ハクビシンの駆除は自分でできる?押さえておくべきポイントを解説

ハクビシンは、生態系や農作物被害の防止を目的に、平成6年に狩猟鳥獣に指定されています。被害は生活環境にも発生しています。民家の屋根裏に侵入して糞尿によってシミを作り、悪臭を発するため、健康状態にも悪影響を与えます。 山間部だけでなく住宅街にも姿を現していることから、多くの人がハクビシンの被害に悩まされています。ここでは、ハクビシンの特徴をはじめ、被害に気付いたら試すべきことや自分で駆除する方法についてまとめました。


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ハクビシンとはどんな動物?

ハクビシンの生態や特徴について知ることで適切な対処ができます。ますはハクビシンの特徴を確認しておきましょう。

ハクビシンの生態

ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される食肉類の動物です。ハクビシンは「白鼻芯」と書き、その名の通り鼻に白いスジが入っているのが特徴です。

過去には、天然記念物に指定されていたこともありますが、繁殖力が高く、家に侵入すると繁殖が進み、被害をもたらすことから危険視されています。

また、ハクビシンは雑食性です。小動物や虫はもちろん、野菜や果実まで食べます。なかでも、トウモロコシやカキ、ブドウ、ミカンなどが好物のため、畑で育てている作物を食べたり、生ゴミを漁ったりなどの被害が確認されています。

家の周辺に、餌となる野菜や果物、生ゴミがあるとハクビシンが寄り付きやすくなります。そのため、山間部や農作地のみならず住宅街でも被害が発生しています。

ハクビシンの特徴

ハクビシンは、夜行性で昼間は家の屋根裏など隠れた場所に身を潜めています。警戒心が強く臆病な性格のため、普段は人目を避けて生活しています。夜中など人の気配を感じなくなると餌がある場所に移動します。

身体能力が高く、電線の上を自由に移動したり、電柱を素早く上り下りしたりできます。ジャンプ力も優れており、垂直に1mほど飛ぶことも可能です。

また、頭部が潜れる大きさの隙間であれば、簡単に侵入できます。タバコの箱の大きさでも侵入できます。特に築年数が古く、隙間が多い建物はハクビシンが侵入しやすいです。

頭が賢くしつこい性格なので、完璧に追い出せなければ何度でも戻って棲み着く習性があります。

ハクビシンを駆除する前に試すべきこと

ハクビシンを駆除するには、専門的な知識と役所の許可、完璧な追い出しが必要です。まず以下に紹介する3つの方法を試してみましょう。

侵入経路をふさぐ

ハクビシンは、登れるところや隙間があれば、高い身体能力を生かして簡単に家屋に侵入してしまいます。

侵入口になりそうな箇所は、徹底的に封鎖するようにしましょう。例えば、軒下の換気口や壁穴、基礎コンクリートの通気口など、普段は意識しないような箇所まで封鎖する必要があります。

ハクビシンに突破されないように、パンチングメタルなどの頑丈な素材を使用してください。隙間をふさぐだけでなく、有刺鉄線や防獣対策用の返しなどを設置して、家屋に侵入しにくくするのもおすすめです。

ハクビシンが嫌いなニオイをまく

ハクビシンは天敵のニオイには敏感です。市販の忌避剤のなかには、ハクビシンの天敵でもあるアライグマやイタチのニオイを放つものや、さらに強いオオカミのニオイを放つものがあります。

天敵のニオイがする忌避剤を撒くことで、ハクビシンが危険を感じて棲家を変えるかもしれません。

また、ニンニクや唐辛子、木酢液、ハッカ油などの刺激が強いニオイも苦手としています。

家にペットを飼っている人や小さな子どもがいて、忌避剤を撒くことに抵抗がある人は、ニンニクや唐辛子を穴の開いたペットボトルに入れて屋根裏に置いたり、木酢液をスプレーしたりして様子を見てみましょう。

ハクビシンのエサとなるゴミを掃除する

ハクビシンの餌となる生ゴミは、こまめに撤去するか、密閉できるゴミ箱を用意してニオイが外に漏れないように注意しましょう。

果物のように糖度が高いものを好む傾向にあるので、ジュースの空き缶も溜めないように心掛けることが大切です。すぐに捨てられない場合は、きれいに洗ってから密閉できる容器に入れましょう。

また、ペットを飼っている人の場合は、ペットの餌もハクビシンの餌になってしまいます。保管は密閉容器に入れ、食べ残しはすぐに廃棄するのが望ましいです。

家の周りにある用水路や側溝、庭なども落ち葉や雑草が生い茂っていると、警戒心の強いハクビシンにとって都合の良い環境になってしまいます。こまめに掃除をして、清潔に保つことが大切です。

ハクビシンを自分で駆除する方法

ハクビシンの被害に悩まされている人なら、一刻も早く駆除したいと思うでしょう。ハクビシンを駆除するには、いくつかの手順が必要です。鳥獣保護法の関係もあるため、自分で駆除する場合は、しっかりと手順を確認しておきましょう。

役所に捕獲許可の申請を出す

ハクビシンは、鳥獣保護法で保護されている動物でもあります。法律で厳格に取り決められているため、捕獲許可を取らずに捕獲すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるのです。

捕獲許可の申請は、管轄の市役所に申請書を提出します。提出する申請書の種類は、各自治体によって異なりますが、捕獲場所がわかる図面や捕獲理由書、鳥獣捕獲許可等申請書などが一般的です。

申請してから許可が下りるまでに、数日から長いと1ヶ月程度かかることもあるので、早めの申請を心掛けましょう。

罠を仕掛ける

罠を仕掛ける場合は、侵入経路や巣の場所をしっかり把握して、計画的な設置が大切です。例えば、ハクビシンの足跡はどこにあるか、特定の行動パターンはあるのか、何匹のハクビシンが棲み着いているのかなど、細かく調査した上で捕獲計画を立てる必要があります。

捕獲器の種類にもさまざまなものがあり、大きくわけると「エサ式」と「踏み板式」があります。エサ式は、ハクビシンがエサに触れると扉が閉まり、踏み板式は捕獲器内にある踏み板にハクビシンが乗ると扉が閉まります。

捕獲器の値段も5,000円程度から3万円程度までさまざまですが、自治体によっては、保健所から捕獲器のレンタルも実施しています。一度、自治体に相談してみるのがおすすめです。

ハクビシンを駆除する

ハクビシンの捕獲ができたら、すぐに役所に連絡をし、捕獲後の対処方法を聞きましょう。一般的には、捕獲者が責任を持って殺処分した後、死体を処理する流れとなります。一部の自治体では、放獣を指示するケースもあるようです。

いくら害獣といえども、自分で殺処分をするのには抵抗がある人も多いでしょう。自分で処分しにくいときは、自治体に相談すれば業者や清掃センターを紹介してくれることもあります。

清掃と侵入経路を封鎖する

ハクビシンを駆除した後は、別のハクビシンが来るのを防ぐために、侵入経路を入念に調査して封鎖する作業を行いましょう。

このとき、ハクビシンが残した糞尿をそのまま放置しておくと、家を腐らせたり、病原菌の発生源になったりします。

きれいに掃除した後は消毒して、腐敗が進んでいる場所には防腐処理も行ってから封鎖すると安心です。

ハクビシンの駆除は専門業者に依頼するのがおすすめ!

ハクビシンの駆除は、特性を知り入念な調査を行えば自分でもできますが、手間がかかりすぎるうえ、失敗する可能性も高いです。

ハクビシンは、頭が良く身体能力が高いため、素人が仕掛けた捕獲器になかなか捕まらないほか、再発防止という観点でも自分で駆除するのはおすすめできません。

ハクビシンを確実に駆除し、今後被害に悩まされないためには、知識と経験が豊富な専門業者に依頼するほうが安心です。

ハクビシンの駆除なら「がいじゅうZERO」がおすすめです。相談から現地調査、見積り、駆除作業まで自社ワンストップで行い外部業者を挟まないため、確実な駆除が可能です。

相談や現地調査を含む見積りは無料で、駆除作業も最低料金9,500円から対応可能です。駆除だけでなく、しっかりと清掃消毒も行い、再発防止まで徹底しています。

再発防止に自信があるからこそ、最長10年の安心保証付きです。ハクビシンの被害にお困りの際は、一度「がいじゅうZERO」に相談してみてください。

まとめ

ハクビシンの駆除は自分でもできますが、捕獲許可の申請はもちろん、被害が再発しやすい害獣なので、専門業者に依頼するのがおすすめです。一度役所に相談したうえで、専門業者への依頼も検討してみましょう。