家にネズミが出る原因と対処法は?繁殖時期や種類別の特徴も解説

カサカサと音がしたり糞が落ちていたりと、ネズミが棲み着いている気配がしたら、建物が傷んだり家族が病気になったりしないかと心配になるでしょう。 しかし、本来屋外にいるはずの野生のネズミが、なぜ家の中に現れるのでしょうか。今回は、家にネズミが出る原因や、ネズミが出ないようにするための予防法などについて解説します。


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家にネズミが出る原因とは?

家にネズミが出る主な原因として、以下の3つが考えられます。

・ネズミのエサになる物が多い
・ネズミが快適に棲める環境である
・侵入口が多い

それぞれの原因について、詳しく解説します。

ネズミのエサになるものが多い

ネズミはエネルギー消費が激しく、1日あたり体重の4分の1から3分の1ほどのエサを食べる必要があります。

エサが食べられない日が数日続くだけで死んでしまうこともあるので、常にエサを探さなくてはなりません。そのため、家の中にネズミのエサとなる物が多いと、棲み着かれやすくなります。

ネズミが快適に住める環境である

ネズミは冬眠する習性がなく、冬でも活動可能です。しかし、寒さに強いわけではなく、気温が10度以下になると動けなくなることもあるので、暖かい場所を求めて家の中に侵入してきます。

段ボール・ティッシュ・断熱材・布など、保温効果のある素材で巣作りをすることも多いので、巣材になる物が多いとネズミが出やすくなります。

侵入口が多い

ネズミの侵入口が多いと、ネズミが出やすくなります。ネズミの侵入口になりやすいのは、以下のような場所です。

・床下の通気口
・換気扇や配管の隙間
・雨戸の戸袋
・外壁にあいた穴や亀裂 など

ネズミは1.5cmほどの穴でも通り抜けられるので、「こんなに狭いところから?」と驚くような場所も侵入口になります。

また、開けっぱなしにしている窓やドアから、人の気配がしないときにこっそり入り込むネズミもいます。

ネズミが出る時期や繁殖のピークはいつ?

多くの動物には繁殖期がありますが、ネズミは季節を問わず1年中繁殖を繰り返すのが特徴です。出産から次の出産までの周期が短く、年に5~10回程度出産します。

とくに涼しく過ごしやすい春と秋は、ネズミの繁殖のピークです。ネズミは1回の出産で5~8匹ほど子どもを産むので、どんどん数が増えていきます。

冬になると、秋に増えたネズミが寒さをしのごうと家に侵入してくるため、家の中にネズミが出る機会が増えます。

家の中にいるネズミの種類と特徴

日本にはさまざまな種類のネズミがいますが、そのうち家に棲み着くのは、主にドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類です。

これらのネズミは、それぞれ習性が異なるため、種類ごとの特徴を把握したうえで対策や駆除をする必要があります。そこで、3種類のネズミの特徴について解説します。

ドブネズミ

ドブネズミは、水回りや排水溝・下水溝などを好む、体長18~26cm程度の大きめのネズミです。

泳ぎは得意ですが高いところが苦手なので、主に床下やキッチン周りなどに、糞などの痕跡が残ります。糞の大きさは10~20mm程度で、黒っぽく丸くて太いのが特徴です。

凶暴な性格で共食いをすることもありますが、ほかのネズミと比べて警戒心が弱めなので、比較的駆除しやすい傾向にあります。

クマネズミ

クマネズミは、乾燥した高所を好む、体長14~20cm程度の中型のネズミです。泳ぎは苦手ですが高いところが得意なので、主に天井付近や屋根裏、押入れなどに、糞などの痕跡が残ります。

糞の大きさは6~10mm程度で、茶色または灰色っぽく細長いのが特徴です。あまり攻撃的ではなく、臆病で警戒心が強いので、ドブネズミよりも駆除しづらい傾向にあります。

ハツカネズミ

ハツカネズミは、自然が多い環境を好む、体長5~10cm程度の小さめのネズミです。体が小さく、ワラの間や穴の中に棲む性質があるので、主に屋根瓦の隙間や物置小屋などに、糞などの痕跡が残ります。

糞の大きさは4~7mm程度で、茶色っぽく両端がとがっているのが特徴です。それほど警戒心は強くありませんが、身軽で素早く動き回るので、駆除が難しい傾向にあります。

家にネズミが出ないようにするための予防法

ネズミは繁殖力が高くどんどん増えるうえに、警戒心が高かったり動きが素早かったりするため、完璧に駆除するのが難しい害獣です。

さらに、ネズミに棲み着かれると、建材や配線がかじられて傷んだり、病気をうつされたりすることもあります。そのため、家にネズミが棲み着かないようにすることが大切です。

そこで、家にネズミが出ないようにするための予防法を紹介します。

食べ物を適切に処分・管理する

ネズミはエサを得るために家に侵入するので、家の中の食べ物を適切に処分・管理し、エサを得られないようにしましょう。

食べ残しや生ゴミが出た場合は放置せず、蓋付きのゴミ箱に捨てるなどしてガードしてください。食品は蓋付きの密閉できる容器や、ネズミが入る隙間のない戸棚に保管しましょう。

ペットフードや仏壇のお供え、庭木の実などもネズミのエサになる可能性があるので、蓋付きの容器に入れる、こまめに処分するなど管理を徹底することが重要です。

ネズミが好む食べ物と管理方法について、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【ネズミ対策】ネズミの好きな食べ物と食べ物による被害を抑える方法

巣を作らせない

古い新聞紙や段ボール、雑巾やタオルなどの保温性がある素材は、ネズミの巣材に使われることがあります。こまめに整理整頓し、不要な紙類や布類は早めに処分しましょう。

今すぐ使わないものの、今後使う予定がある物については、蓋付きのケースなどにしまうのがおすすめです。

押入れや物置はネズミの巣になりやすいので、定期的に確認して、ネズミが棲み着きにくい環境を整えましょう。

家の中に侵入させない

ネズミの侵入口になり得る場所を塞ぎ、物理的に侵入を防止するのも効果的です。数cmの小さな隙間からでも侵入してくるので、壁にあいた穴や通気口、配管の隙間など、思いつく限りの穴や隙間を塞ぎましょう。

段ボールや薄い板、プラスチック素材の網などではネズミがかじってしまうので、建築用パテや金網などの頑丈な素材で塞いでください。

すでに家の中にネズミがいる場合は、先に駆除してからでないと、屋内でネズミが増えてしまうので注意しましょう。

家にネズミが出たら業者に駆除を依頼しよう

ネズミが家に出たら、業者に駆除を依頼するのがおすすめです。殺鼠剤や粘着シートなど、市販の駆除グッズがいろいろ売られていますが、自力で駆除した場合は自分で死体を片づけなくてはなりません。

薬剤の効果が薄く、匂いや設置時の音でネズミの警戒心を煽るだけになるケースもあります。駆除のスピードがネズミの繁殖スピードに追い付けず、全然数が減らないこともあるでしょう。

このように、ネズミの駆除は意外にハードルが高いので、プロに任せることをおすすめします。

どこの業者にネズミの駆除を依頼するか迷ったら、がいじゅうZEROにご相談ください。害獣駆除のプロであるスタッフが、その豊富な知識とスキルを活かして、家に棲み着いたネズミをしっかり駆除いたします。

再発防止対策まで徹底しており、万が一再発した場合の保証もついているため安心です。電話・メールなどで無料相談・お見積りを承っていますので、お気軽にご連絡ください。

まとめ

家の中にエサになる物がたくさんあったり、侵入口が多かったりすると、ネズミが出やすくなります。ネズミが棲み着くと建材がかじられたり健康被害が出たりすることがあるので、ネズミが侵入しないよう対策しましょう。

対策しても棲み着かれてしまった場合は、早めの駆除が肝心です。自力で駆除するのは難しいので、害獣駆除専門業者に相談してみましょう。