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コウモリの繁殖期はいつ?
コウモリの繁殖期は、7月から8月の約2か月間です。冬眠前に交尾をして、夏に合わせて出産する習性があります。夏は幼獣の餌となる昆虫が多く、コウモリにとって子育てに適しているためです。
コウモリは繁殖能力が高く、一度に1頭~4頭ほどの子どもを出産し、1か月かけて子育てします。
ただし、地域や種類によっては繁殖期が多少異なります。日本列島は南北に長く、本州と北海道や沖縄では生物の種類や習性に違いがあります。
例えば本州に多く生息している種類は、アブラコウモリです。一方で、北海道にはヒナコウモリなどのほか数種類のコウモリも生息しています。北海道の一部のコウモリは、主に5月から7月にかけて繁殖期を迎えます。
有害鳥獣を捕獲したり駆除したりするためには、対象とする生物の習性を正しく把握することが大切です。コウモリの正確な繁殖期は、地域で駆除を行っているプロに問い合わせましょう。
コウモリの繁殖期に駆除はしてはいけない?
コウモリの繁殖期を正しく把握しておくべき理由は、駆除の時期に関係しています。コウモリの幼獣が自力で飛べるようになるのは、子育て期間が終わる1か月後あたりからです。巣立つ前にコウモリを駆除しようとすると、幼獣が逃げられず、結果的に死んでしまうおそれがあります。
コウモリは、鳥獣保護法で捕獲・殺傷が原則禁止とされている生物の1種です。ほとんどの種類が絶滅危惧種に該当しており、むやみに駆除すると、法律に抵触して懲役または罰金の対象となります。
捕獲・殺傷するつもりがなくとも、繁殖期の対処は避けたほうが無難です。例えば忌避剤を使用した場合も、誤ってコウモリの幼獣を死なせてしまうリスクがあります。
コウモリによってもたらされる被害
鳥獣保護法に守られているからといって、家に棲み着いたコウモリを放置しておくことは避けたいものです。法律違反とならないように注意しつつ、正しい対処をすることが大切です。
ここでは、コウモリによってもたらされる主な被害を3つ紹介します。
糞尿による家屋の劣化被害
1つ目は、コウモリの糞尿による被害です。コウモリが棲み着くと、糞尿によって壁や天井などにシミができる原因となります。壁面やサッシが汚れれば、掃除に手間がかかります。本格的に棲み着いた場合は、一度や二度掃除した程度ではきれいになりません。
コウモリの糞尿は汚れのみならず、家屋の劣化被害につながります。例えば天井裏に糞尿があれば、天井板や断熱材など建材が腐ったり、サビや機能劣化を招いたりします。放置すれば天井そのものが抜けるおそれもあるため、早急な対処が必要です。
また、糞尿による悪臭そのものも深刻な被害といえます。天井のほか、換気口や壁の中、エアコンの室外機や給湯器の内部にも棲み着くことが多く、思わぬ場所から糞尿の悪臭が漂うおそれがあります。
鳴き声と羽音による騒音被害
2つ目は、コウモリの鳴き声や羽音といった騒音被害です。洞窟など暗くて涼しい場所を主な住処とするコウモリは、夜行性の動物です。昼間は静かにしていることが多いものの、夜になれば行動が活発化して鳴き声や羽音を響かせます。
コウモリの鳴き声は、キーキー、チッチッと甲高いことが特徴です。夜間に天井裏や壁の中から聞こえれば、睡眠妨害となる可能性があります。
コウモリは、集団で棲み着くケースがほとんどです。1匹程度なら気にならなくとも、数が増えれば増えるほどうるさくなり、騒音による健康被害に発展しかねません。
ダニや病原菌による健康被害
3つ目は、コウモリとの接触や糞尿を原因とする健康被害です。コウモリはさまざまな病原菌の宿主であり、むやみに素手で触れたり近付いたりすると健康を損なうおそれがあります。
例えばコウモリの糞尿には、ダニやゴキブリなどの虫が寄りつきます。家屋で虫が繁殖すれば、住人やペットが噛まれるかもしれません。ダニに噛まれたり、多くの死骸を吸い込んだ結果、なんらかの病気に感染したりするリスクも考えられます。
海外では、コウモリに噛まれたことによる狂犬病の感染や、死亡事例もあるほど危険です。コウモリに噛まれて病気に感染するトラブルを避けるためには、素人による駆除は避けたほうが安心です。
コウモリの被害に遭う前にしておきたい対策
コウモリによって家屋や健康に被害が生じれば、補修や治療に時間やお金をかけなくてはなりません。本格的な被害が生じる前に、コウモリを棲み着かせない対策が必要です。
ここでは、コウモリ被害を防ぐためのポイントを4つ紹介します。
明かりをLEDライトにする
コウモリの主な餌は、虫です。夜の暗闇の中では、虫は蛍光灯に集まってくる習性があります。必然的に捕食者のコウモリも蛍光灯に寄ってくるため、照明類そのものを変える工夫が必要です。
庭や玄関など住宅の外に設置している明かりを、蛍光灯からLEDライトに変更しましょう。LEDライトは蛍光灯と光の波長が異なり、虫が集まりにくい傾向にあります。集まってくる餌の数が減れば、コウモリも自然と寄り付かなくなります。
また、接近してきた虫を感電させる殺虫灯の活用もおすすめです。
水を溜めない
コウモリの餌となる虫は、寄せ付けないことと育てないことを意識しましょう。例えば蚊は、水溜まりがあると繁殖します。コウモリは蚊も餌とするため、繁殖場となる水溜まりを作らないことが大切です。
蚊はメダカ用の屋外用ビオトープや、水を入れっぱなしにしたバケツなどの水でも繁殖します。水が溜まるようなものを屋外に置かないようにするほか、溜まった水をこまめに捨てるなどの対策をしましょう。
シャッターにはブラシをつけ る
シャッターや雨戸の戸袋など、わずかなスペースにもコウモリは棲み着きます。例えば道路に面している1階の部屋は、長期的に窓シャッターを閉じたままにしているお宅も多いのではないでしょうか。
閉じっぱなしのシャッターは、短時間でも開け閉めしてコウモリが入り込んでいないか定期的に確認することが大切です。加えて、侵入を防ぐ対策も行いましょう。
戸袋にシャッター用のブラシをつけると、コウモリの侵入を防げます。コウモリは超音波で障害物を感知しているため、ブラシで穴を塞ぐと侵入口を見つけられません。専用のブラシを購入すれば、DIYで簡単に取り付けできます。
隙間を見逃さない
コウモリは、わずか1cm程度の隙間でも侵入できます。屋根や壁などに隙間があれば、知らない間に侵入されているおそれがあります。
古い家屋は、経年劣化や家のゆがみなどによって隙間ができている可能性が高いため、注意が必要です。築年数が経っていない家も、エアコンのシーリング材が剥がれていないか、軒下に隙間がないかなど確認しましょう。
鳥獣被害の対策として通気口にフタをつけていても、年月が経っていると劣化してもろくなっています。家のメンテナンスも兼ねて、隅々まで確認することをおすすめします。
コウモリ被害に遭ったら専門業者に依頼するのがおすすめ
コウモリは鳥獣保護法による制限もあり、個人が追い出すのは困難です。感染症の危険があることを考えると、専門業者への依頼がおすすめです。
コウモリの駆除をご検討の方は、がいじゅうZEROへご相談ください。調査と見積もりは無料ですので、「コウモリかどうかわからないけど、何かいるみたいだから見てほしい」など、現地調査もお気軽にご相談いただけます。
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まとめ
コウモリが棲みつくと、鳴き声や羽音による騒音被害のみならず、糞尿による家屋の劣化や害虫トラブル、病気のリスクなども発生します。しかし鳥獣保護法の影響により、個人が無断で捕獲することはできません。
コウモリの駆除は、プロであるがいじゅうZEROへお任せください。コウモリ以外の害獣駆除の経験も豊富にあるため、害獣の種類がわからない場合もお気軽にご相談いただけます。