ハクビシンの弱点はどこ?効果的な撃退方法を詳しくご紹介

近年、住宅街でもハクビシンの数が増えており、自宅に棲み着かれてしまう被害が増加しています。かわいらしい見た目のハクビシンですが、棲み着かれると騒音や家屋の破壊、感染症などの被害をもたらすことがあるため、速やかに対応することが大切です。 今回は、自宅に棲み着いたハクビシンを撃退するために、ハクビシンの弱点について解説します。


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ハクビシンの特徴

ハクビシンは東南アジアあたりが原産地の、ネコ目ジャコウネコ科の動物です。漢字で「白鼻芯」と書くことからもわかるとおり、頭頂から鼻にかけて白い線が入っています。

成獣の体長は約40~60cmですが、しっぽが40cmほどと長く、しっぽまで含めたサイズは1m程度です。雑食性で植物から小型の動物、鳥類などさまざまなものを食べますが、とくに果物や野菜、昆虫を好む傾向にあります。

薄暗い場所が好きで、高い所に登るのも得意なので、自宅に棲み着かれた場合は床下や屋根裏に潜んでいる可能性が高いでしょう。また、水辺も好きなので、用水路や側溝を通り道として使っている場合もあります。

繁殖は年1回で、1頭あたり2~3頭の子どもを産みますが、子育て中はとくに攻撃的になるため注意が必要です。

ハクビシンの弱点

ハクビシンに棲み着かれると、建物が壊されたり、育てている農作物や飼っているペットが被害を受けたりする可能性があります。

糞尿によって家屋が汚染されることもあり、感染症を引き起こすリスクもあるので、急いで追い出すことが大切です。スムーズに追い出すためにも、ハクビシンの弱点を知っておきましょう。

なお、ハクビシンは鳥獣保護法で保護されている動物であり、許可なしで捕獲・殺傷などによる駆除をすることは禁じられています。

違反した場合は懲役や罰金などの罰則が科せられる可能性があるため、個人で対応する場合は、追い出しや侵入防止対策程度の範囲に留めておくようにしましょう。

強いニオイ

ハクビシンは嗅覚が優れているので、強いニオイが苦手です。特に唐辛子・ニンニクなどの刺激臭や、ガス系のニオイが苦手なので、これらをハクビシンの活動範囲に散布すれば寄り付かなくなるでしょう。

手軽に済ませたい場合は、ハクビシン専用の忌避剤(きひざい)を使う手もあります。天然成分で作られた忌避剤を選べば、農作物の近くなどでも使いやすいでしょう。

ただし、忌避剤はハクビシンの通り道で使用する、ハクビシンの鼻の高さに合わせて散布するなど、使用に工夫が必要です。また、使い続けるとハクビシンがニオイに慣れて効かなくなることもあり、思ったような効果が得られないことが多々あります。

木酢液のニオイ

ハクビシンは山火事を思わせるニオイを嫌うため、木酢液を使うのも良いでしょう。木酢液とは炭の製造時に出る煙から得られる液体のことで、モノが燃えたときのニオイがするため追い出しに効果的です。

ハクビシン向けの燻煙剤でも、木酢液と同じような効果が得られます。ただし、使用にあたって家電や食品に薬剤がかからないよう片づけなければならず、火災報知器が反応しないようにカバーする必要があります。

天敵のニオイ

ハクビシンを食べるオオカミやアライグマ、犬、タカといった天敵のニオイも、ハクビシンは嫌います。もし自宅で犬を飼っていれば、犬の毛をハクビシンが現れる場所に吊るしてみましょう。

オオカミの尿を使った忌避剤もありますが、ニオイがキツイので設置場所に配慮しましょう。

青い光

ハクビシンは強い光を嫌がるので、光を当てることでも追い払える可能性があります。特に青い光を認識しやすいといわれているので、青いLEDライトを設置すると良いでしょう。防獣用ライトや回転灯なども有効です。

ただし、個体によっては、逆に光に興味をもって寄ってくることがあります。また、青い光には虫が寄ってきやすいため、虫が苦手な人は別の方法がおすすめです。

大きな音

ハクビシンは聴覚が発達しており、警戒心も強いため、大きな音に反応します。銃声・爆竹などの爆裂音や、オオカミの遠吠えなどの音を動画やアプリで流すと驚いて逃げていくでしょう。車の音や掃除機の音、ブザーの音などでも効果があります。

忌避剤と同様に、同じ音を鳴らし続けるとハクビシンが音に慣れて効果が薄くなるので、あくまでも一時的な対策と考えたほうが良いでしょう。

超音波

耳が良いハクビシンは、人間では聞き取れない超音波も聞き取り可能です。そのため、超音波を発する装置を設置すれば、ハクビシンがストレスを感じて逃げていく可能性があります。

超音波は人間には聞こえないので、大きな音を出すよりも自分自身や近隣の家に影響がないのもメリットです。とはいえ、超音波も使い続ければハクビシンが慣れてくるうえに、超音波を怖がらない個体もいるので、やはり一時的な対策と考えておきましょう。

ハクビシンを撃退した後の対策

ここまでご紹介したとおり、ハクビシンは嫌なニオイや大きな音、超音波などで追い払える可能性があります。

しかし、追い払ったあとに何の対策もしないと、ハクビシンが戻ってきて再び棲み着かれてしまう場合もあるので、再発防止の対策も行いましょう。具体的には何をしたら良いのか、ハクビシンを撃退したあとの対策方法をご紹介します。

隙間や穴をできるかぎり塞ぐ

ハクビシンを追い出したら、屋根裏の隙間や通風口・換気扇など、侵入経路になりそうな穴をすべて塞ぎましょう。

ハクビシンは成獣であっても直径8cm程度の穴を通り抜けられるので、「これくらいは大丈夫かな?」と油断せず、すべての隙間や穴を塞ぐことが重要です。通風口や外壁・屋根の破損個所などは、特に念入りに塞いでください。

ネットを張る、または簡易的な柵で囲うくらいでは簡単に突破されるので、丈夫な素材でしっかり塞いでください。

エサになるようなもの放置しないようにする

ハクビシンのエサになるようなものを放置すると、寄ってきてしまうので、漁られることがないように片づけておきましょう。

生ゴミやペットフードなどは、密閉式のゴミ箱や容器にきっちり入れ、ハクビシンが漁れないようにします。果物やトウモロコシ、さつまいもなどの甘みがある野菜もハクビシンの好物なので意識して管理するようにしてください。

ハクビシンがいたところを掃除する

ハクビシンがいたところを掃除することも大切です。ハクビシンが出入りしていた形跡が残っていると、ほかのハクビシンが寄ってくることがあります。

掃除の際には長袖・長ズボンを着用して、手袋やマスク、ゴーグルなども装着しましょう。ハクビシンは人畜共通のウイルスや病原菌、寄生虫などを保有しているため、感染症にかかるリスクがあります。

ハクビシンがいた場所にノミやダニが発生している場合もあるので、刺されないよう注意しつつ、徹底的にキレイにしましょう。

まとめ

ハクビシンに棲み着かれると、建物や農作物が被害を受けたり、感染症などの衛生面・健康面での問題が出たりする可能性があります。もしハクビシンに棲み着かれたら、ハクビシンが苦手なニオイや音で撃退し、再び侵入されないように対策しておきましょう。

ただし、ニオイや音などの撃退法は一時的にしか効果が得られなかったり、そもそも効かなかったりするケースもあります。

個人が許可なしで捕獲などによる駆除を行うことは法律で禁じられているので、確実に駆除したいなら、害獣駆除の専門業者に依頼するのがおすすめです。

害獣駆除を専門とする「がいじゅうZERO」なら、これまで培った知識と経験を生かして、ハクビシンをしっかり駆除することができます。駆除後の清掃・消毒や再発防止策も徹底していますので、ハクビシンの被害にお困りの方は、ぜひお問い合わせください。