壁の中からカリカリ音がするのはネズミ?撃退・対処法をご紹介

家の壁の中からカリカリと音が聞こえると、「もしかしてネズミが棲み着いているのでは」と不安を感じるでしょう。しかし、壁の中で音を立てているのは、本当にネズミなのでしょうか。 今回は、壁の中からカリカリ音を出している存在の正体や、カリカリ音が聞こえたときの対処法などについて解説します。


この記事は約6分で読み終わります。

壁の中からカリカリ音が聞こえる正体はネズミ?

壁の中から聞こえるカリカリ音の正体は、ネズミである可能性が高いでしょう。ネズミは常生歯(じょうせいし)といって、生きている間伸び続ける歯をもっています。

歯が伸びすぎると、皮膚に刺さったり歯が邪魔で食事が取れなくなったりするため、こまめに削らなくてはなりません。

そのため、ネズミは繊維の多く硬い食物や枝などをかじるのですが、屋内に棲み着いた場合は、建物の柱や配線などをかじることがあります。そうしてネズミが柱や配線などをかじっている音が、「カリカリ」と響いてくるのです。

壁の中にいるネズミを放置するリスク

カリカリ音の正体がネズミの可能性が高いといわれても、どこにいるのか、どう対処したら良いのかわからないので放置するしかないと思う方もいるでしょう。しかし、家に棲み着いたネズミを放置することには、さまざまなリスクがあります。

家にいるネズミの数が増えてしまう

家に棲み着くネズミには、ハツカネズミ・クマネズミ・ドブネズミなどがいますが、どのネズミも非常に繁殖力が高く、短期間で数が増えます。

1年間で5~10回ほど出産し、1度の出産で5~8匹ほどの子どもを産むので、初めは2匹だったとしても1年後には数十匹に増えているでしょう。

もちろん死んでしまうネズミもいますが、ネズミの平均寿命は1~3年ほどあります。そのため増えるスピードのほうが速いことが多く、放置するほどどんどん数が増えてしまうのです。

衛生面でのリスクがある

ネズミは以下のような危険な病原菌や、ノミ・ダニを保有している個体が多くみられます。そのため、放置するとアレルギーや感染症を発症する可能性があり、衛生面でのリスクが高まるのです。

・サルモネラ菌:食中毒の原因となる菌。腹痛・嘔吐・下痢などの症状を引き起こす
・レプトスピラ菌:レプトスピラ症の原因となる菌。軽症の場合は風邪のような症状で治るが、重症化すると腎障害を引き起こすことがある
・ハンタウイルス:ハンタウイルス肺症候群の原因となるウイルス。発熱・呼吸困難などの症状が出て、最悪の場合死亡する可能性もある

家財への被害がある

ネズミは硬い物をかじって歯を削る必要があるので、家に棲み着かれると柱や壁、配線、家具などがかじられることがあります。

建物が傷んでしまうだけでなく、かじられた配線から漏電したり火災が起こったりするおそれもあり大変危険です。

壁や家にネズミがいるか確かめる方法

ネズミを放置すると、衛生面に問題が出たり建物が傷んだりします。しかも、放置するほど数が増えて被害が拡大する可能性が高いため、早急に対処することが重要です。

しかし、壁の中からカリカリ音がしたからといって、絶対にネズミが棲み着いているとはいえません。

ネズミだと思い込んでいたら、実はネズミ以外の何かが原因だったということもあるでしょう。そこで、カリカリ音の正体がネズミなのかどうかを確かめる方法を紹介します。

黒っぽい汚れ

カリカリ音の正体がネズミなのかを調べたいときは、壁や部屋の隅に黒っぽい汚れがついていないかをチェックしてみましょう。

ネズミは壁際や部屋の隅に沿って移動する習性があります。また、何度も同じ場所を通るので、ネズミの体表の脂や汚れが壁に付着して、黒っぽくなっていくのです。ネズミは移動しながら排泄するため、糞尿がついていることもあります。

また、部屋の中のホコリっぽいところに、ネズミの足跡が残っていないかを確認するのも重要です。ネズミの足跡については、下記の記事にて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ネズミの足跡はどんなもの?ラットサインの見つけ方や対処法を解説

鳴き声や足音

ネズミが壁の中にいる場合は、カリカリ音だけでなく、鳴き声や足音が聞こえることがあります。「キィキィ」と高い鳴き声や、「トトトト」「カサカサ」と動き回る音が聞こえないかを確認しましょう。

ただし、コウモリ・イタチ・ハクビシンなど、ネズミと間違いやすい鳴き声の害獣がいる点に注意が必要です。

鳴き声とともに羽音が聞こえる場合は、ネズミではなくコウモリが棲み着いているかもしれません。「キシキシ」と擦れるような音や素早い足音が聞こえる場合は、イタチの可能性が疑われるでしょう。ハクビシンはネズミよりもかなり重いので、足音も大きくなります。

棲み着いた害獣の種類に応じた対策を取らないと、思うような効果が得られないので、何が棲み着いているのかをしっかり確認しましょう。

ネズミがかじった跡

黒っぽい汚れや足跡などとともに、壁や柱、配線、家具などにかじられた跡が残っている場合は、壁の中にネズミがいる可能性が高いでしょう。

ネズミの鳴き声と間違いやすいコウモリ・イタチ・ハクビシンは、げっ歯類ではありません。そのため、ネズミ以外の害獣が棲み着いている場合は、壁や柱などにかじられた跡は見つからないことが多いのです。

壁の中のネズミは自分で駆除できる?

殺鼠剤や粘着シートなどの市販の駆除グッズを使えば、自分で壁の中のネズミを駆除できます。しかし、ネズミは短期間で何十匹も増える動物です。自力で駆除しようとしても、繁殖スピードが速すぎて追い付かないことがあるでしょう。

また、殺鼠剤を使用し、壁の中や天井裏などでネズミが死んだ場合、死体を回収しないと蛆が湧いたり悪臭がしたりします。忌避剤で追い出す方法もありますが、効かないことも多いので、殺鼠剤や忌避剤はあまりおすすめできません。

このようにネズミを自力で駆除するのは難しいため、自分でできるのは予防程度と考えておいたほうが良いでしょう。

ネズミを自宅に棲み着かせないための対策

1度ネズミに棲み着かれると駆除するのが大変なので、日頃からネズミに棲み着かれないよう対策することが大切です。

ネズミは食料や快適な住処を求めて侵入してくるので、餌や巣材になりそうな物を片付けるなどして、ネズミが棲みにくい環境を整えましょう。

壁の亀裂や配管の隙間など、ネズミの侵入経路になりそうなところを塞ぐのも有効です。ただし、すでにネズミが棲み着いてしまっている場合は駆除を優先しましょう。

壁の中のネズミを駆除するなら業者に依頼しよう

ネズミが棲み着かないように対策しても、人間では気づけないような隙間から侵入し、棲み着いてしまうことがあります。

自力でネズミを完璧に駆除するのは難しく、何とか駆除できたとしても、侵入経路をしっかり塞がないと再発してしまうでしょう。

死体を回収する精神的負担や、うっかりネズミに触ってしまって病気にかかるリスクもあるので、ネズミの駆除は業者に任せるのがおすすめです。

ネズミの被害にお困りなら、がいじゅうZEROにぜひご相談ください。がいじゅうZEROなら、ネズミの駆除作業から清掃・消毒、再発防止対策まで、すべてお任せいただけます。

何の害獣が棲み着いているのかわからなくても、害獣の特徴や習性を把握しているスタッフが調査して駆除するので問題ありません。お見積り・ご相談・現地調査などはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

壁の中から聞こえるカリカリ音の正体は、ネズミである可能性が高いです。しかし、別の害獣が棲み着いているケースもあるので、適切に対処するためにも、本当にネズミなのかどうかをチェックしましょう。

ネズミが棲み着いているとわかった場合は、放置すると健康面や家財に被害が出るリスクがあるため、早めに駆除することが大切です。ただし、自力での駆除は難しいので、できればプロの駆除業者に依頼したほうが良いでしょう。