コウモリも鳥獣保護法で守られている?コウモリを見つけたときの対処法を解説

日本では、さまざまな鳥獣が保護対象となっています。中には一般的に有害鳥獣と呼ばれる動物も含まれているので、捕獲や駆除を行うときは注意しましょう。 今回は、有害鳥獣の一種であるコウモリについて、鳥獣保護法との関係や見かけたときの対処法を解説します。


この記事は約7分で読み終わります。

鳥獣保護管理法におけるコウモリの扱い

コウモリは、鳥獣保護法によって保護されています。また、一部の種は絶滅危惧種に指定されています。素人が無断で捕獲すると、違反行為として懲役や罰金の対象となるため注意が必要です。

コウモリは糞尿や鳴き声などの被害によって、有害鳥獣に数えられています。一方で、蚊など人間を困らせている虫を食べてくれるため、益獣でもあります。むやみやたらに数を減らすことは、得策とはいえません。

しかし、家屋に棲み着いた場合は、なんらかの被害をこうむるリスクがあるため、早急な対処が必要です。

関連記事:「コウモリ駆除は市役所で依頼できない?おすすめ業者も解説!

コウモリを見つけた場合にしてはいけないこと

家屋の周囲にはエサとなる虫が多く生息しているため、コウモリが食糧を求めて来ることがあります。家のまわりや建物の中でコウモリを見かけた場合は、正しい方法で対処しましょう。

コウモリを見つけた場合にしてはいけないこととして、次の2つがあげられます。

殺傷行為

コウモリに対する殺傷行為は、鳥獣保護法によって禁じられています。仮に故意でなくとも、傷付けたり死なせたりすると法律違反となります。

故意ではなくコウモリを殺傷する行為は、下記の例があげられます。

・ほうきで叩いて追い出す
・繁殖期に親を追い出す

ほうきなど硬いもので叩くと、コウモリの細い脚や羽を折るおそれがあります。また、繁殖期に親を追い出すと、おいて行かれた子どもが死ぬおそれがあるため、鳥獣保護法違反となりかねません。上記に似た行為も、コウモリを傷付けるおそれがある場合は避けましょう。

万が一、鳥獣保護法に抵触する行為が発覚すると、懲役1年以下または100万円以下の罰金が科せられます。

素手で触る行為

コウモリの体に素手で触ると、さまざまな健康被害のリスクが生じます。コウモリには、寄生虫や病原菌が多く付着しています。マスクやゴーグル、手袋などの装備もなく素手で触ると、寄生虫や病原菌が体に付着したり吸い込んだりするおそれがあるため、非常に危険です。

病原菌の中には、眼球などの粘膜や皮膚の傷を介して感染するものや、呼吸するだけで体内に入り込むものもあります。どのような寄生虫や病原菌をもっているか分からない以上、むやみに素手で触ることや、近付くことは避けるべきです。

コウモリを放置するのも危険!主な被害

前述の通り、コウモリは鳥獣保護法で守られているうえ、寄生虫や病原菌が付着するおそれもあるため、安易に近づかないことが大切です。

しかしコウモリが家屋に棲み着いた場合、さまざまな危険が生じます。ここでは家屋に棲み着いたコウモリを放置すると、どのような被害があるのか解説します。

糞尿による悪臭被害

1つ目は、コウモリの糞尿による被害です。例えばコウモリが天井裏に棲み着くと、糞尿で天井が汚染され、シミができる可能性があります。溜まり続ける糞尿で湿気と汚れにまみれた天井は劣化が進み、建物の寿命にも影響をおよぼしかねません。

鳥獣被害があり、糞尿が放置された家は、不動産としての資産価値も損なわれます。放置すれば放置するほど修復にかかる費用も大きくなるため、被害が小さいうちに対処することが大切です。

何より、糞尿による悪臭被害もあります。きれいに掃除して、天井などの建材に染みついた汚れも取り除かなくては、悪臭が残り続けます。

鳴き声と羽音による騒音被害

2つ目は、コウモリの鳴き声や羽音といった騒音被害です。コウモリは夜行性のため、日が落ちてから活発化します。

コウモリの鳴き声は「キーキー」「チッチッ」と甲高く、特徴的です。デリケートな方なら、1匹程度の鳴き声でも睡眠妨害になります。

コウモリは集団で棲み着く習性があるため、放置し続けるとだんだんと数が増える可能性があります。数が増えてうるさくなる前に、追い出しましょう。

ダニや病原菌による健康被害

3つ目は、コウモリを媒介とする虫や病原菌による健康被害です。前述の通り、コウモリの体には寄生虫や病原菌が多く付着しています。

コウモリ自身はウイルスに強く、自身は感染しません。しかし、なんらかの寄生虫や病原菌の宿主となっているおそれがあります。SARS(サーズ)やMERS(マーズ)も、コウモリを介して人間に感染拡大しました。

また、コウモリは狂犬病ウイルスの宿主でもあります。日本ではコウモリから狂犬病ウイルスが見つかる確率は低いとされておりますが、海外ではコウモリによる狂犬病の感染事故が起こっています。

自宅でできるコウモリ対策

鳥獣保護法で守られているコウモリも、適切な方法を知っていれば対処できます。ここでは、自宅でできるコウモリ対策(追い払う・寄せ付けない)を4つ紹介します。

忌避剤を使用する

コウモリを傷付けずに追い出す方法として、忌避剤の使用があげられます。コウモリが嫌うミントの香りがする忌避剤を使用するほか、蚊取り線香を活用する方法もおすすめです。

蚊取り線香は、日常的に使用している通常のもので構いません。煙が巣に届くように置いて火をつけると、コウモリが嫌がって出て行きます。

忌避剤を使用するときの注意点は、方法によって効果の持続時間に差があることです。一時的に効果があるものと、長期間継続使用できるものの2種類があります。忌避剤を使用するときは、状況や目的に応じて使い分けることが大切です。

LEDセンサーライトを使う

屋外においてできる対策が、LEDセンサーライトの設置です。LEDセンサーライトは、範囲内で何かが動くと反応して自動点灯するライトです。主に防犯用に使用されるため、ホームセンターなどで手軽に購入できます。

夜行性のコウモリは光に弱いため、ライトの光があると家から遠ざけられます。すでに棲み着いている場合は、追い出すときにもライトの光がおすすめです。例えば屋根裏や軒下にいる場合、LEDライトを当てつつ誘導すれば、コウモリが嫌がって出ていってくれます。

超音波を利用する

コウモリは声帯から発した超音波の反響音を頼りに、物の形や距離、動作を把握しています。コウモリの空間認知能力を混乱させる策として、超音波の活用が有効です。

専用の機械を設置すると、コウモリは自分が発している超音波との区別がつきにくくなるため、動きが鈍くなったり逃げたりします。最近はLEDセンサーライトつきの超音波発生装置もあります。

ただし、超音波を発する機械を常時設置するのは避けましょう。超音波が常に発せられている状態が続くと、コウモリが慣れてしまうおそれがあります。また、すでに棲み着いているコウモリに使用しても、大きな効果は期待できません。

追い払った後は、侵入しやすい穴などの前にテグスを張り巡らせておくと寄り付かなくなります。

業者に依頼する

寄生虫や病原菌の感染リスクがあるうえ、鳥獣保護法により下手に触れないとなると、素人によるコウモリ駆除は非常に困難です。無理に自力で対処しようとせず、プロの業者に依頼することをおすすめします。

お金はかかるものの、業者に依頼すると下記のメリットがあります。

・自分でコウモリを見たり触ったりせずに済む
・糞尿を片付けてくれる業者もある
・糞尿による被害部分の補修を依頼できる業者もある
・新しい被害の予防もしてもらえる

業者への依頼は、棲み着いたコウモリの駆除はもちろん、予防方法としても1番の対策です。コウモリの糞尿による汚染にも対応してくれる業者なら、駆除後の掃除も自力でする必要がありません。

コウモリ被害に遭った場合は専門業者にご相談ください

コウモリを追い払いつつ、再発防止の対策も行いたいなら、業者への依頼が最適です。コウモリ駆除を個人で安全に行おうとすると、知識のみならず道具などの準備もせねばならず、容易ではありません。

コウモリの駆除は、「がいじゅうZERO」へお任せください。コウモリの習性を熟知したプロのスタッフが、現地調査による状況確認から駆除、再発防止までワンストップで対応します。

どのような被害があるのか、コウモリ以外の動物の可能性はないのか、調査と見積もりは無料で行っていますので、お気軽にご相談ください。仮にコウモリ以外の有害鳥獣が犯人だった場合も、引き続き駆除をご依頼いただけます。

当社は害獣駆除の実績が多く、知識や技術に絶対の自信をもっているため、「再発10年保証」をお付けてしております。駆除後の清掃・消毒・修繕も承っておりますので、安心して最後までお任せください。

まとめ

コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、個人の判断で安易に捕獲・駆除はできません。また、寄生虫や病原菌による健康被害のリスクも考えると、プロの業者への依頼がおすすめです。

がいじゅうZERO」なら、事前の現地調査と見積もりを無料にて行っております。コウモリ以外の害獣駆除の経験も豊富ですので、「コウモリなのかわからないけれど、天井から異臭や騒音がするから見てほしい」という方も遠慮なくお問い合わせください。