アライグマを駆除する方法とは?被害に未然に防ぐ対策も紹介

身近にいる害獣のなかでも、近年「アライグマ」の被害が増えています。農作物の食害だけでなく屋根裏に勝手に棲み着くケースもあるため、早めに対処しましょう。今回は、アライグマの生態について解説しながら、アライグマを駆除する方法、被害の予防策を紹介します。


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アライグマとはどんな動物?

アライグマとは、アライグマ科アライグマ属に分類されるほ乳類です。ペットとして北米から持ち込まれたものが飼い主のもとから逃げ出し、日本の野山で野生化したとされています。

野生の生き物は自然環境の保全を目的に「鳥獣保護法」で守られており、勝手に捕獲することはできません。駆除をする前に、アライグマの生態や特徴、他の動物との見分け方をしっかり理解しておきましょう。

特にアライグマは、タヌキと見間違われることが多いようです。アライグマとタヌキの違いについては、下記の記事で紹介しています。
タヌキとアライグマの違いとは?それぞれの特徴や見分け方を解説

アライグマの生態

アライグマは雑食性で、果実、木の実、昆虫、トカゲなどの爬虫類、卵、魚、エビ、カニといったものを食べます。基本的に森林の水辺に生息する生き物ではあるものの、木登りや泳ぎも得意なため、行動範囲が広いです。

アライグマは手先が器用で、学習能力が高い生き物です。狭い場所を好み、壁板を無理矢理はがして屋根裏に勝手に棲み着くこともあります。柵で囲まれた場所や10㎝未満の狭い場所にも簡単に入り込むため注意しましょう。

長い尻尾とふさふさした毛をもつアライグマはとてもかわいらしいものの、実は気性が荒く、危険です。発情期の成獣は特に凶暴なので、見かけても近づかないようにしましょう。

アライグマを見つけたときの対応については、下記の記事で紹介しています。
アライグマを見つけたらどうする?注意点や対策について解説

アライグマの特徴

アライグマは体長40~60cmで、灰褐色の体毛と長い尾をもつタヌキに似た生き物です。目のまわりから頬にかけての黒い斑紋、黒い横縞が入った尾、白い手足、耳の白い縁取りといった特徴からタヌキと見分けられます。

アライグマは本来、夜行性の生き物です。とはいえ、日中でも活動が確認されていて、歩くと長い五本指の子どもの手のような足跡を残します。成獣は力が強く、重い障害物も簡単に動かしてしまうものの、穴を掘るのは得意ではありません。

アライグマは「特定外来生物」に指定されていて飼育、譲渡、放獣、捕獲には許可が必要です。生態系を守るためにも、適切な対処が求められます。

アライグマがもたらす被害

アライグマが住宅に棲み着くと、さまざまな被害をもたらすため、早急に対処することが大切です。具体的にどのような被害があるのかをいくつかご紹介します。

感染症などの健康被害

アライグマは、感染症を媒介するリスクがあることが分かっており、日本国内で今まで確認されていなかった寄生虫をアライグマが持ちこんだとされているのです。

アライグマを原因とする感染症として、喘息・アライグマ回虫症・狂犬病・レプトスピラ症・ダニ媒介性感染症などが挙げられます。また、アライグマが日本脳炎ウイルスやカンピロバクター、サルモネラ菌などの細菌、タヌキ回虫などの感染症に罹患している事実も確認されています。

アライグマと接触することで、このような健康被害が引き起こされます。感染症に罹患すると、重篤な症状を引き起こすリスクが高まるため、十分な対策が必要です。

もし、アライグマに触れてしまった場合はもちろんのこと、アライグマのフンや移動経路に触れてしまった場合も、よく洗い消毒してから皮膚科の診断を受けましょう。

噛まれることによるケガ

アライグマは、見た目は可愛らしいものの、凶暴で気性が荒い動物であり攻撃性が高く人になつかない習性があります。発情期や子育て期間は特に攻撃的になる傾向が見られ、鋭い牙や爪を使いながら強い力で噛まれると、大けがにつながってしまうおそれがあります。

大人の方は避けることができても、子どもや飼っているペットが不注意に、アライグマに興味を持ってしまうかもしれません。子どもが噛まれることによるケガだけでなく、ペットが食べられてしまったケースもあるため、アライグマが出現しやすい地域は特に注意深く気を付けることが大切です。

さらに、噛まれたケガの箇所から菌が入り込むと、感染症のリスクも高まります。かつて日本では、アライグマはペットとして飼われていました。しかし、アライグマの凶暴性から自然に放してしまう人が後を絶たず、現在では飼育することは法律で禁止されています。

かわいいからという理由だけで飼育を行ったり、近づいたりも絶対に行わないようにしましょう。アライグマに噛まれることで生じるリスクもふまえておくことが大切です。

住宅を傷つけられる

アライグマが住宅を傷つける被害も多発しています。具体的には、天井裏の糞尿による悪臭・屋根裏の腐食・屋根裏にある断熱材の破損といった被害が見られます。

ほかにも、電気配線や設備配管が破損したり牙や爪による傷で住宅が破損したりする被害もあり、状態がひどい場合は火災につながるリスクがあるため大変危険です。

特に注意が必要なのは、アライグマが持つ「ためフン」という習性です。これは、特定の場所にまとめてフンをする習性であり、シミや悪臭を引き起こすことで衛生面でも大きな問題になってしまいます。アライグマのフンには寄生虫が潜んでいることもあり、注意が必要です。

生ゴミや農作物を食べられる

雑食性であるアライグマは、さまざまな食べ物を口にすることから、生ゴミや家庭菜園の農作物を食べ散らかす被害(食害)も多く見られます。手先が器用で、5本指の手を使ってネットや袋を開け、食べ物に手を出してしまいます。

アライグマは学習能力が高く、農作物の皮をむくことも可能です。さらに、熟した農作物にのみ手を出すため、出荷直前にアライグマの被害に遭う農家も少なくありません。

スイートコーンや果物など甘みのある農作物の被害が多く、農林水産省の調査によると、日本国内でアライグマによる農作物の被害金額は約4.8億円にも達しているとのことです。

出典:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和5年度)

アライグマの駆除・追い出す方法

アライグマは繁殖力が旺盛で、農作物に被害を与えます。住宅を壊したり、寄生虫や感染症を媒介したりするリスクもあるため、見かけたら早めに対処する必要があります。

アライグマ捕獲器を使って駆除する

アライグマを駆除するときは、捕獲器を使うのが一般的です。

アライグマの捕獲に使用されるのは、金属製のケージ型の箱罠です。踏み板の作動で入り口を閉める「踏板式箱罠」と、エサを吊り下げる「釣り餌式箱罠」の2種類が主流で、エサでアライグマを誘い込んで捕獲してから処分します。

しかし、前述したとおり、アライグマは「鳥獣保護法」によって許可なく捕獲はできません。アライグマの捕獲や駆除には、自治体の許可や狩猟免許が必要です。

被害状況を自治体の窓口に報告する際に、駆除の相談をしてみると良いでしょう。または、害獣駆除のプロに対処を依頼するとスムーズに解決できます。

アイテムを使ってアライグマを追い出す

アライグマを捕獲するのではなく、寄せつけないといったやり方もできます。害獣が嫌がる「忌避剤」が市販されているので活用しましょう。忌避剤を使う場合は鳥獣の捕獲や駆除にはあたらないため、自治体の許可や狩猟免許は必要ありません。

アライグマに使える忌避剤には据え置いて使うものと燻煙タイプがあり、次のような香りの強い成分で作られています。身近なホームセンターで購入できるので、探してみてください。

・ハッカ油
・木酢液
・木タール など

アライグマは嗅覚が鋭く、強いニオイを嫌う傾向があります。このほか、天敵のオオカミのニオイを利用した忌避剤も市販されているので活用しましょう。アライグマが出没する家のまわりに忌避剤を使えば、寄りつきにくくなります。

ただし、忌避剤で完全にアライグマの被害を防げるわけではありません。繁殖期に周辺や屋根裏や巣を作っていると追い出せなかったり、しばらくしてから戻ってきたりすることがあります。屋根裏に棲み着いた場合は忌避剤で追い出し、侵入口を確実に塞いで再発を防ぎましょう。

専門業者に依頼する

確実にアライグマの被害を防ぎたい場合は、害獣駆除の専門業者に依頼するのが早道です。プロに任せれば自治体の許可を受ける手間がかからず、追い出しから再発防止までを一任できて安心安全、かつスピーディーに問題を解決できるでしょう。

アライグマの駆除を依頼するなら、「がいじゅうZERO」にお任せください。

がいじゅうZERO」なら、相談から現場の調査・見積り、駆除作業までを自社スタッフがワンストップで実施します。再発防止策も徹底しており、最長10年の保証が付いているため、駆除した後に万が一再発してしまったときでも安心してご依頼できます。

アライグマによる被害でお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

アライグマの被害を予防する方法

アライグマは繁殖力が強い生き物なので、1頭駆除しても別の個体が出没する可能性があります。駆除と予防策はワンセットです。次の対策で、日頃からアライグマを寄せつけない工夫をしましょう。

アライグマが苦手なアイテムを使用する

害獣の被害を防ぐには、アライグマが苦手なアイテムを身近な場所に置いておくのが効果的です。アライグマは刺激の強いニオイを嫌うため、忌避剤を継続して活用しましょう。

超音波を使ったアライグマ撃退グッズも市販されています。夜行性の動物が苦手な青色LEDライトを活用した撃退グッズもおすすめです。さまざまな商品があるので、ご家庭で使いやすいものを選びましょう。

据え置き型の忌避剤や撃退グッズは置いておくだけで良く、維持管理が簡単です。ただし、強いニオイが近隣トラブルに発展するケースもあるので、使い方には注意しましょう。

アライグマの苦手なものについては、下記の記事で紹介しています。
アライグマの嫌いなものは何?追い払うために使える方法を紹介

エサとなる食材を片付ける

アライグマは1度でもエサ場として認識すると、繰り返し同じ場所にやってくる習性があります。自宅まわりをキレイにして、アライグマのエサとなるものを徹底的に排除しましょう。

例えば、生ゴミやペットのエサを外に出しっぱなしにするのはNGです。どうしても生ゴミを屋外に置きたいときは、蓋付きのゴミ箱に入れてください。食べ物のニオイはアライグマを引きつけるので、空き缶やペットボトルを外に置く場合はキレイに洗っておきましょう。

屋外で飼育する鯉や小鳥もアライグマのエサとして狙われる可能性があります。アライグマが侵入しないように、金網などを補強してください。もちろん、かわいいからといって野生鳥獣にエサをあげるのは厳禁です。

家に侵入させない工夫をする

アライグマは狭い場所に好んで入り込むため、室内や屋根裏に通じる侵入口を徹底的に無くしましょう。侵入口になりやすいのは、屋根の隙間、換気扇、通風口、壁の亀裂です。

ネットや木製の覆いはアライグマが手で破ってしまうため、隙間は金網で塞いでください。アライグマは木登りが上手なので、高い場所にあるからといって窓を開けっぱなしにするのはやめましょう。

まとめ

ペットとして日本に入ってきたアライグマは、かわいい見た目に反して気性が荒く、何でも食べてしまいます。屋根裏に棲み着いて、住宅を壊してしまうこともあるのです。危険な病気を媒介するリスクもあるので、不用意に近寄らず、適切に対処しましょう。

アライグマは繁殖力が旺盛で、近くに棲み着くとあっという間に増えてしまいます。被害が続く場合は早めに業者へ相談し、完全駆除を目指してください。