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コウモリが雨戸にいるかどうかチェックしよう
コウモリは本来、森林や洞窟に生息している動物ですが、森から市街地に飛来してそのまま住宅の雨戸に棲み着いてしまうことがあります。
雨戸は暗くて狭い場所を好むコウモリにとって、格好のねぐらです。すぐに捕食対象である虫も獲れます。コウモリが棲み着いている可能性もあるので、巣があるかどうかチェックしてみまましょう。
雨戸にコウモリが棲み着いているかは、次の3つのチェックで確認できます。
・戸袋にいるか
・フンが落ちているか
・夜中に物音が聞こえるか
それぞれのポイントを解説します。
戸袋にいるか
雨戸に棲み着くコウモリの多くは、戸袋に巣を作ります。戸袋とは、窓を開けたときに雨戸を収納しておく場所のことで、窓の外側に設置されています。
普段から雨戸を閉めっぱなしにしていると戸袋が常に開いたままになり、狭い隙間にコウモリが入り込んで巣を作るので気を付けてください。
雨戸にコウモリが棲み着いた疑いがある場合は、戸袋の中をのぞいてみましょう。目視で巣が確認できるケースもあります。暗くて見えにくい場合は、懐中電灯で光を当ててみてください。
目視で確認できなくても、何かが引っかかって雨戸を戸袋に収納できないときは内部に巣がある可能性が高いと判断できます。雨戸を動かすとフンが戸袋から出てくることもあるので、慎重にチェックしましょう。
フンが落ちているか
雨戸や窓の付近にフンが落ちていれば、コウモリが雨戸に棲み着いている可能性があります。大量のフンは、野生動物の巣に付きものです。
コウモリのフンは、5~10mmほどの粒状です。黒褐色でネズミのフンと良く似ていますが、コウモリのフンには昆虫の翅や脚などの硬い部分が混じっているため、見分けられます。
なお、コウモリのフンには病原菌や寄生虫が含まれている可能性もあるため、素手で触るのは危険です。フンを見つけたらマスクを着用し、直接手で触れずに観察しましょう。
夜中に物音が聞こえるか
夜中に聞こえる物音も、コウモリが住宅に棲み着いているかを判断する目安になります。
コウモリは夜行性のため、夕方になると雨戸の戸袋にある巣から飛び出し、外で昆虫を補食して早朝に戻ってきます。夜間に雨戸や戸袋周辺でガサゴソと音がするのは、棲み着いたコウモリが活発に活動している証拠です。
そのほか、「キーキー」「ジージー」「キュッキュッキュ」などの鳴声や「バサバサ」という羽音がしないかもチェックしましょう。
雨戸にいるコウモリを追い払う方法
雨戸にコウモリが棲み着くとフンによる悪臭の発生や家を壊されるなどの問題が起こるため、早急な対応が必要です。
また、コウモリは感染症・寄生虫を媒介する野生鳥獣です。窓を開けたときに雨戸に棲み着いたコウモリが家の中に侵入したり、乾いて粉末状になったフンを吸い込んだりして危険な感染が広がる可能性があるため、早めに駆除に取りかかりましょう。
なお、コウモリが家の中に入ってきたときの対処法については、下記の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
「コウモリが家に入ってきたら?追い出す方法や駆除時の注意点も解説」
コウモリは厄介な害獣ですが、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律によって保護されているため、許可なく捕まえたり殺傷したりはできません。家庭でできる駆除は、生きたまま雨戸から追い出し、巣を撤去するところまでです。
コウモリを追い出すには、忌避(きひ)スプレーを使うのが一般的です。巣のある戸袋にスプレーして、コウモリを追い出しましょう。
忌避スプレーは、コウモリが嫌うハッカのニオイが付いたものが多いです。初心者でも簡単に扱えるので、取り扱い説明書やメーカーの注意事項にしたがって作業してください。
コウモリを追い出した後は掃除が大事
コウモリを戸袋から追い出したら、巣を撤去して消毒する必要があります。巣にはフンが残されているため、そのまま放置すると悪臭や感染症を引き起こす危険性があります。コウモリの駆除は追い出して終了ではないため、最期まで作業を続けましょう。
コウモリの巣やフンを撤去する際は、マスクと手袋を着用して行うことが大切です。掃除中はフンの粉末を吸い込みやすいので、感染症を防ぐ対策をしてから作業を始めてください。
巣やフンをすべて取り除いたら、最後に消毒用アルコールや次亜塩素酸を用いて除菌します。掃除中は細かい飛沫にさらされているため、作業に使ったマスク・手袋・雑巾は確実に廃棄し、衣類はすぐに洗濯しましょう。
コウモリの侵入を防ぐためのポイント
巣を撤去したら、コウモリの侵入経路を塞いで再発を防ぎましょう。コウモリは帰巣本能が強く、スプレーの香りを嫌って逃げ出しても時間が経つと戻ってくる傾向があります。忌避スプレーの持続時間はそれほど長くないため、消毒が終わったら再発防止対策を徹底してください。
戸袋にコウモリが再侵入するのを防ぐには、戸袋口を塞ぐのが効果的です。しかし、戸袋口を完全に固定して塞いでしまうと雨戸を開けたいときに収納できず、生活しにくくなります。
必要に応じて戸袋口を塞げる簡易的な扉が市販されているので、活用しましょう。コウモリが棲み着かないように、雨戸を戸袋にこまめに収納する習慣をつけるのもおすすめです。
コウモリを追い出した後の応急処置に一時的に戸袋をカバーする場合は、目の細かい金網やパンチングメタルなどが便利です。ガムテープや布で塞いだだけでは、コウモリが食い破り侵入します。金属製の丈夫な素材でカバーしてください。
あわせて家の外周を点検し、ほかの侵入口がないか確認しましょう。戸袋以外の侵入口も塞げば、コウモリが家に棲み着くのを防げます。次の箇所はコウモリの侵入口になりやすいため、見つけたら早めに金網かパンチングメタルで塞いでください。
・軒下・屋根・壁の隙間や亀裂
・換気口・通気口の隙間
・エアコン室外機の配管
コウモリの追い出しが難しい場合は専門業者に任せよう
網戸に棲み着いたコウモリを自力で駆除するのが難しい場合は、専門業者に相談しましょう。自分で機材を準備したり感染症の防護服を用意したりしなくて済むため、家庭の負担を軽くできます。
野生鳥獣に関する専門的な知識を有するスタッフなら、巣の場所を特定するのも簡単です。専門業者なら機材を使ってスピーディーに悩みの解決が目指せます。前向きに検討しましょう。
がいじゅうZEROでは、コウモリの駆除に対応しています。雨戸に棲み着いたコウモリを追い出すだけでなく、巣の撤去や消毒、害獣によるダメージの修繕の悩みまで相談できるため、再発をしっかり防ぎたい方にもおすすめです。
相談→調査・見積り→駆除作業までを自社スタッフで一括対応しているため、迅速に駆除することができます。
相談や見積りは無料で、最短即日対応が可能です。「雨戸にコウモリが棲み着いているかもしれない」といった際には、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
コウモリは本来、森にある洞窟や岩陰などに生息する野生鳥獣です。しかし、近年は暖かな環境と餌を求めて市街地に生息し、住宅の雨戸に棲み着くケースが増えています。コウモリが棲み着いた疑いがある場合は、すみやかに実態を確認して駆除しましょう。自力での駆除・再発防止対策が難しい場合は、害獣駆除を専門に請け負う業者にも相談してください。