ネズミの鳴き声の見分け方|間違えやすい動物や鳴き声以外の特徴も解説

自宅でネズミらしき鳴き声を耳にすると、屋根裏などに棲み着いているのでないかと疑うでしょう。とはいえ別の野生動物の可能性もあるため、本当にネズミなのかどうか確認しておく必要があります。そのうえで適切に対処することが大切です。 本記事ではネズミの鳴き声の見分け方について、ほかの動物との違いを中心に解説していきます。


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ネズミの鳴き声は「キーキー」

ネズミの鳴き声は「チューチュー」だと思われがちですが、実際は「キーキー」のような鳴き声です。「チーチー」「キューキュー」「キュッキュッ」のように聞こえる場合もあります。「チューチュー」よりも甲高い鳴き声と捉えておくと良いでしょう。

ネズミにもさまざまな種類がありますが、家に出やすいのはドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類です。

ドブネズミは比較的鳴く頻度が高く、主に捕獲されたときや脅かされたときなどに鳴きます。逆にハツカネズミはあまり鳴きません。

クマネズミは幼獣だとよく鳴きますが、日本固有の大人クマネズミは鳴く頻度は低めです。外来種のクマネズミだと、脅かされたときなどに比較的よく鳴きます。

ネズミの鳴き声がしやすいタイミング

ネズミが鳴きやすい時間帯や時期などについて見ていきましょう。

夜中

ネズミは基本的に夜行性で、人間が寝ている時間帯に活動します。夜間に屋根裏などから、甲高い鳴き声が聞こえてくるようであれば、ネズミがいる可能性が高いでしょう。

繁殖期のピーク(春と秋)

ネズミは年間を通じて繁殖しますが、繁殖期のピークは春と秋です。3月~5月と10月~11月あたりの時期には小ネズミが生まれるため、鳴き声が普段の時期よりも聞こえやすくなります。

ネズミと間違えやすい害獣の鳴き声

ネズミらしき鳴き声が聞こえていても、鳴き声の主がネズミ以外の害獣の可能性もあります。では、ネズミ以外で家に侵入しやすい害獣の鳴き声の特徴について確認しましょう。

ハクビシンの鳴き声

ハクビシンは平常時だと「ピーピー」や「キーキー」のような鳴き方をします。ネズミの鳴き声と比べるとやや低めです。威嚇するときには太めの声で「ガウッ」と鳴きます。

幼獣だと大人よりも高めの鳴き声です。いったん鳴き声を出し始めるとなかなか収まりません。

イタチの鳴き声

イタチは平常時に鳴くことはほとんどありません。威嚇するときに「キッキッキッ」と鳴くことがあります。幼獣も親を呼ぶときなどに鳴くことがありますが、「キーキー」「クククク」のような高めの声です。

また、イタチは全国的によく見られる動物ですが、日本には2種類分布しています。ひとつは固有種の「ニホンイタチ」です。離島を含め、全国的に幅広く生息しています。もうひとつは外来種の「チョウセンイタチ」です。主に西日本の農村部に生息しています。

コウモリの鳴き声

コウモリの平常時の鳴き声は超音波で、人間には聞こえません。ただし、威嚇するときには、人間にも聞こえる鳴き声を出すこともあります。主に「キィキィ」や「チチチ」のような鳴き声です。ネズミの鳴き声より太めのため、見分けるのは容易です。

また、コウモリが屋根裏などにいる場合には、飛び回っているかもしれません。羽音も聞こえてくるようであれば、コウモリの可能性が高いといえます。

タヌキの鳴き声

タヌキは平常時には滅多に鳴きません。威嚇するときには「キュウーン」という鳴き声を出すこともあります。子犬が鳴くときの声によく似ています。

鳴き声以外でネズミを見分ける方法

ほかの害獣とネズミの鳴き声が似ていることもあり、鳴き声だけでネズミかどうか見分けるのは難しいこともあります。その場合には、ほかの見分け方とあわせるのがおすすめです。では、鳴き声以外でネズミを見分ける方法を見ていきましょう。

天井や壁から騒音がする

ネズミが侵入している場合には、夜になると天井や壁から騒音がすることがあります。たとえば「ガリガリ・カリカリ」「ドドドッ」「ガサガサ・カサカサ」のような騒音なら、ネズミの可能性が高いでしょう。

「ガリガリ・カリカリ」は木をかじる音です。天井裏や壁の中で、建材がかじられています。「ドドドッ」は天井裏などを走り回るときに出る音です。断熱材のある天井裏を走り回っている場合には「ガサガサ・カサカサ」という音が出ます。

壁の隅に黒いシミがある

家の中に黒いシミができている場合には、ネズミがいる可能性があります。ネズミの体には脂分や汚れなどが付着しているケースがほとんどです。ネズミが家の中を動き回る際に壁や床などに体が擦れて汚れが移り、黒いシミになります。

ネズミが通り道に選びやすいのが室内の隅です。そのため、ネズミがいると壁・床の隅・柱などに黒いシミができやすい傾向にあります。

かじり跡がある

ネズミの歯は一生伸び続けるようになっています。そのままにしておくと餌を食べることができなくなるため、固いものをかじって歯を削る習性があります。

電気ケーブルや木でできているものなどはかじられやすい対象です。もし、かじられたような跡が見つかれば、ネズミがいる可能性が高いでしょう。

糞が落ちている

ネズミが通ったところには糞が落ちていることもあります。糞の形状や色などはネズミの種類によって異なるため、どの種類のネズミがいるのかわかるかもしれません。

ドブネズミの糞だと、大きさは10~20mm程度で、色は黒っぽく丸い形状をしています。

クマネズミの糞は6~10mm程度とドブネズミの糞よりも小さめです。茶色から灰色っぽい色で、細長い形状をしています。

ハツカネズミの糞はさらに小さく4~7mm程度です。茶色で両端がとがった形状をしています。

ネズミの糞尿については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
ネズミの糞尿の見分け方は?病気のリスクや対処法について解説

ネズミを家に寄せ付けない方法

ネズミを家に寄せ付けないためには、環境づくりが大事です。環境的防除といって、東京都保健医療局においても推奨されています。では、環境的防除のためにどのようなことをすれば良いのか確認しましょう。

エサとなるものを片付ける

安定した餌場があるとネズミが居付きやすくなってしまいます。ネズミの餌となるものは放置せず、こまめに片付けるようにしましょう。

ネズミは雑食性であり、たとえば食材・生ゴミ・ペットフードなどはネズミの餌になってしまいます。仏壇のお供物にも注意が必要です。昼間は出しておいて問題ありませんが、就寝前には片付けましょう。

家の中から餌場を排除すれば、ネズミにとっては魅力のない場所になるため、屋外に誘導しやすくなります。

巣材になりやすいものを片付ける

巣材として利用できるものが放置されていると、寝床や繁殖場所を作ってしまう可能性があります。そのため、巣材になりやすいものは、片付けておきましょう。具体的には、ビニール袋・紙類・布類などが巣材として利用されやすい対象です。

また、ネズミは主に屋根裏や壁の中などに巣を作りますが、家具裏や収納家具の中なども狙われます。

ネズミが出入りできる隙間を塞ぐ

ネズミが出入りできる隙間があれば塞いでおきましょう。外からの侵入経路が絶たれれば、外にいるネズミは家の中に入って来られなくなります。

ネズミが通り抜けられる隙間の目安は、500円玉以上の大きさです。探してみると意外と多く見つかるかもしれません。

たとえば、出入り口の框(かまち)下や排水管の隙間などから侵入しているケースがよくあります。換気扇・エアコンの導入口・ブレーカー付近・ガス管の隙間などもネズミの侵入経路になりやすい場所です。

押し入れの天板の隙間から侵入してくることもあります。ドブネズミの場合には、トイレの配管も侵入口になりえます。

まとめ

ネズミは一般的に「キーキー」と鳴きますが、ほかの害獣の鳴き声とも間違えられます。ネズミらしき鳴き声を確認したら、黒いシミやかじり跡など、ネズミがいる形跡がないかどうかも確認してみましょう。

ネズミは繁殖スピードが早いため、自分で駆除しようとしても追いつかないことがあります。駆除したつもりでも、後から再びネズミの鳴き声らしき音が聞こえてくる場合もあるでしょう。

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