イタチの足跡の特徴は? 足跡以外の見分け方や注意点、対処法も解説

害獣被害があり近くで小さな足跡を見つけたのなら、イタチのしわざかもしれません。多くの害獣は警戒心が強く、普段人目につかないように生活しているため、種類を特定するのは難しいもの。しかし、足跡から絞り込むことができれば対処が可能です。ここでは、イタチの足跡の特徴をはじめ、足跡以外でイタチであるかを見極めるポイントや対処法について解説します。


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イタチの足跡の特徴

イタチの足跡のサイズは2~3cmと、害獣の中では小さな部類に入ります。足先には5本の指と小さな爪があり、後ろ足は前足よりも1cm程度サイズが大きいです。爪と肉球が離れた、梅の花びらのような形の足跡が特徴です。

イタチは体重が軽いため、土の上にくっきりと足跡が残るのは稀です。5本指すべてが跡にならず、3本から4本だけが視認できるケースも珍しくありません。

イタチと間違えやすい害獣の足跡

イタチと間違えやすい足跡の害獣には、ハクビシンやテン、アライグマがあげられます。これらの特徴を知って、イタチの足跡か別の害獣かを見分けましょう。

ハクビシンの足跡の特徴

ハクビシンの足跡はイタチよりも大きく、前足が4~5cm、後ろ足は7~9cmあります。足跡は、四角に近い形の前足と、サイズが小さな人の足跡にも見える細長い後ろ足が特徴です。

ハクビシンは、木登りが得意なだけあり、鋭い爪を持っています。足跡でも、5本指の先に爪の形が残ります。

テンの足跡の特徴

テンの足跡は、イタチよりも1cmほど大きい3~4cm程度のサイズです。イタチ同様、指先と肉球の跡が離れているため、両者の足跡を見極めるのは困難です。

ただし、イタチよりも体重が重いため、はっきりとした足跡の場合はテンの可能性が高いといえます。

アライグマの足跡の特徴

アライグマは、イタチよりも大きく、5~7cm程度の足跡を残します。5本の長い指の跡が手のひらまで途切れないため、ちょうど小さな子どもの手のような形に見えます。

この特徴はアライグマにしか見られないため、イタチの足跡と見分けはつきやすいといえます。

立ち止まったときにかかとが地面に付くため、後ろ足の足跡は細長い形をしています。また、前足・後ろ足ともに、指の先には爪の跡が残ります。

イタチかどうかを足跡以外で確かめるポイント

足跡はなくとも、鳴き声やフンでイタチなのかを確かめられる場合があります。

イタチは、夜行性の動物であるため、夜中に甲高い鳴き声を上げる場合があります。「キュルキュル」や「クククク」、「キーキー」といった鳴き声が聞こえたら、イタチの可能性が高いといえます。

また、イタチは肉食を好む雑食動物であるため、フンの臭いが強烈です。悪臭がしているときは、フンが落ちていないかチェックしてみてください。細長く、水分量が多いフンを見つけたなら、イタチの可能性が高いです。

ただし、感染症の危険があるため、フンを見つけても素手では触らないよう注意しましょう。

イタチの足跡を放置しておくとどうなるか

敷地内にイタチの足跡を見つけたなら、早急に対策や駆除を行うのが望ましいです。ここでは、イタチが棲み着くことで及ぶ被害やリスクを紹介します。

住宅被害

イタチは、床下や天井裏に巣を作り、そこを拠点として生活するため、住宅のさまざまな箇所が傷んでいきます。

巣作りを行う際には、居心地の良い場所を作ろうと断熱材を突き破るため、見えない部分から劣化や破損が始まります。

また、『ため糞』と呼ばれる習性を持っており、巣周辺の1箇所に糞尿を集中させます。

そのまま糞尿を放置していると天井や壁のシミとなるほか、木が腐り、最悪の場合は床や屋根裏が崩れるおそれもあるのです。

悪臭被害

イタチは、野菜や果実も食べる雑食性の動物とはいえ、動物食を好みます。昆虫・爬虫類・両生類、鳥のひなやネズミなどを好むため、フンの臭いが強烈です。

同じ雑食性でありながら、果実や野菜を中心に食べるハクビシンと比較すると、イタチのフンは鼻の奥を刺激するほどの悪臭で、臭いに敏感な人でなくとも不快になります。

さらに、糞尿以外にも、イタチの体臭による臭気に悩まされることもあります。これは『イタチの最後っ屁』とも呼ばれ、外敵に遭遇したときやびっくりしたときに、肛門近くにある臭腺から悪臭を放つ習性によるものです。この臭いは消えるまでに時間がかかります。

健康被害

イタチは、見た目の可愛さとは裏腹に、攻撃性の強い害獣です。神経質かつ警戒心が強い性格であり、近づくと噛みつかれたり、鋭い爪で引っかかれたりする恐れがあります。

イタチに噛みつかれると、『鼠咬症(そこうしょう)』の感染リスクがあるため、むやみに近付かないようにしましょう。

また、イタチに寄生するノミやダニが、人に感染する病原菌を保有・媒介する危険性があります。感染症やアレルギー症状を引き起こすリスクがあるため、早急な対処が必要です。

その他のリスク

鳴き声や足音による騒音被害も深刻な問題です。

イタチは夜行性のため、夜中に甲高い鳴き声を上げたり、走り回ったりします。深夜帯の騒音が原因で、不眠症になる人もいるほどです。

また、家近くの田畑や庭が荒らされるリスクもあります。イタチは肉食を好むとはいえ、基本的には雑食性です。農作物を荒らされ、育たない場合があるようです。

自宅で犬や猫を飼っている人は、ペットに危害を加える可能性も無視できません。肉食を好む食嗜好性や、警戒心が強く攻撃性が高い性格から、自分より大きなペットであっても襲う場合があるのです。

イタチの足跡を見つけたときの対処法

イタチの被害は深刻な問題を引き起こすため、足跡を見つけたらできるだけ早く対策を講じる必要があります。

忌避剤を使う

イタチは、嗅覚が発達しておりニオイに対して敏感です。イタチの嫌いなニオイが発生する忌避剤や木酢液、竹酢液などを屋根裏や天井裏、畑に撒いて寄せ付けなくする方法があります。ただし、ペットを飼っている家庭では、誤ってペットが忌避剤を食べないように注意する必要があります。

また、煙も嫌う傾向があるため、燻煙剤を焚いて追い払う方法もあります。しかし、燻煙剤による効果は一時的であり、煙がなくなれば戻ってくる可能性が高いです。イタチが寄り付かなくなるまで定期的に燻煙剤を使用しましょう。

光を嫌う習性を利用して、強い光を発するLEDライトの忌避グッズも販売されています。専用の装置がない場合、懐中電灯やキラキラと光を反射するアイテムで驚かせる方法があります。

ただし、市販の忌避剤や忌避グッズなどでは、効果が見られないケースも多いです。

食べカスや生ゴミをしっかり片付ける

イタチは雑食性のため、家の中にある食べかすや生ゴミを目当てに棲み着く可能性があります。

また、生ゴミに引き寄せられたネズミを目当てにイタチが家の中に侵入する恐れがあります。食べかすや生ゴミは放置せず、密閉できるゴミ箱に捨てるようにしましょう。ゴミ箱の近くに、ネズミが嫌うメンソールのニオイを撒いておくのもおすすめです。

その他に、ペットフードの管理にも気をつけましょう。ペットフードの食べ残しは素早く片付け、保管には密閉容器を利用すると安心です。

侵入経路を塞ぐ

穴が開いている場所や侵入できそうな経路を特定し、徹底的に塞いでいく方法も効果的です。

イタチは強靭な爪や歯を持っているため、目の細かいパンチングメタルや網を使って塞ぐようにしましょう。

イタチの被害に困ったときはがいじゅうZEROへご相談ください

イタチの存在に気付いたときに自分でできる対策はいくつかあるものの、思ったほどの効果が得られないケースも多いです。

特に、イタチが棲み着いてしまった場合には、完全に追い出すことが難しく、家の中で繁殖して被害が拡大していくおそれもあります。

すでにイタチの被害に困っている場合は、「がいじゅうZERO」にご相談ください。「がいじゅうZERO」はイタチの駆除実績が豊富で、追い出しから駆除、侵入口の封鎖や消毒、イタチ被害で破損した箇所の修繕に至るまで、最後まで徹底的にケアします。

また、相談・調査から駆除作業まで一貫して1人の専門スタッフが行うため、害獣被害に対して高い効果を発揮します。自宅に入る作業者の顔が見えるという点でも安心してご依頼いただけます。

再発リスクに対する安心保証は、イタチの駆除に自信があるからこそ。相談から現地調査、見積りまで無料で対応してるので、ぜひお気軽に実績豊富な「がいじゅうZERO」へご相談ください。

まとめ

体重が軽いイタチは、くっきりとした足跡が残りにくい害獣です。もしも小さな足跡を発見した場合は、ほかの害獣の特徴と比較してイタチの可能性を疑ってみましょう。深刻な被害に発展するケースも多いため、イタチの存在に気付いたら、早めに専門業者に依頼するのをおすすめします。