実は怖いアライグマの生態とは?被害を防ぐための対策

かわいらしい見た目のアライグマですが、実は非常に怖い動物だと聞いたことがある方も多いでしょう。そんなアライグマが自宅に棲み着いたら、不安を感じるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、アライグマが怖いといわれる理由やアライグマの特徴、アライグマの被害を防ぐ対策などについて解説します。


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【被害別】アライグマが怖いといわれる理由

アライグマは、もふもふとした姿や食べ物を洗う仕草が愛らしく、キャラクターに使われることも多い動物です。しかし、さまざまな理由から、非常に怖い動物だといわれています。なぜアライグマが怖いといわれるのか、その理由をみていきましょう。

噛まれるなどの被害

アライグマはその見た目に反して、気性が荒く凶暴です。1970年代ごろにペットとして人気を博しましたが、人間になつきにくいことから噛まれたり引っ掻かれたりして、手放す人が続出しました。

アライグマが積極的に人間に襲い掛かることはありませんが、驚いたり危険を感じたりすると襲ってくることもあります。不用意にアライグマに近づいたり刺激したりすると、噛まれるなどの被害に遭うかもしれません。

アライグマは牙や爪が鋭く、噛む力も強いため、襲われたら大ケガをする可能性が高いでしょう。また、アライグマがもつ病原菌に感染するおそれもあります。

感染症による被害

アライグマには多くの病原菌や害虫を保有する個体がおり、アライグマと接触することで、病気になるおそれがあります。アライグマから感染する可能性がある病気として代表的なものは、レプトスピラ症やアライグマ回虫症、狂犬病などです。

レプトスピラ症 レプトスピラ菌に感染することで、発熱や頭痛などの風邪のような症状が出る病気。重症化すると出血や腎障害などを引き起こすことがある
アライグマ回虫症 アライグマ回虫(寄生虫)に感染することで、発熱や悪心などの症状が出る病気。回虫が成長すると臓器や神経に損傷を与え、最悪の場合死亡するリスクがある
狂犬病 狂犬病ウイルスに感染することで、発熱や倦怠感などの症状が出る病気。進行すると脳炎症状を起こし、ほぼ100%の確率で死に至る

上記の病気は、いずれも人間だけでなくペットにも感染する危険性があるため、ペットとアライグマが接触しないようにすることも重要です。

農作物への被害

アライグマにとって人間が育てる農作物は、味が良く栄養豊富で非常に魅力的な餌です。そのため、アライグマが棲み着くと、農作物が被害を受けることが多々あります。

農林水産省が発表したデータによると、アライグマを含む害獣による農作物被害額は、令和3年時点で約19億円です。全体的な被害額は平成25年ごろからほぼ横ばいですが、農村部など一部地域では、アライグマによる農作物被害が拡大しています。

例えば、北海道はアライグマによる農作物被害が深刻で、令和3年には被害額が1億4,900万円と過去最高額になりました。北海道以外でもアライグマによる農作物被害が問題になっている地域が多数あり、農業を営む人にとって頭の痛い問題となっています。

出典:「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(令和3年度・その他獣類)」(農林水産省)
出典:「令和3年度 北海道におけるアライグマの生息等の状況」(北海道公式ホームページ)

棲み着き被害

農業を営んでいなくても、アライグマによる棲み着き被害を受けることがあります。棲み着かれると、アライグマの生活音が天井や屋根裏から響き、騒音に悩むことになるでしょう。

アライグマは夜行性で、特に夜間に騒がしくなるため、寝不足に悩まされる可能性もあります。

また、アライグマは溜め糞といって同じ場所に糞を溜める習性があるので、溜まった糞によって家の柱や壁、床などが傷んだり腐ったりすることもあります。

アライグマの特徴

ここでは、感染症や農作物の食害など、さまざまな被害をもたらすアライグマの特徴について解説します。

アライグマの見た目

アライグマは、頭からしっぽまでの長さが60~100cmほどの大きさの動物です。灰色や明るい茶褐色の毛皮をもち、しっぽには4~10本ほど黒のリング状の模様が入っています。

タヌキと間違えられることが多いですが、しっぽに模様があるかどうかを見れば判別可能です。

アライグマの生態

アライグマは基本的には夜行性ですが、昼間に活動することもあります。野菜や果物を食べるイメージがありますが、小型の哺乳類や鳥、魚、虫、爬虫類、両生類、甲殻類など何でも食べる雑食性です。

北米・中米原産の動物で、もともと日本にはいない外来種でしたが、ペットとして輸入され一般家庭で飼育されていた個体が逃げたり放逐されたりしたことで、日本全国に広まりました。凶暴で攻撃性が高いうえに、日本には天敵がいないため、どんどん繁殖して個体数を増やしています。

アライグマの痕跡

アライグマが活動した場所には、人間の子どもの手形に似た、長い5本指の足跡が残ることがあります。ほかの哺乳類とは異なり、つま先からかかとまでを地面につけて歩くため、見分けやすいでしょう。

糞は直径3cm程度で、食べている餌によって形状や柔らかさが変わります。あまり咀嚼をしないため、動物の骨や羽が混ざっていることもあります。

アライグマの被害に遭わないための対策

アライグマは凶暴なうえ、衛生面でも問題がある動物なので、棲み着かれると対応に苦慮します。糞尿などで建物が被害を受けた場合は、清掃や修理にも手間と費用がかかるでしょう。

そのため被害に遭う前に、アライグマが棲み着かないよう対策することが重要です。ここでは、アライグマの被害に遭わないための対策について解説します。

苦手な環境を作る

アライグマの被害を防止するには、アライグマが苦手な環境を作って、アライグマが寄ってこないようにする必要があります。

生ゴミやペットの餌、ジュースの缶やペットボトルなど、アライグマの餌になりそうな物を家の周囲に置かないようにしましょう。

魚や小鳥も捕食するので、屋外や外から見える場所で魚や小鳥を飼育している場合は、水槽やカゴの位置を変えたり金網で補強したりしてください。

アライグマが現れる場所に、忌避剤や木酢液などのアライグマが嫌いな臭いがする物を撒いておく方法もありますが、忌避剤や木酢液は効果の持続期間が短く、アライグマのとおり道などにピンポイントで使用しないと効きません。また、強烈な臭いで気分が悪くなったり、近隣から苦情が来たりすることもあるため注意が必要です。

侵入経路を塞ぐ

換気口や通気口、屋根や外壁の隙間など、アライグマの侵入経路になりやすい場所をしっかり塞いでおきましょう。アライグマは直径10cm程度の穴でも通り抜けてくるので、「これぐらいなら大丈夫」と油断せず、小さな穴も塞ぐことが大切です。ネットなどでは噛み千切られてしまうので、金網などの頑丈な素材の物を使用してください。

アライグマを見つけたら早めの駆除を

アライグマが棲み着いてしまったら、被害が拡大する前に、速やかに駆除することが大切です。しかし、アライグマを含む害獣は鳥類保護管理法で守られており、被害を受けたからといって許可なく捕獲・駆除はできません。

違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるため、家にアライグマが侵入してきたら、専門業者に相談しましょう。

どこの業者に相談すれば良いか悩んだら、ぜひ、がいじゅうZEROをご検討ください。がいじゅうZEROは、アライグマやネズミ、コウモリなどの害獣駆除専門業者です。

プロならではの知識と技術で、家に棲み着いたアライグマをしっかり駆除します。駆除後の清掃・消毒や再発防止対策まで徹底して行うため、アライグマ被害の悩みを一気に解決できます。

相談・見積もりは無料、電話やメール、LINEにてご相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

まとめ

かわいい見た目や仕草に目がいきがちなアライグマですが、実は凶暴で感染症を媒介することもある怖い動物です。家に棲み着かれると、糞尿で家がダメージを受けることもあります。アライグマに棲み着かれると非常にやっかいなので、まずは対策することが重要です。

それでも被害を受けてしまったとき、すでに家に侵入されて困っているときは、自力での対処は難しいため、速やかに専門業者に相談しましょう。