アライグマの駆除にバルサンは有効?使い方や注意点も紹介

アライグマは北米原産の動物ですが、海外から持ち込まれたアライグマが放逐されたり脱走したりして野生化され、日本国内で生息域を広げています。アライグマは日本の生態系や農作物に悪影響を与えるため、平成17年には特定外来生物に指定されました。 アライグマが民家に出没した場合、被害が拡大する前に対処することが大切です。すぐに駆除する方法のひとつにバルサンが効果的と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、アライグマの駆除にバルサンが役立つ理由や使用手順、駆除の際の注意点などについて解説します。


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アライグマの駆除にバルサンは効果がある?

バルサンは害虫駆除用の燻煙剤です。アライグマは嫌なニオイや煙を嫌がる習性があるため、自宅に侵入したアライグマを追い出すのに有効と言われています。

ただし、バルサンはアライグマ専用ではないため、確実に追い出せるとは限りません。また、バルサンの効果は一時的です。侵入口をふさぐなどの対処をしなければ戻ってくる可能性もあります。

実際にバルサンを使用する時は、通気性の高い場所で焚くのは避けましょう。バルサンの煙やニオイが室外に抜けていくため、効果が薄れるかもしれません。

アライグマの駆除にバルサンを使う手順

アライグマの駆除にバルサンを使う際の手順を知っておきましょう。

アライグマの出入り口を見つける

バルサンでアライグマを追い払いたいなら、まずアライグマの出入り口を見つける必要があります。出入り口の位置によって、バルサンの置き場所が変わるためです。

アライグマを見かける場所の周辺にある木や屋根の隙間、床の隙間などをチェックしてみましょう。アライグマは木から屋根に飛び移ったり、床下の隙間から侵入したりする傾向にあるからです。

同時に、バルサンの煙が逃げてしまいそうな隙間も埋めておくと、効率良く作業が進められます。

バルサンを焚く

アライグマの出入り口が見つかったら、バルサンの説明書きに従って、薬剤の影響を受ける可能性がある家財にカバーをかけたり移動させたりしましょう。そして、アライグマが家のなかにいることを確認してからバルサンを焚きます。

このとき、アライグマの出入り口の真ん前にバルサンを置くと、アライグマが外に逃げられなくなってしまいます。アライグマが外に出ていけるように、出入り口から少し離れた場所にバルサンを置きましょう。

アライグマの侵入経路をふさぐ

バルサンでアライグマを追い出したら、アライグマの侵入経路をすべて封鎖しましょう。侵入経路を放置していると、アライグマが戻ってくる可能性があります。

侵入経路の封鎖には、板や金網などの頑丈な素材を使用することが大切です。アライグマは手先が器用なため、鋭い爪や牙を使ってガムテープや障害物を突破します。

また、アライグマは直径10cmくらいの穴でも通り抜けられるので、手間がかかりますが小さな隙間や穴もすべてふさぎましょう。

封鎖作業を行う際にはバルサンの薬剤を吸い込まないように、バルサンの煙が出なくなったことを確認して、しっかり換気をしたうえで作業を進めてください。

アライグマの行動エリアを掃除する

侵入経路を封鎖したら、アライグマが行動していた場所を速やかに掃除・消毒しましょう。

アライグマの糞尿には病原菌や寄生虫が付着しているため、放置すると健康被害が出る可能性があります。また、アライグマは糞尿を1ヵ所に溜め込む習性があるため、建材が腐ることもあります。

素手で掃除するのは避け、手袋やマスク、ゴーグルを着用するなどして、感染対策を徹底して作業を進めましょう。

アライグマの駆除にバルサンを使うときの注意点

アライグマの駆除にバルサンを使うときに、いくつか注意したいことがあります。法律に関わる項目もあるので、駆除を開始する前にチェックしておきましょう。

アライグマの子どもがいるかどうかを確認する

バルサンを使うときには、事前にアライグマの子どもがいないかどうかを確認しましょう。

家に侵入してくるアライグマは、子育てをしているケースも珍しくありません。そこにバルサンを使い、親のアライグマだけ逃げてしまうと、残された子どもが動けなくなったり飢えたりして死んでしまうかもしれません。

アライグマは鳥獣保護法で守られている生き物なので、殺処分は懲役や罰金など罰が科せられます。

このような事態を避けるには、子どものアライグマを逃がす必要がありますが、非常に手間がかかるでしょう。

煙が逃げないように隙間を作らないようにする

アライグマをバルサンで追い払いたいなら、使用前に隙間をふさぐことも重要です。隙間が多く通気性が高い場所はバルサンの煙が逃げるため、効果が薄れてしまいます。煙が逃げそうな隙間をガムテープなどでふさぎ、窓や扉もすべて閉めてから使用しましょう。

ただし、すべての隙間をふさぐと、アライグマが外に逃げられなくなってしまいます。バルサンを焚く目的は、アライグマを外に追い出すことなので、アライグマの出入り口までふさがないようにしましょう。

アライグマがいるときに使う

バルサンを使うなら、アライグマが家にいるときを狙いましょう。バルサンの効果が得られるのは、バルサンを使用したときだけです。

長期間アライグマが侵入しないようにする効果はないため、アライグマの不在中に使用しても効果がありません。アライグマは夜行性なので、夜にバルサンを使うと効果を得やすいでしょう。

部屋の広さにあった製品を使用する

バルサンでアライグマを追い出すときは、部屋の広さに合った製品を使用しましょう。バルサンにはいくつか種類があり、それぞれ対応している部屋の広さが異なります。たとえば6畳用のバルサンを12畳の広さの場所に使用しても、効果が薄くなってしまうでしょう。

屋根裏で使用する場合は屋根裏の面積を、物置で使うなら物置の面積を測り、広さに合った製品を使用することが大切です。

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バルサンを使用すれば、家に侵入したアライグマを追い出せる可能性があります。しかし、確実な効果が得られるとは限りません。また、アライグマを追い出した後、速やかに侵入経路をふさがないと、再びアライグマが棲み着く可能性もあります。

さらに、アライグマはかわいらしい見た目に反して凶暴なので、害獣駆除の知識やスキルがない人が対応するのは荷が重いでしょう。

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まとめ

非常にかわいらしいアライグマですが、日本では特定外来生物に指定されており、農作物を荒らしたり人を襲ったりすることも珍しくありません。家に住み着くと安全面でも衛生面でも不安が出てくるうえ、子どもが生まれると駆除が大変になります。

バルサンを使用すれば自力でもアライグマを追い出せる可能性があるので、ぜひ試してみてください。ただし、バルサンは使用したそのときしか効果がなく、長期的にアライグマを寄せ付けないようにする効果はありません。

また、使用後にはアライグマの侵入経路をふさいだり、糞尿を掃除したりする必要もあるので、自力ではむずかしいと感じたら、専門業者に駆除を依頼するのがおすすめです。