庭の穴はネズミのせいかも?他の動物の可能性やネズミの駆除方法を紹介

庭に穴があいていると、「ネズミ?それとも、ほかの動物?」と気になりますよね。庭に動物が棲み着いてしまうと、庭を荒らすだけでなく、フンなどをするため悩みの種になるものです。 今回は、庭に穴を掘る習性がある動物にはどんなものがいるのか、またネズミやイタチなどの害獣がすみ着いている場合の駆除方法について紹介します。


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ネズミは庭に穴を掘る習性がある

庭に穴を掘る習性がある動物のひとつとしてあげられるのがネズミです。

ネズミにはさまざまな種類がいますが、その中でも穴を掘る習性があるのは「ドブネズミ」と「ハツカネズミ」の2種類です。

ネズミは体が小さいため、必然的に掘る穴は浅めになります。ネズミが穴を掘る場合、そこに木の葉や布切れ、段ボール材などを持ち込んで巣を作ることも珍しくありません。

また、ネズミは穴の横に土を積む傾向があります。穴の横の土が盛り上がっているなら、ネズミである可能性があるでしょう。

ネズミ以外に穴を掘る動物

庭に穴を掘る動物はネズミだけではありません。ネズミ以外に考えられる動物をみていきましょう。

イタチ

高所を得意とし、屋根裏などに上がることが多いイタチですが、土の中に生息する虫やネズミなどを食べるため、庭に穴を掘ることがあります。

イタチの穴は直径3~5cm程度のサイズで、複数の穴を掘る習性があります。庭のあちらこちらに穴があいているケースならイタチの仕業かもしれません。

しかも、穴の中や周辺に糞尿をまき散らすことも多く、強烈な悪臭がします。

モグラ

穴を掘る動物といえば、モグラをイメージする方も多いでしょう。

モグラが掘る穴は、モグラ塚と呼ばれています。穴の横の土が盛り上がっていて、土の塊ができているのが特徴です。

地中を移動するのもモグラの特徴で、穴の周りの土には凸凹ができやすい傾向があります。穴周辺に凸凹があるようであれば、モグラが疑われるでしょう。

地中で暮らすモグラの穴は深く長さもあり、地中でほかの穴とつながっている特徴があります。

アナグマ

あまり身近な動物として知られてはいないものの、アナグマも穴掘りを得意としており、庭に穴をあけることがあります。

アナグマは目の周りに黒い模様があり、見た目はハクビシンに似ています。ハクビシンと比べ、アナグマはしっぽが短いのが特徴です。

基本は昆虫やミミズ、カエルなどを食べるため、竹林や森林などに生息していますが、近年は人里に現れて農産物を食い荒らしたり、畑を掘り起こしたりするケースも増えています。

アナグマは数頭で巣穴を共有するため、地中には複数の部屋が存在している大規模なトンネルです。そして、アナグマはネズミやモグラよりも体躯が大きいため、地表の穴も大きくなります。周辺が住宅地であれば、アナグマが庭に巣を作る心配はないでしょう。

ヘビ

ヘビは冬眠をするために地中へもぐります。ヘビの穴も大きくはなく、浅く掘られているのが特徴です。

ただし、ヘビが穴の中にいるのは冬だけであり、春になると穴から出て生活します。ヘビはネズミを食べてくれる存在でもあるため、見かけてもそっと放置しておくことをおすすめします。

庭の穴がネズミによるものか確認する方法

庭に穴を掘る動物は複数考えられるものの、その中でも出現率が高いのはネズミといえます。

庭の穴がネズミによるものか確認するには、ラットサインを見つけるのがポイントです。ラットサインとは、ネズミがそこにいたことを示す痕跡として残されるものです。

ネズミの通り道にはラットサインが残されているため、ラットサインがあればネズミがいると判断できます。主なラットサインは下記の通りです。

・黒っぽい汚れ

ネズミはゴミやホコリなどが多い汚い場所にいることが多く、体が黒く汚れています。また、同じ道を何度も通って移動する習性があるため、ネズミの通り道はだんだんと汚れて黒くなってしまいます。外壁の低い場所に擦れたような黒い跡が続いていれば、ラットサインです。

・かじった跡

ネズミは前歯が発達しており、伸び続けます。食糧だけでなく、家具や壁、柱、電気コードなど、あらゆるものをかじることで前歯が長くのびすぎないように削っています。家の中でかじられた痕跡があるなら、近くにネズミがいると考えられるでしょう。

・足跡

ネズミが通った後には、左右そろった小さな足跡と、しっぽの引きずられた線が足跡の間に残されます。ネズミの通り道と思われる場所に、小麦粉やベビーパウダーを振りかけておくと、足跡を確認できるでしょう。

・糞尿

ネズミは移動しながら糞尿をする習性があります。そのため、ネズミの通り道には黒っぽい汚れだけでなく、複数のフンが落ちているケースが見受けられます。

ネズミが棲み着いている場合に起こりうる被害

ネズミが棲み着いている場合、どのような被害が起こるのでしょうか。ネズミが棲み着くことで起こりうる被害を具体的に紹介します。

経済的被害

ネズミが棲み着くと、大量のフンや尿を家中にまき散らします。ネズミが屋根裏などに糞尿をすると、天井や壁にシミが付くこともあるでしょう。そうすると、家の資産的な価値を大幅に低下させてしまう原因となります。

また、ネズミはありとあらゆるものをかじるため、柱や壁、家具などもかじられてしまいます。壁に穴があく、家具が破損するなどの被害が生じるかもしれません。

さらに、ネズミが配線をかじることで漏電が引き起こされ、最悪の場合、火災に発展するケースもあります。

衛生的被害

ネズミの糞尿はアンモニアなどの悪臭がするため、不快に感じるものです。

また、不衛生な場所を好むネズミは、多くの病原菌や寄生虫、家ダニを抱えています。そのため、ネズミやネズミの糞尿を介して、感染症やアレルギーが生じてしまうケースもあります。

ネズミやネズミの糞尿から感染する代表的な病気は以下のとおりです。

・サルモネラ症
・レプトスピラ症
・ツツガムシ病
・ハンタウイルス感染症
・アナフィラキーショック
・ラッサ熱
・鼠咬症(そこうしょう)

ネズミが原因で起こる病気について詳しくは、下記の記事をご覧ください。

ネズミが原因で起こる病気とは?被害を起こさないための対処法

食害

ネズミが人の住居に侵入する主な理由は、食べ物があるからです。雑食であるネズミは、野菜や果物、穀物などさまざまな食材を食べます。

テーブルやラックの上などに食べ物を置いていると、知らないうちにネズミがかじっているケースは珍しくありません。ネズミは硬い物もかじるため、ジッパー付きの保存袋やプラスチックの容器に入った食材もかじられてしまうことがあります。

先ほど述べたように、ネズミはサルモネラ菌などの病原菌を持っていることから、ネズミに食材をかじられると、その菌が付着してしまうと考えられます。ネズミにかじられた食材は、もったいなくても捨てるしかありません。

庭の穴がネズミによるものだった場合に取るべき行動

庭の穴がネズミによる仕業であった場合、すぐに対策を講じましょう。簡単にできる方法を紹介します。

忌避剤を使って追い出す

ホームセンターなどで販売されている忌避剤を使って、ネズミを追い出しましょう。

ネズミが嫌がるニオイには、ハッカ、ミント、ワサビ、唐辛子、木酢液などがあります。燻製剤やスプレータイプ、設置タイプなどがあるため、使いやすそうなものを選んでみるようおすすめします。

忌避剤を使ってネズミを追い出す方法は、ネズミが棲み着き始めたタイミングに効果的です。すでに長くネズミが棲み着いている場合は、あまり効果が期待できません。

粘着シートや専用のカゴで捕獲す る

粘着シートや専用のかごを使ってネズミを捕獲して駆除するのもひとつの手です。

粘着シートを使う場合、ネズミの通り道に沿って複数枚敷いておくと良いでしょう。捕獲したネズミは粘着シートごと処分できるため、ネズミに触れる必要がないのがメリットです。

ネズミを捕獲するかごを設置する際は、餌を仕掛けます。ネズミは雑食のため、餌はソーセージや野菜果物など適当なものを用意します。ネズミは石鹸も食べるため、コバエの発生を避けるなら、石けんを餌にしても良いでしょう。

侵入経路を塞ぐ

ネズミを追い出したり、捕獲したりしても、ネズミの侵入経路があると、またネズミが棲み着いてしまう可能性があります。

そのため、ネズミの追い出しや捕獲に成功した場合でも油断は禁物です。ネズミの侵入経路を塞いで、ネズミによる被害の再発を防ぎましょう。

チェックしたいのが、住宅と基礎の隙間、屋根の隙間、壁の割れ目、換気扇、通気口、エアコン、排水管などです。小さな隙間でも侵入できるため、金網や防鼠パテなどを使ってしっかりと塞いでおきましょう。

餌となる食べ物を放置しない

ネズミは餌を探して家の中に侵入するケースが多いため、餌となる食べ物を放置しないことも大切です。

食べ物は冷蔵庫にしまう、開封後のお菓子や乾物はガラスの保存容器に入れるなど工夫すると良いでしょう。

まとめ

庭に穴を掘る動物は複数いるものの、庭の穴の特徴がネズミによるものであり、ラットサインが見られる場合は早めに駆除する必要があります。

この記事で紹介した方法で対策を講じることはできるとはいえ、「捕獲後のネズミを見るのは苦手」「捕獲が成功しない」などのケースもあるでしょう。そんな場合はプロに依頼するのがおすすめです。

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