井裏や屋根裏、2階の窓からも侵入します。泳ぐのが苦手なため、水場にはあまり生息しません。警戒心が強く、人に見つかるとすぐに逃げてしまいます。
ドブネズミ
ドブネズミは体長約18〜26cm程度で、イエネズミの中では最も大型です。背面が褐色、腹面が灰色であるため、一見クマネズミに似ていますが、しっぽが体よりも短く、耳も小さいのが特徴です。
ドブネズミは泳ぎが得意で、1分間に5〜8mの速さで泳ぐこともあります。トイレやキッチンなどの水回りを好んで生息します。
ハツカネズミ
ハツカネズミは体長5〜10cmの小型のイエネズミです。毛色は灰褐色で、しっぽが短い点が特徴です。体が小さく身軽なため、わずかな隙間でも潜り込んで侵入します。
ハツカネズミは乾燥に強く、倉庫や物置などの乾燥しやすい場所や、ジャンプ力を活かし高い場所に生息します。
ネズミが家に侵入しているかは『ラットサイン』で判断
ネズミは夜行性であり、昼間に見つけるのは困難です。しかし、「ラットサイン」と呼ばれるネズミの痕跡を見つけられれば、ネズミが生息していることが分かります。ここでは、4つのラットサインを紹介します。
【ラットサインその1】:糞尿
ネズミは活動している場所に糞尿を撒き散らします。黒や茶色の1cm程度の塊が落ちていれば、ネズミの糞かもしません。また以下のように、ネズミの種類によっても微妙に糞の形は異なります。
・クマネズミ:糞のサイズは6〜10mmほどで、色は茶色か灰色。細長く、糞が散らばっていることが多い。
・ドブネズミ:糞のサイズは10〜20mmほどで、色は焦茶色か灰色。まとまった太い形をしている。
・ハツカネズミ:糞のサイズは4〜7mmほどで、色は茶色。糞の両端がとがっている。
糞からはアンモニア臭がする点も特徴です。ネズミの糞には病原菌が含まれているおそれがあるため、素手で処理しないよう注意しましょう。
【ラットサインその2】:黒いこすり跡
ネズミの体には油や汚れが付着しており、ネズミが通った道は黒いこすり跡がつきます。ネズミは壁や床の隅に体を触れさせて移動することが多く、何度も同じ道を通るため、真っ黒の汚れがつきます。壁に黒い汚れがないか見てみましょう。
【ラットサインその3】:かじった跡
ネズミは前歯が一生伸び続ける動物であるため、固いものをかじって歯を削り、長さを維持します。ネズミは柱や家具、電線などを好んでかじります。
【ラットサインその4】:足跡
ネズミが通った道には足跡ができ、その模様ははっきりしています。尻尾を引きずりながら走り回るため、尻尾の跡も付きやすく、足跡の間に線があればネズミの足跡だと確信できるでしょう。
ネズミを放置するのは危険!起こりうるリスクとは
ラットサインを見つけたらネズミが生息している可能性があるため、できる限り早めに駆除しましょう。ネズミは繁殖力が強く、放置すればあっという間に繁殖してしまいます。
また、ネズミは「衛生被害」「都市機能の被害」「経済的被害」の3つの被害をもたらす危険な動物です。ここでは、ネズミを放置するリスクについて解説します。
健康に悪影響を及ぼす
ネズミは食中毒の原因であるサルモネラ菌をはじめとする病原菌、ダニ・ノミなどの害虫、寄生虫などを宿している場合があります。
ネズミがかじった食品を気づかずに食べてしまったり、ネズミの糞に触れてしまったりすれば、食虫毒やアレルギーなどを引き起こす可能性もあります。また、どう猛なネズミは人を襲うこともあり、怪我にも気を付ける必要があります。
家を荒らされる
ネズミによって家の柱や壁、家具などが削られるおそれがあります。「リモコンのボタンをすべてかじられた」「知らない間に壁に穴が空いていた」といった被害も実際にあり、ネズミを放置すると家の劣化が早くなる点に注意しましょう。また、ネズミは糞尿をまき散らすため、部屋が汚れたり臭くなったりする可能性があります。
火災のリスクがある
ネズミは電化製品やコンセントもかじるため、漏電や火災を引き起こすリスクがあります。ネズミが原因の火災は保険が適用されない場合もあり、注意しなくてはなりません。
ネズミの駆除は専門業者に依頼するのが確実!
個人でできるネズミ駆除の方法としては、「餌を断つ」「駆除剤を使う」「トラップをしかける」などが挙げられます。しかし、ネズミを確実に駆除するには、ネズミの生息場所を特定したり侵入経路を塞いだりなど、専門的な知識やスキルが必要です。
確実にネズミを駆除したい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。『がいじゅうZERO』は、ネズミをはじめ、コウモリやイタチなどの害獣駆除に特化した専門業者です。
ネズミの生態や特徴に詳しいスタッフが、ネズミの生息場所を素早く特定し、ネズミを駆除します。また、再発防止策として、清掃・ 消毒も念入りに行っています。
相談や見積もりは無料ですので、「ネズミの気配はするが棲み着いているかわからない」といった場合でも、お気軽にご相談ください。
まとめ
ネズミは一般的に夜行性で、昼間は安全な場所で身を潜めていることがほとんどです。しかし、餌を探しにキッチンなどの食べ物がある場所に現れることもあります。
ネズミがどこにいるか知りたい場合は、ラットサインを探してみてください。糞尿や足跡などのラットサインが見つかったら、その場所を通り道にしているか、自宅に棲み着いている可能性があります。ネズミが家に棲み着いている場合は、専門業者に依頼して早めに駆除しましょう。