ネズミが怖いと言われる4つの理由
ここでは、ネズミが怖いと言われる理由を4つ紹介します。
1.人に襲いかかってく る
どう猛なネズミは人に襲いかかってくることがあります。特に寝たきりの老人や赤ちゃんは噛みつかれやすいため、注意が必要です。海外では、生後数ヶ月の赤ちゃんがネズミに何度もかじられ、死亡したという事件も報告されています。ネズミの歯は、壁や柱に穴を開けるほど鋭く、噛まれれば傷跡が残る場合があります。
出典:「赤ちゃんがネズミにかじられ死亡、米国」(AFP BB News)
2.ネズミは感染症を持っている
ネズミはさまざまな病原菌を体に宿しており、噛まれれば感染症にかかるリスクがあります。ネズミから感染する病気として代表的なのは、以下の3つです。
【鼠咬症(そこうしょう)】
鼠咬症は主にネズミに噛まれることで発症する感染症です。3〜10日程度の潜伏期間を経て、悪寒や発熱、嘔吐、頭痛などの症状を引き起こす場合があります。また、肺炎や心膜炎、肝炎などの合併症を引き起こす危険性もあり、早期に治療しないと死亡する可能性もあります。
【レプトスピラ症】
レプトスピラ症にかかっている動物の糞や尿によって汚染された水や土が、体の傷や粘膜などを介して感染する病気です。ラフティングやカヤックなどの水関連のレクリエーションから感染するケースもあります。レプトスピラ症にかかると、頭痛や発熱、下痢などの症状が現れることがあり、重症になると死に至るケースもあります。
【サルモネラ症】
サルモネラによって引き起こされる疾患で、食中毒の原因としても知られています。サルモネラを保有しているネズミは、食べ物や食器を汚染する可能性があり、それに気づかずに汚染された食べ物を食べたり食器を使ったりすれば、サルモネラ症にかかります。サルモネラ症になると、腹痛や下痢、発熱などを伴うことがあり、まれに重症化するケースもあるため注意が必要です。
出典:
「・米国におけるペット用ラット由来の鼠咬症による死亡事例及びペット用ハムスター由来の野兎病感染事例の発生について(◆平成17年01月21日健感発第121001号)」(厚生労働省)
「レプトスピラ症(ワイル病)(Leptospirosis)」(厚生労働省検疫所)
「サルモネラ感染症」(厚生労働省検疫所)
3.ネズミには寄生虫がいる
ネズミの体には、病原菌のほかに「寄生虫」も付いている場合があります。ネズミに付いている寄生虫は主に、「イエダニ」「ノミ」「ツツガムシ」「マダニ」などが挙げられます。
【イエダニ】
ネズミを吸血して生きていますが、人やペットなどを新しい食事源として吸血することもあります。イエダニは腹部や太ももなどを吸血することが多く、かゆみや皮疹を引き起こす場合があります。
【ノミ】
ノミは跳躍力に優れた寄生虫です。ノミに吸血されると、水ぶくれや色素沈着などを引き起こす場合があります。また、ノミによる吸血によって「ペスト」という感染症が流行していた時期もありました。ペストは致死率が高く、皮膚も黒くなることから「黒死病」とも呼ばれ、恐れられています。日本では1926年以降にかかった報告はありませんが、気をつけたい病気です。
【ツツガムシ】
ツツガムシは、主に野山のネズミに寄生しているダニの一種です。ツツガムシに吸着されると、「ツツガムシ病」という感染症を引き起こす危険があります。ツツガムシ病になると、高熱や強い頭痛などが生じることがあります。
【マダニ】
マダニもネズミの寄生虫として代表的です。マダニは病原体を媒介することから、感染症を引き起こすリスクがあります。マダニはネズミ以外の動物にも寄生するため注意しましょう。
出典:
「6ネズミ・生活害虫の対策」(東京都福祉保健局)
「ペストとは(2023年9月13日改訂)」(国立感染症研究所)
「ツツガムシ病とは」(国立感染症研究所)
「マダニについて」(福岡県保健環境研究所)
4.火災の危険がある
ネズミは前歯が一生伸び続ける動物で、前歯を適宜削らないと餌が食べられなくなってしまいます。ネズミは前歯の長さを維持するために、固いものをかじって歯を意図的に削ります。ネズミがかじるものとして代表的なのは、壁や柱、家具です。
注意したいのは、機械や電線、ガス管もかじる点です。機械をかじれば故障する可能性があり、電線をかじれば、停電や火災のリスクがあります。
ネズミが原因の火災は保険が適用されない場合があるため、ネズミのかじった形跡を見つけた際には、迅速にネズミを駆除しましょう。
ネズミが侵入しないようにするには?
ネズミの被害を防ぐには、ネズミが侵入せず、棲み着かない環境にすることが大事です。ここでは、ネズミの侵入を防ぐ方法と棲み着かない方法を紹介します。
侵入経路を塞ぐ
ネズミの侵入を防ぐには、侵入経路を防鼠パテや防鼠板などで塞ぐことが大切です。ネズミが自宅に侵入しやすい場所は、主に以下が挙げられます。
・玄関
・屋根
・壁や基礎の隙間
・換気扇
・エアコン導入部 など
ネズミは500円玉サイズのわずかな隙間からでも侵入してきます。侵入しやすい場所がないか、自宅をチェックしてみましょう。また、ネズミの侵入経路について以下の記事でも詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
「ネズミはどこから家に入る?主な侵入経路と3つの対策」
餌を無くす
ネズミは餌を求めて活動するため、餌がない環境を作ればネズミは自然にいなくなります。とはいえ、ネズミは雑食で基本的に何でも食べることから、完全に餌を断つのは難しいでしょう。
できることは、「食べ残しはすぐに片付ける」「生ゴミは密封する」といった努力です。ネズミはペットフードや仏壇のお供え物、石鹸なども食べるため気をつけましょう。
ネズミの気配を感じたら早めに駆除を!
ネズミが自宅に生息しているかどうかは、「ラットサイン」と呼ばれるネズミの痕跡で分かります。ラットサインは、「ネズミの糞尿」「足跡」「黒い汚れ」「かじった跡」の主に4つです。ラットサインを見つけたら、以下の方法で駆除しましょう。
器具(トラップ)を使う
ネズミを捕獲する器具には、「粘着シート」「バネ式パチンコ」「カゴ式ネズミ捕り」の主に3つがあります。器具を使ったネズミの駆除方法は以下のとおりです。
・ネズミの餌となるものを断ち、空腹状態に追い込む
・ネズミの通り道やラットサインのある場所などに器具を仕掛ける
・器具に餌をセットして待つ
器具を使ったネズミ駆除の方法は、小さな子どもやペットのいる家庭には向いていない点に注意しましょう。また、ネズミが器具にひっかかった場合には、早急に死骸を処理することが重要です。ネズミの死骸は病原菌や寄生虫がついているため、素手で触れないよう気をつけましょう。
忌避剤で追い出す
忌避剤(きひざい)とは、害獣の嫌がる臭いや成分を発する薬剤です。忌避剤には「スプレータイプ」「蒸散(くん煙)タイプ」「設置タイプ(置型)」があります。広範囲に使用する場合は、蒸気や煙で追い払う「蒸散(くん煙)タイプ」がおすすめです。
また、ネズミが嫌う周波数や音、光を出す忌避機器もあります。小さい子どもやペットがいる家庭で、薬剤を使用したくない場合は忌避機器を用いると良いでしょう。
ネズミ駆除なら専門業者が安心!
ネズミ駆除は個人で実施することも可能ですが、感染のリスクがある上に、確実に駆除するには専門的な知識が必要です。適切な方法でネズミを迅速に駆除するためにも、プロへの依頼をおすすめします。
『がいじゅうZERO』は、ネズミの生態や行動特性に精通した害獣駆除の専門業者です。経験豊富なスタッフがネズミの侵入経路を特定し、確実にネズミを駆除します。また、再発防止策として、清掃や消毒も徹底しております。
相談・見積もりは無料で、即日対応可能です。最長10年保証付きですので、安心してご依頼ください。
まとめ
ネズミが怖いと言われる理由には、「人に襲いかかってくる」「感染症を持っている」「寄生虫が付いている」「火災を引き起こす危険性がある」の4つがあげられます。ネズミが生息しているかどうかを確かめたい場合は、ラットサインを探してみてください。
ラットサインがある場合はネズミが棲み着いている可能性が高いため、放置せずに専門業者に依頼して早急にネズミを駆除しましょう。