自宅周辺で害獣の鳴き声がする!見分け方や駆除方法、予防策を解説

自宅付近で害獣の鳴き声がした場合、被害が出る前に早めに対処することが重要です。とはいえ動物の種類が特定できないと、どんな対策をすべきか悩んでしまいますよね。今回は、害獣の鳴き声の見分け方や種類別の駆除方法を紹介します。害獣を侵入させないための予防策も解説しますので、ぜひ参考にしてください。


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害獣の鳴き声一覧

まずは、主な害獣の鳴き声の特徴や見分け方を紹介します。

ネズミ

ネズミの鳴き声は多くの場合「チューチュー」と表現されますが、実際は「キーキー」「キューキュー」「キュッキュッ」と鳴きます。嬉しいときは高い声、怒っているときは低い声を出すのが特徴です。

イタチ

イタチの声は甲高く、「キーキー」「キュッ」「ピュー」「クククク」といった短い鳴き声を発します。また、ヘビのように「シー」と鳴く場合もあります。

通常、イタチはあまり鳴き声を発しませんが、繁殖時や警戒時、親子やほかの動物とコミュニケーションをとるときに鳴きます。

アライグマ

アライグマは「クルルル」「キュッキュッ」と小刻みに鳴き、威嚇時は「シャー」という声を発します。アライグマの鳴き声は鳥と酷似していますが、鳥よりも音域が低く、鼻にかかったような鳴き声が特徴です。アライグマの赤ちゃんは鳴くことが多く、親を探しているときや空腹時に鳴き声を発します。

ハクビシン

通常、ハクビシンはほとんど鳴きませんが、「キーキー」「キューキュー」と連続で鳴いたり、猫のように「ミャー」と鳴いたりすることがあります。子どもの声は大人よりも高く、なかなか鳴きやまないのが特徴です。また、威嚇時は「ガウッ」と声を発することもあります。

コウモリ

超音波を発するコウモリは、跳ね返ってきた音で物との距離や大きさなどを判断しています。超音波は人間の耳には聞こえませんが、危険を察したときに出す「キィキィ」「チチチチ」といった鳴き声が聞こえることがあります。

害獣が棲み着いている場合の対処法

家に棲み着いている害獣を放置すると、騒音や悪臭のほか、ダニや病原菌による健康被害が生じることがあります。そのため、害獣の鳴き声が聞こえたら早めの対処が必要です。

ここでは、害獣が棲み着いていた場合の対処法について、種類別に紹介します。

ネズミの場合

ネズミの駆除方法は、トラップをしかけて捕獲する方法や、忌避剤で追い出す方法があります。

トラップで捕獲する方法

ネズミの通り道に捕獲機(捕獲カゴ)や粘着シートを使えば、ネズミを捕獲できます。フンや黒いこすり跡、木製の家具や家電コードなどをかじった跡がある場所にトラップを仕掛け、数日間動かさずに様子をみましょう。

トラップに人のニオイがついていると警戒されるため、設置時は手袋を着用してください。

忌避剤で追い出す方法

ネズミが嫌がる成分が入った忌避剤を使って追い出すのもひとつの手です。忌避剤にはスプレーや燻煙剤などのタイプがあります。

スプレーはネズミの通り道に散布しておくことで、ネズミを寄せ付けなくすることができます。燻煙剤は煙を出して、ネズミを追い出すタイプのものです。

ネズミの駆除方法については、下記の記事でも詳しく紹介しています 。
ネズミ駆除を自力で行う5つの方法|業者に依頼すべきケースとは?

イタチの場合

イタチは鳥獣保護法で保護されているため無許可での捕獲や殺傷が禁止されていますが、追い払ったり自宅への侵入経路を塞いだりすることは許されています。

また、自治体の一部では害獣対策として罠カゴの貸し出しを行っています。申請すれば無料で借りられるので、市役所の担当者にイタチの捕獲許可をとりましょう。

罠カゴで捕獲する方法

市役所で有害鳥獣捕獲許可の申請をして罠カゴを借り、イタチの通り道や人目に付かない狭い場所、餌場などに設置しましょう。イタチは肉食のため、ネズミやモグラ、鳩などがいる場所に罠カゴを設置すると捕獲できる場合があります。

罠カゴのなかには、イタチの好物である唐揚げや骨なしフライドチキンなどを仕掛けましょう。捕獲したイタチは、傷つけずに広い河川敷や人の往来が少ない場所へ放獣するのが一般的です。罠カゴを借りる際、放獣場所も自治体に確認しておきましょう。

捕獲せずに追い出す方法

イタチを追い出す場合は、屋根裏やイタチの通り道に忌避剤やハッカ油、木酢液などを設置しましょう。また、害虫用の燻煙式殺虫剤もおすすめです。イタチは燻煙剤が発する大量の煙や殺虫成分のニオイを嫌うため、十分な効果が期待できます。

アライグマの場合

アライグマも鳥獣保護法によって保護されているため、殺傷や無許可での捕獲はできません。ただし、追い払ったり侵入経路を塞いだりすることは許可されています。

一部の自治体では、アライグマの捕獲にあたり罠カゴを無料で貸し出しています。

罠カゴで捕獲する方法

市役所で有害鳥獣捕獲許可の申請をして罠カゴを借り、アライグマの通り道や自宅への侵入口付近、餌場などに設置しましょう。人目のつかない日陰や縁側の下に罠カゴを設置すると捕獲できるかもしれません。

罠カゴ内の餌はキャラメル味のスナック菓子やドーナツ、食パン、ぶどうなどが有効です。アライグマを捕獲できたら、自治体の指示に従って適切な処置をしましょう。

多くの場合は市役所の職員が回収してくれますが、場合によっては害獣の回収や処分に対応していないこともあります。罠カゴを借りる際に、捕獲後の処理方法を確認しておきましょう。

捕獲せずに追い出す方法

アライグマを追い出す場合は、忌避剤や燻煙剤、ハッカ油、木酢液、ハーブ、唐辛子などを設置します。害虫用の燻煙式殺虫剤を屋根裏の狭い空間で使用すれば、煙に驚いたアライグマがすぐに逃げ出すでしょう。

ハクビシンの場合

ハクビシンも鳥獣保護法で守られているため、無許可での捕獲や殺傷は禁止されています。ただし、追い払ったり侵入経路を防いだりすることは許可されており、自治体に申請すれば個人で捕獲もできます。

罠カゴで捕獲する方法

一部の自治体では、申請すれば罠カゴを無料で借りられます。ハクビシンの足跡がある場所や人目のつかない餌場に罠カゴを設置し、しばらく様子をみてみましょう。

罠カゴ内に入れる餌はリンゴやバナナなどの果物がおすすめです。ハクビシンの捕獲後は自治体や保健所に連絡し、罠カゴごと回収してもらうのが一般的です。

捕獲せずに追い出す方法

捕獲せずに追い出す場合、ハクビシンが嫌がるニオイを発する忌避剤や燻煙剤、木酢液、ハッカ油などを通り道や侵入口に設置しましょう。特に、木酢液の焦げたようなニオイは山火事を連想させるため、ハクビシンを追い払えることがあります。

コウモリの場合

コウモリは鳥獣保護法によって守られており、捕獲や殺傷はできません。ただし、追い出したり侵入を防いだりすることはできます。

追い出す方法

冬眠中や繁殖期はコウモリを追い出すのが困難なため、自分で駆除する場合は4月から5月、または10月が適しています。屋根裏や軒先、通気口の内部、壁の隙間などコウモリが棲み着いている場所を特定し、専用の忌避剤で追い出しましょう。

なお、コウモリの忌避剤には強烈な刺激物が含まれているため、使用上の注意をよく読み、10秒以上噴射しないようにしてください。コウモリを追い出した後はハンドクリーナーでフンを清掃し、濃度72%以上のアルコールで巣も消毒しましょう。

また、煙タイプの殺虫剤でノミやダニ、トコジラミなどの寄生虫を駆除し、封鎖部材で巣穴を塞いでおくことも重要です。

ただし、コウモリは数多くの病原菌を持っており、駆除の際に菌が舞い散ると危険な感染症を引き起こすおそれがあります。自宅にコウモリが棲み着いている場合は無理に自分で対処せず、専門知識のあるプロの業者に相談することをおすすめします。

害獣を侵入させないための予防策

害獣を追い出した後は、再発防止のために対策を講じる必要があります。ここでは、害獣の侵入を防ぐ方法を紹介します。

侵入経路を塞ぐ

害獣の侵入を防ぐには配管や通気口のほか、屋根の軒下、窓枠、壁、換気扇、シャッターなどの隙間を塞ぐことが重要です。子ネズミは1.5cmの隙間からも侵入可能なため、わずかな隙間や穴も徹底的に塞ぐ必要があります。金網やパンチングメタル、金属たわしなどを使って侵入口をしっかり塞ぎましょう。

また、イタチやアライグマ、ハクビシンは木登りが得意なため、屋根の隙間を塞ぐ対策や自宅周辺にある樹木や電柱との距離を離すなどの対策も効果的です。

忌避剤で追い払う

害獣が不快に感じるニオイが出る忌避剤を設置すれば、追い出しや侵入防止に役立ちます。忌避剤は、ホームセンターやオンラインショップなどで簡単に購入可能です。燻煙タイプや固形タイプ、液体タイプなどさまざまな忌避剤が販売されているため、害獣の種類や設置場所などを考慮して選びましょう。

まとめ

害獣の鳴き声には特徴があるため、見分け方を知っておけばある程度特定できます。
自分で害獣を駆除することも可能ですが、病原菌が肌や衣服に付着して感染症を引き起こす危険があるため、知識のある専門業者に任せるのがおすすめです。

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また、再び害獣が侵入しないよう、侵入口の封鎖から消毒・清掃などの再発防止対策も徹底しています。

現地調査や見積もりは無料のため、害獣でお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。